
フクロモモンガが「プシュプシュ」と鳴くと、不安や不満のサインかもしれません。
鳴き声は感情を表す大切な手段です。
本記事ではプシュプシュをはじめとした鳴き声の意味を解説し、飼育で役立つ観察ポイントを紹介します。
フクロモモンガの鳴き声と感情のつながり

鳴き声はコミュニケーション手段
フクロモモンガにとって鳴き声は、仲間や飼い主との大切なコミュニケーション手段です。
鳴き方の違いによって、怒り・甘え・不安・喜びといった感情を表現しています。
犬のように吠えるわけではありませんが、小さな体から出る鳴き声は意外と響き、飼い主を驚かせることもあります。
プシュプシュは不満や警戒のサイン
代表的なのが「プシュプシュ」という音。
「プシュプシュ」という鳴き声は不満や警戒心を示している場合が多く、環境の変化やストレス、飼い主の動きに対する不安から発することもあります。
長く続く場合は、ケージの環境を見直したり、体調不良がないか確認する必要があります。
鳴き声の解釈で信頼関係を深める
「プシュプシュ」が続くと不安に感じるかもしれませんが、原因を探って改善してあげることが信頼関係につながります。
たとえば「暗い場所で落ち着く」「好物を与える」など、個体に合った対応を見つけることで、フクロモモンガが安心し、鳴き声も減っていきます。
鳴き声の意味を理解することは、より良い関係を築く第一歩です。
プシュプシュ以外にも色々!フクロモモンガの鳴き声の種類と意味は?

フクロモモンガはかわいい体の割に、思った以上に鳴き声が大きい時があります。
飼い主がびっくりしてしまうことも!
そして意外によく鳴きます。
その鳴き声にはいろいろな種類があり声の大きさや太さで変わってきます。
フクロモモンガが何を伝えたいのか分かるようになったらお世話もしやすくなりますね。
プシュプシュ
少し機嫌が悪い時。
不満がある時。
プシュプシュ鳴き続けていたら何かを訴えています。
何を訴えているのか原因を探りましょう。
チッチッチッ
イライラしている時。
人間がイライラして舌打ちをするような感じです。
ジコジコ、ジージー、ギーギー
威嚇している時。
恐怖を感じている時や不安な時。
触ったりせずそっとしておきましょう。
シューシュー
甘えている時、排泄中。
チチチチチ
「チチチ」という小刻みな声は、警戒や不安のサイン。
野生では外敵を仲間に知らせるときに使う声とも言われています。
アンアン、ワンワン(子犬のような鳴き声)
仲間を呼んでいる時。
寂しい時。
発情している時もアンアン、ワンワンと鳴くこともあるようですが定かではありません。
プクプク、ププププ
機嫌が良い時。
嬉しい時。
なでてあげているときによく聞きます。
そのまま優しくなでてあげましょう。
クックックックッ/ クククク
おいしいものを食べている時。
機嫌が良い時。
まだ色々と鳴き声はあるようですが、有名なのはこれくらいだと思います。
飼い出した初めの頃はよくプシュプシュと鳴かれました・・・。
ご機嫌斜めだったのですね・・・。
キュッキュッ
遊んでいるときや、少し興奮しているときに「キュッキュッ」と鳴くことがあります。おもちゃに夢中になっているときや仲間とじゃれているときに聞かれることが多く、比較的ポジティブな鳴き声です。
ギーギー
強い不安や威嚇を表すときに「ギーギー」と鳴きます。
驚かせたり無理に触ろうとしたときに出やすいため、聞いたときはそっとしておくのがベストです。
シーシー
警戒心が強まっているときに「シーシー」と鳴くことがあります。
周囲に知らない人が来たときや、大きな音に驚いたときに出やすい鳴き声です。
プシュー
「プシュー」という呼吸音のような声は、強い警戒やストレスのサインです。
体を膨らませて威嚇するときに出ることがあり、刺激を避けるのが大切です。
プスプス
「プスプス」と短く繰り返す声は、不満や軽い怒りのサインです。
ケージの環境に不満があるときや、構ってほしいときに聞かれることがあります。
シャー
猫の威嚇に似た「シャー」という声は、恐怖や強い威嚇のサインです。
聞いたときは無理に近づかず、安心できる環境を整えてあげましょう。
カチカチ
歯を鳴らすような「カチカチ」という音を出すこともあります。
これは緊張しているときや警戒しているときに見られ、ストレス反応のひとつとされています。
特殊な状況でのフクロモモンガの鳴き声

喧嘩のときの鳴き声
フクロモモンガ同士が喧嘩をするときには、「ギーギー」「ジージー」といった強い威嚇音を発することがあります。
これは相手を追い払おうとするサインで、時に「プシュプシュ」や「シャー」といった声も混ざります。
ケージ内で喧嘩が頻発する場合は、縄張り争いか、ペアの相性が良くない可能性があるため、別居や環境調整を検討しましょう。
自咬症のときの鳴き声
フクロモモンガは強いストレスを受けると、自分の体を噛んでしまう「自咬症」を起こすことがあります。
その際に「キュッキュッ」や「ギーギー」といった苦しげな鳴き声を出すことがあります。
自咬症は深刻なストレスサインであり、放置すると怪我や感染症につながるため、早めに動物病院で相談することが大切です。
発情期の鳴き声
発情期になると、オスは「アンアン」「ワンワン」と犬のように鳴き、メスを呼ぶ行動を見せます。
普段よりも鳴き声が多くなる傾向があり、飼い主から見ると夜鳴きのように感じることもあります。
これは自然な行動ですが、繁殖予定がない場合は環境を落ち着かせてあげることが必要です。
フクロモモンガはうるさい?

フクロモモンガは夜行性なので夜に行動を起こし、鳴くことが多いです。
鳴き声は大きい時もありますが一軒家やペット飼育可能なマンションやアパートであれば特に環境的には問題ないと思います。
我が家には小型犬もいますのでフクロモモンガの鳴く声はあまり気になりませんでした。
犬よりは静かだと思います。
ペット飼育が不可能なマンションやアパートの場合は隣人にフクロモモンガの鳴き声がもしかしたら聞こえてしまう場合があるかもしれません。
(頻度は低いと思います。)
フクロモモンガがみんな鳴くのではなく種類なのではなく、個体差がありますので鳴かないフクロモモンガもいます。
鳴き声がうるさいと感じてしまうときは「アンアン、ワンワン」と時だと思います。
仲間を呼んでいたり、寂しいから来てよ~と言っている事が多いので、日頃からしっかりかわいがって遊んであげれば夜鳴きが少なくなるかもしれません。
どうしてもうるさいときはどうする?

ここまで悩むことはあまりないと思いますが、もしかしたら、飼い主が眠れなくなってしまう時があるかもしれません。
相手をしてあげたのになかなか鳴き止まない・・・。
そういうときはフクロモモンガのケージごとお風呂場やクローゼットなどに移動させましょう。
暗いところで落ち着きますし、鳴き声が止むかもしれません。
(クローゼットはにおいの関係があるのでお風呂場の方がお勧めです)
もしくは、ゲージをすっぽり覆えるくらいの大きさの段ボールをかぶせるのも一つの手です。
フクロモモンガがプシュプシュ鳴き声が聞こえるその意味は?【まとめ】
フクロモモンガの「プシュプシュ」には不満や警戒の気持ちが込められています。
鳴き声を正しく理解すれば、飼育の悩みも減り、より良い信頼関係が築けます。
他の鳴き声の意味もあわせて学び、日々のケアに役立ててください。