
シマリスは可愛らしい見た目に反して、実はとても警戒心が強い動物です。
しかしすべての子が同じ性格ではなく、オスとメス、さらには個体ごとに違いが見られます。
この記事では、シマリスの性格の特徴や性別・成長段階による違いを分かりやすく解説し、飼育の参考になる情報をまとめました。
シマリスの性格は個体差が大きい

シマリスは基本的には臆病な性格で、警戒心が強く性格をしていると言われています。
海外などでシマリスを見かけてても、寄ってきてくれないのはこれが原因です。
しかし、人間にもそれぞれ性格の違いがあるように、シマリスも個体差があると言われています。
野生のシマリスとはほぼ触れ合うことは出来ませんが、ペットショップにいるシマリスはブリーダーの手で繁殖させた個体ですので、比較的人に慣れやすく、警戒心もそこまで強くありません。
ペットショップではよく同じケージに何匹か入れられているのを見かけますが、もともとシマリスは単独で生活する動物ですので、仲間がいなくても寂しがるようなことはありません。
シマリスの性格はオスメスで違いがある?

シマリスの性格の違いはオスメスの性別の違いよりも、個体差による性格の差の方が大きいと言われています。
ベビーのときに育てられた環境や、ブリーダーの育て方によって人に慣れやすいかどうかが変わってきます。
シマリスは基本的に元々の性格もあり、人になつきにくいと言われています。

特に大人のシマリスは本来の警戒心の高さが研ぎ澄まされているため、大人のシマリスを慣らすことは難しいとされています。
しかし、生まれたときから触れ合うようにして鳴らしているベビーや大人のシマリスですと人に対しての警戒心が薄く、人慣れがしやすいと言われています。
また、野生のシマリスの中でもまれに自分から人によって来る人懐こさをみせてくれる個体もいます。
唯一、性別の差で言われることは「オスの方が穏やかな性格」で「メスの方が気性が荒い」と言われています。
YouTubeなどの動画サイトでみると分かりますが、シマリスは一般的にメスの方が活発に行動し、身体能力も高いようです。
オスのシマリスはメスよりも走る速度も遅く、マイペースに見て取れることがあります。
そのため、オスが穏やか、メスが気性が荒いと言われていると推測されます。
シマリスの感情表現について

シマリスは犬や猫のように表情が豊かではありませんが、仕草や鳴き声、尻尾の動きで感情を表しています。
慣れてくると「これは怒ってる」「これは嬉しい」といった違いが飼い主にも分かるようになり、コミュニケーションが取りやすくなります。
日々の観察が信頼関係を築く第一歩です。
シマリスは怒るとどんな行動をする?
シマリスが怒っているときは、尻尾を大きく膨らませてブンブン振ったり、「ジジジッ」と甲高い鳴き声を出すことがあります。
噛みつこうとする動きを見せることもあり、縄張りを侵されたと感じている場合が多いです。
このような時は無理に触らず、距離を取って落ち着かせることが大切です。
シマリスが嬉しい時はどんな仕草をしますか?
シマリスが嬉しい時は、軽やかに走り回ったり、前足で物を持ちながらピョコピョコ動くなど、活発な仕草が見られます。
慣れている飼い主には手からエサを受け取ったり、肩や腕に乗ってくることもあります。
安心している時ほど表情や動きが柔らかくなり、遊びに誘うような行動を見せることもあります。
シマリスが怖がるとどうなりますか?
シマリスが怖がっている時は、体を低くしてじっと固まり、動きを止めることがあります。
また、急に物音がしたり知らない人が近づくと、隠れ家に一目散に逃げ込むのも典型的な反応です。
極度に怖がっているときは鳴き声をあげることもあり、ストレスがたまると健康にも悪影響が出るため、静かな環境を整えることが大切です。
シマリスの性格に影響する要素とは?

成長段階による性格の変化
シマリスは成長段階によって性格が変わることがあります。
ベビー期は比較的おとなしく、人の手に慣れやすい時期ですが、成長とともに縄張り意識や警戒心が強くなり、思春期のように反抗的な態度を見せることもあります。
特に生後半年から1年ほどは「反抗期」とも呼ばれ、噛みつきやすくなる個体もいるため、飼い主は根気強く接していく必要があります。
環境による影響
飼育環境も性格に大きく影響します。
静かで安心できる環境で育ったシマリスは落ち着いた性格になりやすく、逆に騒音や刺激の多い環境では臆病さが強まり、人慣れしにくい傾向が見られます。
また、ケージ内のレイアウトや隠れ家の有無によっても安心感が変わるため、飼育環境を整えることが性格形成に直結します。
個体差と遺伝的要因
同じ兄弟でも性格が全く違うことがあるように、シマリスの性格にも大きな個体差があります。
親から受け継ぐ遺伝的な要素も性格に影響を与えていると考えられており、活発な親から生まれた子は行動的、穏やかな親から生まれた子は人懐こい傾向が見られることもあります。
個体差は避けられないため、お迎えする際にはその子の性格を観察し、自分との相性を確認することが大切です。
シマリスのオスメスの見た目の違いは?

シマリスの雌雄判別は、ケージの中にいるのをぱっと見で判別するのは難しいとされています。
シマリスのオスメスを見極めるためには、シマリスのオスメスは生殖器の位置を確認する必要があります。
生殖孔と肛門の距離が長い方がオスと言われています。
また、オスは発情期になると、精巣がおりて大きくなるため、陰嚢が大きくなります。
メスは生殖孔と肛門の距離が短く、発情したメスは外陰部が赤く腫れてきます。
シマリスの性格は?オスメスや個体差での違い!【まとめ】
シマリスの性格は「臆病で警戒心が強い」という特徴を持ちながらも、オスメスや個体差によって多彩です。
お迎えする際には性格や人慣れ度をよく観察し、ベビー期から無理のないペースで接していくことが大切です。
シマリスの性格を理解することで、より信頼関係を築きやすくなり、楽しい飼育生活につながるでしょう。