フクロモモンガの多頭飼いはできる?性別の組み合わせ・注意点・共食いリスクまで解説

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フクロモモンガは小さな体に大きな瞳を持つ愛らしいペットで、群れで生活する習性があるため多頭飼いもできます。

しかし実際には、性別の組み合わせや個体の相性によっては喧嘩が起きたり、繁殖後に共食いが見られることもあり注意が必要です。

本記事では、フクロモモンガの多頭飼いを検討している飼い主さんに向けて、メリットとデメリット、適切な環境づくりや繁殖に伴うリスクについてわかりやすく解説していきます。

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目次

フクロモモンガは多頭飼い出来る?

結論から言いますと、フクロモモンガの多頭飼いは可能です。

本来ならばフクロモモンガは集団で生活する動物なのです。

ですが、2匹、3匹、それ以上で飼うと喧嘩してしまう可能性もあります。

その子の性格にもよります。

元々、ペットショップ出身で何匹かが同じケージで生活していたフクロモモンガならば慣れるのが早いようです。

また、年齢が若いフクロモモンガをお迎えする方が多頭飼いをするのには良いです。

フクロモモンガの多頭飼いの方法

ケージ

理想をいえばフクロモモンガは縄張り意識が高いので、1つのケージにフクロモモンガは1匹です。

繁殖をさせるならばペアで入れますが、そのほかの場合は1匹ずつです。

滑空するので縦に長いケージが必要になります。

1匹ずつ別々のケージで飼うのならば鳥かごくらいの大きさの物でも飼えますが、狭いことがストレスになってしまうので、多頭飼いの場合はモモンガ用の物がお勧めです。

フクロモモンガのベストな性別の組み合わせは?

オス同士は避けたい

なるべく避けたいのがオス×オスの組み合わせです。

オス×オスの場合、喧嘩をする危険性がかなり高いのです。

それは縄張り争いをしてしまうためです。

メス同士が比較的安全

フクロモモンガを繁殖させない場合、メス×メスで飼うのが一番トラブルがないかもしれません。

ベストなのはメス×メスですが、繁殖期には喧嘩してしまうこともあります。

オスメスの場合

フクロモモンガを繁殖させたい場合はもちろんオスとメスのカップルで迎えますが、初めからカップルで飼育を始めるのではなく、初めにどちらかを飼い、その後相手をお迎えする方が良いのです。

フクロモモンガにも相性がありますが、割とカップルになりベビーを産んでくれます。

フクロモモンガは大抵1~2匹のベビーを産みます。

どうしても繁殖させたい場合はトリオで飼うのも良いかもしれません。

オス1匹×メス2匹でしたらベビーが出来る確率も高くなりますが、確実に貰い手がいる場合にしましょう。

フクロモモンガ多頭飼いのための環境づくり

餌場と水場の工夫

フクロモモンガを複数で飼う場合、餌や水を取り合って喧嘩になることがあります。

給餌皿や給水器は必ず複数設置し、各個体がストレスなく食事できるように工夫しましょう。

特に繁殖期は食欲が増すため、餌の量や置き場所を意識することが大切です。

隠れ家と寝床の確保

フクロモモンガは群れで生活する動物ですが、それぞれが安心できるスペースも必要です。

ハンモックやポーチ、巣箱を複数用意することで、ケンカを避けながらお互いの距離を調整できます。

1つの寝床に固まって寝る姿も見られますが、逃げ場がないとトラブルにつながるので必須のポイントです。

相性チェックと見守り

多頭飼いを成功させるには、最初の相性チェックが重要です。

ケージ越しに数日〜数週間かけて慣らし、威嚇や攻撃が収まってから同居させましょう。

いきなり一緒にすると怪我やストレスの原因になるため、必ず段階を踏むことが必要です。

特にオス同士は争いが起こりやすいため、慎重な見守りが欠かせません。

フクロモモンガの多頭飼い|注意点

フクロモモンガの共食いについて

フクロモモンガを多頭飼いするときに特に注意したいのが「共食い」です。

人間からすると残酷に思えますが、フクロモモンガにとっては自然界での本能的な行動のひとつでもあります。

なぜ共食いが起こるのか

フクロモモンガの共食いは、主に繁殖や子育ての場面で見られます。

母親が栄養不足や強いストレスを感じていると、袋の中にいるベビーを食べてしまうことがあります。

また、袋から出たばかりの赤ちゃんが弱っていたり、十分な餌が確保できない状況では、母親自身の生存や健康を優先して共食いが起きることもあります。


多頭飼いと共食いの関係

多頭飼いでは、繁殖をコントロールしなければ次々と赤ちゃんが生まれ、母親の負担が増して共食いのリスクが高まります。

また、オスが赤ちゃんに攻撃的になるケースも報告されています。

ベビーがいる時期は特に、ケージ内の環境や親個体の栄養状態に気を配ることが大切です。


防ぐための飼育ポイント

  • 母親に十分な栄養を与える(高タンパク食を中心に)
  • 繁殖ペアを常に同居させず、繁殖を望まない場合はオスとメスを分ける
  • 赤ちゃんが生まれたら巣箱やポーチの中をむやみに覗かず、静かな環境を整える
  • ストレスを与えないよう、ケージの位置や音、匂いにも注意する

共食いは完全に防げるものではありませんが、栄養管理と環境づくりでリスクを減らすことは可能です。飼い主が落ち着いて見守ることが、フクロモモンガの子育てを成功させる大きなポイントになります。

噛む・喧嘩のリスク

フクロモモンガを複数で飼うと、縄張り争いや性格の不一致から噛みつき合いが起きることがあります。

特にオス同士や、まだお互いに慣れていない段階では喧嘩になりやすいです。

ケージを隣同士に置き、まずは臭いや声で慣らす「慣らし期間」を設けることで、怪我を防ぎやすくなります。

多頭飼いとポーチの使い方

フクロモモンガは寝る時にポーチや巣箱に集まる習性があります。

多頭飼いでは1つのポーチを共有することも多いですが、喧嘩やストレスを避けるために必ず複数のポーチを用意しておきましょう。

相性が悪い場合、それぞれが別々に寝られる環境が安心につながります。

多頭飼いのメリット・デメリット

メリットとしては、仲良くなった個体同士で寄り添いながら過ごす姿を見られることや、社会性が育ちやすい点があります。

反対にデメリットは、繁殖を望まないのにベビーが生まれてしまうリスクや、喧嘩による怪我、餌やポーチの取り合いといったトラブルが挙げられます。

飼い主の観察と環境整備が欠かせません。

多頭飼いを始めるタイミング

おすすめは、先住のフクロモモンガがある程度飼い主や環境に慣れて落ち着いた後です。

迎え入れる個体も幼い方が適応が早く、同居しやすい傾向があります。

逆に、成長した後に急に別の個体を入れるとストレスが強まり、噛みつきや拒絶につながる場合があるため注意が必要です。

フクロモモンガは多頭飼い出来る?【まとめ】

フクロモモンガの多頭飼いは、性別や相性の見極め、餌場や寝床の工夫などで成功率が大きく変わります。

慣れると一緒に眠る可愛い姿も見られますが、共食いや繁殖リスクも忘れてはいけません。

自然な習性を理解しつつ、飼育者の生活スタイルに合った方法を選びましょう。

他の飼育方法やしつけに関する記事もぜひ参考にしてください。

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