
フクロモモンガが震えている姿を見て、「病気なの?」「寒いの?」と心配になる飼い主さんも多いでしょう。
本記事では、震えの原因を病気・環境・習性の3つの観点から解説し、飼育初心者でも安心できるよう対策方法をまとめました。
フクロモモンガが震えるのは病気?

フクロモモンガが震えるのは「警戒心」「病気」・「寒さ」などのの可能性があります。
恐怖・警戒心による震え

慣れていないうちは、怖さや不安から体をブルブル震わせることが多いです。
これは警戒心によるもので、時間をかけて飼い主に慣れていけば自然とおさまります。
私の飼育経験でも、迎えたばかりの頃は近づくだけで震えて鳴いたり噛んだりすることがありました。
そこで、私のにおいをつけたハンカチを小さなポーチに入れ、フクロモモンガと一緒に過ごすことで少しずつ慣れてくれ、やがて震えは見られなくなりました。
このように「警戒心による震え」であれば、地道な慣らしと時間が解決してくれるものです。
病気による震え

注意すべきは、病気が原因で震えている場合です。
この場合は時間が解決してくれることはなく、放置すると症状が悪化してしまいます。
特にフクロモモンガは体が小さいため、異変に気づいた時にはすでに病状が進んでいることも少なくありません。
そのため、普段と違う震え方や元気のなさが見られたら、早めに動物病院で診察を受けることが大切です。
寒さによる震え

フクロモモンガは本来オーストラリアやニューギニアなど暖かい地域に生息する動物で、体温調整があまり得意ではありません。
飼育下では 25℃前後 が快適とされ、20℃を下回ると寒さで震えることがあると言われています。
特に冬場の室温が低い環境や、ケージ内にヒーターがない状態では震えが見られることがあります。
長時間寒い環境にさらされると、免疫力の低下や代謝不良につながり、病気のリスクも高まるため注意が必要です。

対策
- ケージにはパネルヒーターやペット用ヒーターを設置する
- ケージ内に巣袋や毛布を入れて暖かい寝床を確保する
- 室温を25℃前後に保つようエアコンを活用する
湿度や乾燥の影響

乾燥しすぎる環境では呼吸器系に負担がかかり、震えや弱々しい動作が出る場合もあります。
特にエアコンを使用する部屋では湿度が下がりやすいため、加湿器や濡れタオルを利用して50〜60%程度を保つと安心です。
ストレスや環境の変化

引っ越し、飼い主の不在、ケージの配置換えなど環境が大きく変わると、フクロモモンガは不安から震えることがあります。
特に社会性が高い動物なので、急激な変化を避け、落ち着ける隠れ家を用意してあげると安心します。
フクロモモンガのかかりやすい病気は?

ベタ慣れのフクロモモンガが震えていると、病気の危険性があるかもしれません。
骨疾患
それは「骨疾患」で代謝性のものが多いです。
代謝性なのでカルシウム代謝が低下したときに見られます。
「代謝性骨疾患」の場合はまず、震えや眠っている時間が長かったり、動きたがりません。
走らずにずっと飛んで移動するなどの行動も見られます。
対策
対策としては「食事の見直し」です。
カルシウムが足りないのでカルシウムやビタミンを摂取させる必要があります。
フクロモモンガ用のペレットは必要な栄養がぎゅっと詰まっているのでお勧めです。
煮干しもカルシウムがたくさん含まれており手軽にあげることができます。
あげすぎるとカルシウム過多になってしまうので1日に2匹までが良いと思います。
また、サプリメントなどもありますが獣医師に相談してからあげるほうが良いです。
自咬症
そのほかには「自咬症」といってストレスなどが原因で自分で自分を咬んでしまい傷つけてしまいます。
特にしっぽを咬むフクロモモンガが多いです。
対策
「自咬症」はなかなか完治が難しいと言われていますが去勢手術で症状が緩和することもあります。
皮膚を咬みすぎてその部分が炎症を起こしてしまい、ひどいときには壊死してしまいます。
尻尾だけでなくお腹を咬むフクロモモンガもいます。
ストレス解消が大切なのでケージから出して、一緒に遊ぶのもいいでしょう。
ペニス脱
オスのフクロモモンガであれば「ペニス脱」もあります。
ペニスが出て、戻らなくなってしまうのですね。
対策
「ペニス脱」は最初の段階でしたら治すことが出来ますが、放置して赤くなったり腫れている場合は元に戻すことは難しくなってきます。
フクロモモンガの診察が出来る動物病院を早めに受診することをお勧めします。
フクロモモンガが震える理由は病気?【まとめ】
フクロモモンガの震えは、警戒心や寒さ、病気など複数の要因が考えられます。
普段と違う様子が見られたら、早めに環境を見直し、必要に応じて動物病院へ相談することが大切です。
飼い主の観察力と適切なケアが、健康で安心できるフクロモモンガライフにつながります。