フクロモモンガの噛む力は血が出る位強い?歯の特徴と噛み癖の対処法を解説

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フクロモモンガを飼っていて「思ったより噛む力が強い」「血が出るほど噛まれた」という経験をしたことはありませんか?

実はフクロモモンガは小さな体に似合わず鋭い歯を持ち、その歯は昆虫や果物をかじるのに適した構造になっています。

本記事ではフクロモモンガの歯の特徴や本数、歯は伸びるのか、歯磨きは必要なのかといった基礎知識に加えて、噛む理由、噛まれたときの対処法、噛み癖の直し方、さらに多頭飼いでの噛み合いリスクまで詳しく解説します。

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目次

フクロモモンガの歯の特徴と注意点

フクロモモンガの歯はげっ歯類ではない

まず誤解しやすいのが、フクロモモンガを「リスやハムスターと同じげっ歯類」と思ってしまう点です。

実際にはげっ歯類(ネズミやモルモット)ではなく、有袋類(カンガルーやコアラの仲間)に分類されます。

そのため、ネズミのように一生伸び続ける前歯を持っているわけではありません。

フクロモモンガの歯の数と構造

フクロモモンガの永久歯は全部で 40本 あります。

前歯(切歯)は鋭く、果物の皮や昆虫の殻をかじるのに役立ちます。

奥歯(臼歯)は平らで、果物の果肉をすりつぶしたり、昆虫を噛み砕いたりするのに使われます。

小さな体の割に歯はしっかりしており、飼い主の指を噛むと血が出るほどの力を発揮します。

歯は伸びるの?

げっ歯類と違って、フクロモモンガの歯は一生伸び続けることはありません。

ただし硬い餌や噛む対象がないと歯石がつきやすくなり、口腔トラブルを招くことがあります。

ケージ内にかじってもよい小枝や木製のおもちゃを入れておくと、自然に歯の健康を維持できます。

歯磨きは必要?

基本的にフクロモモンガに「歯磨き」をする必要はありません。

ただし、甘い果物や加工餌ばかり与えると歯垢や歯石がたまり、歯周病の原因になります。

できるだけ自然に近い食餌(昆虫や無糖の果物、専用フード)を与え、口の中が不衛生にならないように気を配りましょう。

歯を鳴らす行動について

フクロモモンガは、歯を「カチカチ」と鳴らすことがあります。

これは警戒や威嚇のサインで、「近寄らないで!」という気持ちを表しています。

鳴らしているときに無理に触ると噛まれる可能性が高いため、静かに距離をとるのが賢明です。

歯が抜ける場合は病気の可能性も

健康なフクロモモンガは自然に歯が抜けることはありません。

もし歯が抜けたり、ぐらついたりする場合は、歯周病やビタミン不足などの病気が疑われます。

口臭やよだれ、食欲不振が見られる場合は早めに動物病院で診てもらいましょう。

フクロモモンガの噛む力|血が出ることもある?

噛まれると血が出ることも

軽い噛みつきなら赤くなる程度で済みますが、本気で噛まれた場合は皮膚が破れて血がにじむこともあります。

小型動物だからと油断していると驚くほどの痛みを感じることがあり、爪で引っかかれるよりも怪我のリスクは高いといえます。

噛まれた後は流水でよく洗い、必要なら消毒をして化膿を防ぎましょう。

噛む力を弱めるためにできる工夫

フクロモモンガが強く噛むのは「恐怖心」や「警戒心」が主な理由です。

普段から声をかけたり匂いを覚えさせたりして安心させることで、噛む力も徐々に弱くなります。

また、歯の成長やストレス発散のためにケージに噛んでよい木や小動物用のおもちゃを入れておくと、飼い主への噛みつきが減ることもあります。

フクロモモンガが噛むか噛まないかは個体差がある

フクロモモンガみんなが噛んでくる訳ではなく個体差がありますので全く噛まないフクロモモンガもいるのです。

人間の性格と同じような感じですが、育てる環境で性格も変わってくるのです。

また、歯が生えだして痒くて噛むのかもしれません。

そうであれば、フクロモモンガが噛んでも大丈夫な小さな木(ペットショップで小動物用のものが購入できます)をケージに入れることをお勧めします。

フクロモモンガは人間の感情を読み取ることも上手なので、触ることに恐怖心があれば、それがフクロモモンガに伝わり、噛んでくる場合もあるようです。

飼い主は「敵」ではなく「味方」だと教えていきましょう。

フクロモモンガが人間を噛む理由と対策

フクロモモンガが人を噛む理由

フクロモモンガが人間を噛んでくるのはなぜなのでしょう。

フクロモモンガは警戒心が強く臆病

フクロモモンガはとても警戒心が強く、臆病な生き物なのです。

特に匂いで人を判断するフクロモモンガは飼い主以外だと特に威嚇します。

フクロモモンガに噛まれる前、ジコジコやギーギーと鳴いていませんでしたか?

威嚇を無視して触ると噛まれる

それは相手を警戒し威嚇しているサインなのです。

そこで人間が触ろうとすると小さくても強い歯でカプッと来ちゃうのです。

発情期になると噛んでくるフクロモモンガも中にはいます。

舌打ちをする

フクロモモンガに噛まれたらすぐに「チッ」と舌打ちをしましょう。

「チッ」はフクロモモンガの言葉で言うと「やめてよ」「痛いよ」など不快感を表す鳴き声です。

「やめてほしい」ことを分かってもらいましょう。

対策

息を吹きかける

他に、フクロモモンガに息を吹きかけるのもよいかもしれません。

鼻先をチョンチョンと叩く

これでもなかなかやめてくれないときは鼻の先をチョンチョンとたたくのも一つの手です。

噛むと自分にも嫌なことが返ってくることを教えるのです。

これを続けていたら噛み癖が軽減されてきます。

こちらが嫌がっていることを分かってもらえるようにすることが大切なのです。

触るのが怖くなったら一時的に手袋(皮がお勧めです)をしてもいいと思います。

飼い主が「噛まれても大丈夫」と思ったら少し気持ちが楽になりませんか?


多頭飼いでフクロモモンガ同士が噛むリスク

フクロモモンガは多頭飼いが可能な生き物ですが、ここでも個体が別個体を噛むという問題が発生することはあります。

リスクがあるから多頭飼いをやめるべきと言うわけではありませんが、状況を見て判断するべきです。

縄張り意識と相性の問題

フクロモモンガは群れで生活する習性がありますが、必ずしも全ての個体同士が仲良くできるわけではありません

特にオス同士は縄張り意識が強く、発情期には相手を噛んで追い払おうとすることがあります。

血が出るほど噛み合うケースもあり、放置すると大怪我に発展することもあります。

新しい個体を迎えるときの注意

すでにグループを形成しているところに新しいモモンガを入れると、強い警戒心から噛み合いが起こりやすくなります。

初対面から同じケージに入れるのは危険で、必ず別ケージで一定期間慣らすことが必要です。

お互いの匂いを交換しながら少しずつ距離を縮め、威嚇や鳴き声が減ってきた段階で初めて同居を試みましょう。

ケンカが続く場合の対応

同居後に噛み合いが頻発するようであれば、無理に一緒に飼うことはおすすめできません。

ストレスや怪我のリスクが大きく、最悪の場合は共食いに発展するケースも報告されています。

どうしても相性が悪い場合は、ケージを分けて飼うのが最も安全です。

フクロモモンガの噛み癖の直し方

噛まれたときの対応を一貫させる

フクロモモンガは頭が良く、飼い主の反応をよく観察しています。

噛まれたときに「痛い!」と大声を出したり手を振り払ったりすると、逆に驚かせてしまい信頼関係を壊すことがあります。

噛まれたら冷静に舌打ちをして「やめて」という意思を伝えるようにしましょう。

一貫した対応を繰り返すことで、「噛むと嫌なことが起こる」と学習します。

噛む前のサインを見逃さない

噛みつきには前触れがあります。

代表的なのは「ジコジコ」「ギーギー」といった鳴き声や、歯を鳴らす行動です。

これらは警戒や威嚇のサインなので、この段階で無理に触らないことが大切です。

落ち着くまで距離を保つことで「噛まないで済む」経験を積ませることができます。

信頼関係を築く工夫をする

噛み癖は単なる「性格」ではなく、不安や恐怖心からくる場合が多いです。

飼い主の匂いを覚えさせるために、自分の匂いのついた布を寝床に入れる、優しく声をかけるなどの工夫をしましょう。

また、おやつを手から与えることも効果的です。

ポジティブな経験を積むことで、飼い主=安心できる存在と理解し、噛む行動が減っていきます。

遊びや噛んでよいものを与える

歯の生え変わりやストレスから、無意識に「噛みたい欲求」が高まることもあります。

その場合は噛んでも安全なおもちゃや小枝をケージに入れておくのがおすすめです。

飼い主の手ではなく、かじってよい対象に噛む力を発散させましょう。

フクロモモンガが噛む理由となつかない場合の対処法は?【まとめ】

フクロモモンガの噛む力は想像以上に強く、血が出ることもあります。

しかし、理由を理解し対策をとれば噛み癖は軽減できます。

時間をかけて信頼関係を築けば、噛む行動も減り、可愛らしい姿を思う存分楽しめるはずです。

悩んでいる方は、ぜひ本記事を参考にしながらお世話を続けてみてください。

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