
マルチーズと暮らしていると、「室温は何度くらいにすればいい?」「夏や冬も同じ温度でいいの?」と迷いますよね。
マルチーズはシングルコートの小型犬なので、特に寒い時期は室温管理への配慮が必要です。環境省の飼養管理資料でも、犬猫では通年20~23℃前後を基本としつつ、シングルコートや幼齢・高齢など寒さに弱い個体は高めに調整するなど、個体に合わせた管理が必要とされています。
一方、夏は熱中症にも注意しなければなりません。日本動物医療センターでは、暑い時期の室内は26℃以下を目安とし、湿度や日差し、飲水にも配慮するよう案内しています。
大切なのは、エアコンの設定温度だけで判断しないことです。
実際にマルチーズが過ごしている場所の室温と湿度を測り、愛犬の年齢や体調、暑がっている・寒がっている様子に合わせて調整しましょう。
この記事では、マルチーズの適温をはじめ、夏・冬の室温、エアコン、留守番中の温度管理、暑い・寒いときに見せるサインまで解説します。

マルチーズの適温は?室温・湿度の目安

マルチーズの室温は「必ず○℃」と一つの数字に固定するより、季節や愛犬の状態に合わせて調整することが重要です。
環境省の資料では犬猫の飼養環境について、通年20~23℃前後を基本としながら、犬種や年齢などに合わせて調整する考え方が示されています。湿度は50%前後が推奨されています。
マルチーズの適温・湿度を一覧表でチェック
目安を整理すると次のようになります。
| 状況 | 室温・環境管理の目安 |
|---|---|
| 通常 | 20~23℃前後を基本に愛犬の様子で調整 |
| 夏 | 高温多湿を避け、暑い時期は26℃以下をひとつの目安にする |
| 冬 | 20~23℃前後を基本に、寒がる場合は高めに調整 |
| 湿度 | 50%前後をひとつの目安に高温多湿・過度な乾燥を避ける |
| 留守番 | エアコンを活用し、犬がいる場所の実際の室温を確認 |
夏の「26℃以下」については日本動物医療センターが熱中症対策として示している目安です。
ただし、同じ室温でも湿度、日当たり、風通し、年齢、体調などによって犬の感じ方は変わります。
温湿度計をマルチーズが普段過ごす高さに設置し、数字と愛犬の様子の両方を確認することが大切です。
子犬・シニア犬は温度変化に注意
子犬やシニア犬では、成犬以上に温度管理へ注意しましょう。
環境省の資料では、幼齢・高齢など寒さに弱い個体は室温を高めに設定するなど、個体の状態に合わせた管理が必要とされています。
また、高齢犬などは熱中症にも注意が必要です。日本動物医療センターも、子犬や老犬、体力が低下している犬などを熱中症に注意したい犬として挙げています。
「成犬が平気だから大丈夫」と考えず、その子の年齢や健康状態に合わせて調整してください。
持病がある場合や温度管理に不安がある場合は、かかりつけの獣医師に相談しましょう。
夏のマルチーズの適温と暑さ対策

夏は室内で過ごしていても熱中症になる可能性があります。
環境省も、高温の室内での留守番などをペットが熱中症になり得る状況として注意喚起しています。
暑い時期はエアコンを利用し、室温だけでなく湿度や日差しにも注意しましょう。
夏はエアコンで室温を管理する
暑い時期の室温は26℃以下をひとつの目安にしながら、愛犬の状態に合わせて調整します。
重要なのは、エアコンのリモコンに表示される「設定温度」ではなく、マルチーズがいる場所の「実際の室温」です。
部屋の広さや日当たり、エアコンの位置などによっては、設定温度と室温に差が出ます。
温湿度計を設置して確認しましょう。
直射日光と床付近の暑さにも注意する
窓から強い日差しが入る部屋では、エアコンを使用していても窓際などが暑くなる場合があります。
遮光カーテンなどを利用し、直射日光が犬の寝床へ当たり続けないようにしましょう。
サーキュレーターなどで空気を循環させる方法もありますが、冷風を犬へ直接当て続けるのは避けます。
マルチーズが自分で涼しい場所とそうでない場所を選べる環境にしておくと安心です。
クールマットなどを活用する
夏はクールマットや冷感ベッドなどを用意する方法もあります。
ただし、冷却グッズだけに頼るのではなく、室温そのものが高くなりすぎないようにエアコンを併用しましょう。
いつでも新鮮な水を飲めるようにしておくことも重要です。日本動物医療センターでも、室内での熱中症対策として温湿度の調整と十分な飲水を挙げています。
冬のマルチーズの適温と寒さ対策

マルチーズはシングルコートなので、冬の冷えにも注意したい犬種です。
環境省の資料でも、シングルコートや幼齢・高齢など寒さに弱い個体では、低体温を防ぐため室温を高めに調整する必要があるとされています。
冬は20~23℃前後を基本に、震える、丸くなるなど寒がっている様子があれば環境を調整しましょう。
冬は暖房で急激な冷え込みを防ぐ
冬は暖房を使い、部屋が急激に冷え込まないようにします。
特に夜間や早朝は室温が下がりやすいため注意してください。
暖房器具を使用するときも、温風が犬へ直接当たり続けないようにしましょう。
また、暖房を使うと室内が乾燥しやすくなるので、温度と一緒に湿度も確認します。
服や毛布・ペットヒーターを活用する

寒がっている場合は、洋服や毛布などを利用して調整できます。
寝床は冷たい床からの影響を受けにくい場所に設置し、ブランケットなどを用意するとよいでしょう。
ペットヒーターなどを使う場合は、犬が暑くなったときに自分で離れられるよう、寝床全体ではなく一部を暖める方法があります。
ヒーターや湯たんぽは低温やけどを防ぐため、長時間同じ場所へ直接触れ続けないよう注意してください。
乾燥しすぎないよう湿度にも注意する
冬は温度ばかりに目が向きますが、湿度も確認しましょう。
環境省の資料では湿度50%前後が推奨されており、季節や施設の状況に合わせた管理が必要とされています。
加湿器を使う場合も、湿度を上げすぎず温湿度計で確認することが大切です。
マルチーズのエアコン温度は何度?

マルチーズの温度管理では、エアコンが重要な役割を果たします。
特に夏は、人が外出している間に室温が上昇することがあります。
「設定温度を何度にするか」だけではなく、犬が過ごす場所を実際に何度に保てているかを確認しましょう。
設定温度ではなく実際の室温を確認する
エアコンを25℃に設定したからといって、部屋全体が25℃になるとは限りません。
日当たりや部屋の広さ、断熱性、エアコンの性能などによって変わります。
犬は人間より床に近い場所で生活しているため、マルチーズが普段過ごしている場所の近くに温湿度計を置くと確認しやすくなります。
エアコンの風を直接当てない
冷房でも暖房でも、エアコンの風が寝床へ直接当たり続ける配置は避けましょう。
風向きを調整したり、サーキュレーターで室内の空気を循環させたりして、部屋の温度ムラを減らします。
犬自身が快適な場所へ移動できるよう、室内に温度差のある場所を作っておく方法もあります。
留守番中も室温の変化に注意する

夏の留守番ではエアコンを活用しましょう。
日本動物医療センターも、暑い時期には飼い主が外出する場合も冷房を入れるよう案内しています。
留守番中は犬の様子を直接確認できないため、室温が上がりすぎないようにすることが重要です。
水も十分に用意し、直射日光が差し込む場所へケージやベッドを置かないようにします。
夜間も急激な温度変化を避ける
就寝時にエアコンを切ったあと、真夏に室温が上昇したり、冬に急激に冷えたりすることがあります。
タイマーだけでなく、その部屋が朝までどの程度の温度になるのか確認しておきましょう。
季節や住宅環境によっては、夜間も冷暖房を使用した方が室温を安定させやすい場合があります。
マルチーズが暑い・寒いときに見せるサイン

温度計の数字と同じくらい確認したいのが、マルチーズ自身の様子です。
環境省の資料でも、暑すぎるとき・寒すぎるときに犬が見せる行動例が示されています。
いつもの様子と違うと感じたら、室温や湿度を確認しましょう。
マルチーズが暑いときのサイン
暑いときには、冷たい場所へ寝そべる、呼吸が荒くなる、水を飲む量が増えるなどの様子が見られることがあります。
ただし、激しいパンティングがいつまでもおさまらない、ぐったりする、嘔吐や下痢、舌の色の異常、ふるえや意識障害などがある場合は、単に「暑がっている」だけではなく熱中症が疑われます。日本動物医療センターは、こうした症状がある場合は速やかに動物病院へ連絡するよう案内しています。
ぐったりしているなど明らかな異常がある場合は、室温を調整して様子を見るだけで済ませず、動物病院へ相談してください。
マルチーズが寒いときのサイン
寒すぎるときには、小刻みに震える、体を丸める、動こうとしない、水を飲む量が減るといった様子が見られることがあります。
震えている場合は室温を確認し、暖房や寝床、洋服などで調整しましょう。
ただし、震えには寒さ以外の原因もあります。
室温を調整しても震えが続く、元気がない、食欲がないなど普段と違う様子がある場合は、獣医師に相談してください。
マルチーズの散歩は気温にも注意
室内の適温だけでなく、散歩時の気温にも注意が必要です。
特に夏は、犬が人よりも地面に近い位置を歩くため、アスファルトからの熱の影響を受けます。日本動物医療センターでは、犬が歩く地面近くは人が感じる気温より5℃以上高くなる場合があるとしています。
散歩は時計の時刻だけで決めず、気温・日差し・湿度・路面の状態を確認して判断しましょう。
夏の散歩は路面温度にも注意
夏は日中の散歩を避け、朝の涼しい時間帯や日が落ちて路面が冷えてから出かけましょう。
散歩前にアスファルトへ触れて、熱くなっていないか確認します。
日本動物医療センターも、暑い時期は朝の涼しい時間や日の落ちた時間を選び、アスファルトの熱さを確認するよう勧めています。
散歩中に飲める水も用意しておきましょう。
冬の散歩は寒さと冷たい地面に注意
冬も気温や愛犬の様子を確認しながら散歩します。
寒さで震えるような日は、洋服などで防寒したり、散歩時間を調整したりしましょう。
雪や雨で被毛や足が濡れると体が冷えやすくなるため、帰宅後は濡れた部分を乾かします。
「○℃以下なら散歩禁止」と一律に決めるのではなく、その日の天候と愛犬の状態から判断しましょう。
雨の日は濡れた被毛をしっかり乾かす
マルチーズは長い被毛が特徴なので、雨の日の散歩では濡れたままにしないよう注意します。
レインコートなどを活用し、帰宅したらタオルで水分を拭き取ります。
被毛の内側まで濡れている場合は、皮膚や被毛の状態を確認しながらしっかり乾かしましょう。
雨が強い日や気温が極端な日は無理に外へ出ず、室内遊びで運動する方法もあります。

マルチーズの適温についてよくある質問

最後に、マルチーズの適温やエアコンについて気になりやすい疑問をまとめます。
マルチーズの室温は何度がいい?
環境省の資料では、犬猫の飼養環境は通年20~23℃前後を基本とし、犬種・年齢など個体の状態に合わせて調整するとされています。
マルチーズでも一つの数字だけに固定せず、温湿度計と愛犬の様子を確認して調整しましょう。
夏のエアコンは何度にすればいい?
暑い時期について、日本動物医療センターは室内温度26℃以下を熱中症対策の目安として案内しています。
ただし、これはエアコンの設定温度ではなく室温として考え、犬がいる場所を温湿度計で確認することが重要です。
冬は暖房をつけっぱなしにした方がいい?
暖房を24時間必ずつけっぱなしにする必要があるかは、住宅環境や外気温、愛犬の年齢・体調などによって変わります。
暖房を切ると夜間や早朝に室温が大きく下がる環境なら、冷えすぎないよう暖房を活用しましょう。
マルチーズに適した湿度は?
環境省の飼養管理資料では、犬猫の湿度は50%前後が推奨されています。
特に夏は高温多湿を避け、冬は暖房による乾燥にも注意しながら調整しましょう。
留守番中もエアコンは必要?
暑い時期は必要です。
日本動物医療センターも、夏は飼い主が外出する場合でも冷房を入れるよう案内しています。
冬については住宅環境によって異なりますが、留守番中に室温が大きく下がる場合は暖房などで調整してください。
マルチーズの適温は?【まとめ】

マルチーズの適温を考えるときは、エアコンの設定温度だけで判断しないことが大切です。
室温は20~23℃前後を一つの基本としながら、夏は高温多湿を避け、冬は寒がる場合に暖かくするなど、季節と愛犬の状態に合わせて調整しましょう。
湿度は50%前後を一つの目安として、夏の高温多湿と冬の過度な乾燥に注意します。
また、子犬やシニア犬、体調に不安のある犬では、よりこまめな確認が必要です。
夏は熱中症を防ぐため留守番中も冷房を活用し、散歩では気温だけでなく路面の熱さも確認しましょう。
冬は室温の急激な低下を避け、必要に応じて暖房や服、毛布などを活用します。
「何度なら絶対に大丈夫」と考えるのではなく、温度・湿度・マルチーズ自身の様子をセットで確認することが、一年を通した温度管理のポイントです。