
チワワがなつかないと悩んでいませんか?
実は、チワワは世界最小の犬種でありながら、とても警戒心が強い性格です。
しかし、接し方を少し工夫するだけで、驚くほど飼い主に心を開いてくれます。
この記事では、なつかない理由と、信頼を築くための具体的な方法をわかりやすく紹介します。

チワワの性格は?
チワワは「なつかない」犬ではない

チワワは世界最小クラスの犬種で、体が小さいぶん警戒心が強くなりやすい傾向があります。
ただし「なつかない犬」ではありません。初対面では距離をとり、物音や急な動きに敏感に反応しますが、環境に慣れ、安心できる相手だとわかれば一気に甘えん坊に変わる、メリハリの効いた性格です。
自分のテリトリー意識がはっきりしていて、頼れる相手のそばではリラックス、そうでない相手には慎重——この“選ぶ力”がチワワらしさでもあります。
勇敢な性格

勇敢さも大きな特徴です。
体は小さくても自尊心が高く、状況によっては自分より大きな犬にも怯まず向き合おうとします。
これは臆病さの裏返しでもあり、「怖い」→「吠える/突っ張る」という行動に出ることがあります。
叱って抑え込むのではなく、静かな声かけと距離の調整で「怖くない経験」を積ませることが、落ち着きと信頼につながります。
オスメスの性差

オスとメスの違いは、一般にはオスは活発で自己主張がはっきり、メスは落ち着きやすく周囲をよく観察する傾向が見られます。
ただし個体差が大きく、去勢・避妊の有無、育った環境、日々の接し方で性格は大きく変わります。
性別だけで決めつけず、その子の「得意・苦手」を観察することが大切です。
学習能力が高い

学習能力は高く、ルールが明確で一貫した家庭では吸収が早い犬種です。
生活リズム(食事・散歩・遊び・休息)を一定にし、成功体験にごほうびを重ねると、自信が育ち、警戒よりも「期待」が先に立つようになります。
社会化期(子犬の早い時期)に無理のない範囲で人・音・場所に慣らしておくと、成長後の“なつき度”がぐっと上がります。
成犬からでも、「急に触らない」「選ばせる(近づいてきたら撫でる)」「短く楽しい関わりで終える」を徹底すれば信頼は積み上がります。
チワワがなつかない
原因

ここからは、チワワがなつかない原因を探っていきたいと思います。
突然触ってしまっている
チワワは警戒心が強く不安になりやすい犬種ですが、甘えん坊な一面も持っています。
しかし、いつでも飼い主さんに触ってほしいというわけでもないので、触ってほしくないときは飼い主にさえ吠えるようなこともあります。
チワワの状態も確認せずに、寝ているところをいきなり頭をなでたり、遊んでいるところを突然抱きかかえたりすると、チワワにとってストレスになり、なつかない原因につながる場合があります。
信頼関係ができていない
そもそも飼い主との信頼関係ができていない状態では、なつくもなつかないもありませんよね。
信頼関係がしっかりできていれば、ちゃんと甘えてくれるし、一緒に遊ぶことだってできます。
信頼関係ができるかどうかは、一緒にいる時間だけではなく、どのくらいお世話をしているのか、一緒にいて安心できる存在かどうかでも決まります。
大きな声をだしたり、しつけと言って叩いたりする人には、絶対になつかないでしょう。
チワワとの距離感が保てていない
実はチワワって、ツンデレだということを、どれだけの飼い主さんが知っているでしょうか。
特にメスは、成長とともに独立心が高くなっていくため、遊んでいたかと思ったら突然そっけない態度で呼んでも側に来なかったりなんてことがあるでしょう。
ちゃんとお留守番もできるし、常に飼い主に側にいてもらわなくても大丈夫なんて、飼い主にとっては少し寂しいのですが、それもチワワのかわいいところなので、ちゃんと距離感をとってあげましょう。
対策

次は、チワワがなついてくれるための対策をご紹介していきます。
たくさん遊んであげよう
とにかくチワワとたくさん遊んであげることで、この人といればたくさん楽しい思いができるという気持ちを持ってもらいましょう。
遊ぶといっても、ボール遊びや引っ張り合いっこ、かくれんぼなどいろいろな遊びを通して、どれが愛犬にとって楽しく遊んでくれるのかを探しましょう。
やさしくなでてあげよう
チワワのタイミングを考えながら、やさしくなでてあげるようにしましょう。
ツンデレな面を持っているチワワなので、飼い主側から寄っていくのではなく、側に寄ってきたタイミングでやさしく頭をなでてあげるといいですよ。
私の飼っているチワワは、タイミングを間違えると頭を後ろにそらせて前脚で私の手を蹴ってくるので、今はタイミングじゃなかったなぁと反省することもあります。
またチワワは撫でられて気持ちいい所と触られたくない場所があるので注意が必要です。

叱りすぎないようにしよう
小さいからだで警戒心が強いという特徴から、叱ってばかりいると飼い主に恐怖心を持ってしまいなつかない原因になります。
ダメなことはダメと、叱ることは大切なのですが、叱りすぎないことも大切なのです。
叱ってばかりいると、何がダメで何をして怒られているのか理解できなくなってしまうので注意が必要です。
無理に触らず“待つ”ことが大切
なつかないチワワに無理に触ったり、抱っこしたりするのは逆効果です。

まずは、チワワが自分から近づいてくるまで待つことが大切です。
同じ部屋で静かに過ごすだけでも、飼い主の存在に慣れ、信頼感が芽生えます。
特にお迎えしてから1〜2週間は「距離を取る勇気」を持ちましょう。
飼い主が焦らず落ち着いて接することで、「この人は安心できる」とチワワが感じるようになります。
日々のルーティンを一定にする
チワワは小さな体ながらとても神経質な犬種です。
チワワのご飯の時間やお散歩の時間が毎日バラバラだと、不安を感じやすくなります。
生活リズムを一定にしてあげることで、「予測できる安心感」を覚え、飼い主への信頼も深まります。
「ごはん→トイレ→遊び→休憩」という一連の流れを決めておくと、チワワが自然に飼い主を信頼し、少しずつ甘えてくれるようになります。

おやつを上手に活用して距離を縮める
なつかないチワワには“ご褒美”の力を借りるのも効果的です。
おやつを使って「飼い主といると良いことがある」と教えてあげましょう。
最初は手渡しではなく、少し離れた場所に置いておき、チワワが近づいてきたら静かに見守ります。
慣れてきたら手から渡すようにしていくと、「この人に近づくと嬉しいことが起こる」と学習し、自然になついてくれるようになります。

チワワがなつかない原因とは?【まとめ】
チワワがなつかないときは、焦らずゆっくりと信頼関係を築くことが大切です。
日々の生活の中で少しずつ心を開いてくれる瞬間を大切にしましょう。
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