
フクロモモンガを飼い始めて「部屋が独特なにおいになった」と感じる方は少なくありません。
本記事ではフクロモモンガの臭いの原因と、日常でできる対策や去勢による効果について解説します。
快適に一緒に暮らすための工夫を知っておきましょう。
フクロモモンガは臭い?

体臭
フクロモモンガは小動物の中では体臭が強めと言われています。
特にオスはホルモンの影響で独特のにおいを持ち、ケージ内やポーチに染みつきやすい特徴があります。
メスも多少の体臭はありますが、オスほど強烈ではありません。
マーキング
縄張り意識が強いため、ケージや飼い主の手、ポーチなどに体をこすりつけてマーキングをします。
この行動によって臭いが広がりやすく、一度マーキングされた布や木製品は洗ってもにおいが残ることが少なくありません。
臭腺
オスの頭頂部や胸部には臭腺があり、ここから分泌される物質が強いにおいの原因になります。
発情期に限らず一年中分泌が続くため、去勢をしていないオスは常に臭いが強い傾向にあります。
糞尿の臭い
排泄物もにおいの大きな要因です。
特に尿は布や床材にしみ込むと強い臭いを放ち、掃除をしても完全に消えるまで時間がかかります。
糞も水分が多いと臭いやすく、健康状態によってもにおいの強さは変化します。
餌の食べ残し
フクロモモンガは果物や昆虫などを好みますが、食べ残しを放置するとすぐに発酵や腐敗が進み、強い悪臭を放ちます。
特に湿度の高い季節はにおいがこもりやすいため、食べ残しは早めに取り除く必要があります。
掃除でききれない
こまめに掃除をしても、木製の止まり木やポーチの布、ケージの金属部分などににおいが染み込み、完全に取り除くことは困難です。
週に一度はケージ全体を洗浄・天日干しするなど、徹底的な清掃を取り入れることで少しずつ臭いを軽減できます。
フクロモモンガの臭い対策
ではこのフクロモモンガのにおいを消す事は出来るのでしょうか?完璧に消すことはとても難しいですが、においを軽減させる事は出来ます。
ではどのように対策をしていったら良いのか具体的に書いていきます。
清潔を保つ

まず、一番重要なのは「清潔を保つ」ということです。
フクロモモンガのケージの中を毎日きちんと掃除をすることです。
排泄物やご飯の残りなど置いておくとすぐににおいが出てしまうのでこまめに綺麗にしてあげること!お掃除にはペット用の専用スプレーを使用することが良いでしょう。
ネットでは小動物専用のにおい消しなど、色々グッズがあります。
いつもフクロモモンガが入っているポーチ(これがかなり強烈なにおいがします)やおもちゃなども洗ってあげましょう。
特に木で出来たおもちゃはにおいが染みこんでいます。
におい消し

掃除の時ににおい消しをシュッとするのもお忘れ無く!
掃除だけではなかなかにおいは取りきれないので、週に一回はケージをまるごと洗って天日干しします。
天日干しはかなり効果があると思います。
それでも完全ににおいが消えるわけではありません。
フクロモモンガの体臭もあるので仕方ない所もあります。
脱臭機の利用
我が家は空気清浄機を置いていたのですが、空気清浄機ではにおいはほぼ取れません。
効果が高いのはペット臭の対策が出来る脱臭機です。
また、我が家は使ったことがないのですがフクロモモンガ専用のケージがありました!ネットで見かけただけなので効果のほどは分かりませんが、フクロモモンガのにおいにも特化しているようです。
トイレトレーニング

フクロモモンガは完全にトイレを覚える動物ではありませんが、ある程度は習慣づけることが可能です。
フクロモモンガにトイレトレーニングを行うことで、ケージ内の特定の場所で排泄するようになり、掃除の手間やにおいの広がりを抑えることにつながります。
ただし個体差が大きく、完璧にしつけられるわけではないため、あくまで臭い軽減の一助と考えると良いでしょう。
詳細な方法については別記事で解説していますので、そちらも参考にしてください。

お風呂による臭い軽減

フクロモモンガの臭い対策として「お風呂」を検討する飼い主もいます。
ただしフクロモモンガは本来水に入る習性がなく、入浴は強いストレスになり命がけでのイベントとなります。
そのため常用的な方法ではなく、体に汚れや臭いが強くついてしまった時に限り、短時間で行うのが基本です。
シャンプーなどは不要で、ぬるま湯で軽く体を濡らし、タオルでしっかり拭き取る程度に留めます。
詳しい方法や注意点については別記事で解説していますので、併せて参考にしてください。

去勢による臭い軽減

フクロモモンガの臭い対策のひとつに、オスへの去勢手術があります。
オスは成長すると頭頂部や胸部にある臭腺が発達し、マーキングや発情に伴って強いにおいを出すようになります。
去勢を行うことでホルモン分泌が抑えられ、臭腺の働きも弱まるため、体臭やマーキングによるにおいが軽減される傾向があります。
ただし、去勢による臭い軽減はあくまでオスにのみ有効であり、メスには大きな変化は見られません。
また、小さな体に麻酔をかけるリスクや、繁殖できなくなる点も考慮が必要です。
においが生活に支障をきたす場合や、多頭飼育でのマーキング行動に悩む場合は、獣医師と相談したうえで検討すると良いでしょう。

フクロモモンガの臭いが強くなる原因と生活環境での工夫

発情期と臭腺の働き
フクロモモンガは特にオスの場合、頭頂部や胸部にある臭腺から強い分泌物を出します。
これが発情期になるとさらに活発になり、部屋全体に独特なにおいを放ちます。
発情期は一時的なものではなく、一年を通じて断続的に続くため「オスは常に臭いが強い」と感じやすいのです。
食事内容による体臭や排泄臭の変化
フクロモモンガの食事は昆虫食を基本としますが、市販のフードや果物ばかりになると腸内環境が乱れ、便や尿のにおいが強くなることがあります。
たんぱく質や脂肪分の多すぎる餌も体臭を強める要因です。
バランスよくフード・昆虫・野菜を与えることで、においを多少コントロールできることがあります。
飼育環境の通気性と温度管理
ケージの掃除をしても「部屋のにおいが取れない」と感じることがあります。
これは通気性や湿度が大きく関係しており、換気不足だとにおいがこもりがちです。
特に夏場は高温多湿でにおいが強まる傾向があります。
定期的に窓を開けたり、除湿機やサーキュレーターを併用することで、体感的ににおいが軽減されます。
フクロモモンガの臭いの問題!【まとめ】
フクロモモンガの臭いは完全に消すことは難しいですが、掃除・食事管理・通気性の改善・去勢などで軽減することは可能です。
においに悩みすぎず、工夫しながら暮らすことでストレスも減ります。
ぜひ他の記事も参考に、フクロモモンガとの生活をより快適にしてください。