
チワワを抱っこするとき、「なぜか暴れてしまう」「嫌がって逃げる」と悩んでいませんか?
チワワは体が小さく、抱っこの仕方ひとつで安心感が大きく変わります。
この記事では、チワワが落ち着いてくれる抱き方と、安全に抱っこするコツを詳しく紹介します。

チワワを抱っこをするメリットとは?

体の小さいチワワを抱っこするメリットを、3つご紹介します。
愛犬とのスキンシップ
何よりも愛犬を近くに感じることができて、愛犬も飼い主の顔が近くにあることで安心することができます。
愛犬の表情も、飼い主の表情も、お互いが近くで感じることができるため、信頼関係の構築にもつながります。
愛犬の体調の変化に気づける
抱っこに慣れておくことにより、いつもより元気がなかったり、目ヤニがついていたり、いつもより呼吸が浅かったり、などの愛犬の体調の変化に気づくことができます。
犬は、痛いとか苦しいとか言えないので、飼い主がいち早く変化に気づいてあげることが大切ですよね。

行動範囲が広がる
抱っこになれておくことで、トリミングサロンや動物病院へ行くときだったり、愛犬と一緒に旅行に行ったりするときに、抱っこすることで愛犬が落ち着いてくれるでしょう。
チワワは体が小さいため、人の多い場所で歩くことが苦手とされているので、抱っこすることで、歩くのを嫌がったり、動こうとしなくなったりすることを避けることができるでしょう。

チワワの抱っこの仕方

抱っこの仕方ひとつで、チワワが安心して静かに抱かれてくれるようになります。
世界最小の犬ともいわれるチワワは、骨が細く軽いぶん、抱き方を間違えると体に大きな負担がかかってしまうこともあります。
正しい姿勢を意識して、チワワにとって心地よい抱っこをしてあげましょう。
小さなチワワを抱っこするときは、次の2つの手順を守るのが基本です。
お尻と後ろ足を、片手のひらでしっかり支える
チワワの体重の多くは後ろ足側にあります。
そのため、後ろ足とお尻を包み込むように手のひらで支えることで、体への負担を軽くできます。
もし不安定に感じるようなら、指先を軽く折り曲げて足の下に添えると安定します。
もう一方の腕で、脇の下から体を支える
お尻を支えた手とは反対の腕を、チワワの前足の下に差し入れるようにして、胸のあたりを支えます。
脇を強くつかまないように注意し、あくまで体を“包み込む”ように支えるのがコツです。
このとき、チワワの体を自分の胸に寄せて密着させると、揺れを感じにくくなり安心します。
抱っこを嫌がる理由

チワワが抱っこを嫌がるのには、ちゃんと理由があります。
抱っこが怖い
過去の経験から、抱っこは怖いものだと記憶してしまった可能性があります。
怖いものだと記憶してしまった原因を考えてみましょう。
- 急に抱っこされて驚いた
- 抱っこされたときに落下してケガをした
- 抱っこされたときに強く抱えられて苦しかった
- 抱っこされて病院へ連れていかれ注射されて痛かった
- 抱っこされて無理やり歯磨きをされた
- 抱っこされること自体に慣れていない
抱っこの仕方が悪い
そもそも抱っこの仕方が悪いことが、抱っこを嫌がる原因になっている可能性があります。
チワワは体が小さいので、体に合わせた抱っこの仕方をしないと、抱っこは嫌なものになってしまうでしょう。
また、チワワは誰にでも甘えるという性格ではありませんし、抱っこして欲しくないときに抱っこされると唸ることもあります。
「抱っこする?」など、やさしく声をかけてあげるのもおすすめですよ。
ケガや病気で体が痛い
抱っこするときに、痛がる素振りをするときは、どこを触ったら痛がったのかチェックしてあげましょう。
飼い主が触った場所をケガしていたり、病気を患っていることで痛みがあったりする可能性があります。
少しでもいつもと違う雰囲気があった場合は、動物病院を受診しましょう。
チワワの抱っこで注意すべきシーンとコツ
外出先での抱っこのポイント

屋外では、突然の音や人混みに驚いて暴れることがあります。
外で抱っこする際は、顔を自分の胸に向けるように抱え、視界を遮って安心させてあげましょう。
また、リードをつけたまま抱えることで、万が一手が滑っても落下を防げます。
ショッピングモールなど犬の足元が滑りやすい場所では、キャリーバッグやスリングも活用すると安全です。
抱っこを好きにさせる練習法

抱っこを嫌がる子の場合は、いきなり持ち上げず、まずは抱っこポーズを取るだけでおやつを与えるなど、「抱っこ=いいこと」と学習させましょう。
その後、数秒だけ抱っこ→おやつ→おろす、というステップを繰り返します。
短時間から少しずつ慣らすことで、次第に抱っこを怖がらなくなります。
毎回「抱っこするよ」と声をかけてあげるのも安心の合図になります。
抱っこのNG行為

首まわりを持ち上げたり、脇を強く持つのはチワワの小さな関節に負担をかけます。
また、ソファやベッドなど高い位置からの抱き上げ・降ろしも危険です。
チワワは骨が細く、わずかな衝撃でも骨折する恐れがあるため、必ず地面に近い位置から両手で支えるようにしましょう。
子どもが抱くときは、必ず大人がサポートしてあげてください。

チワワの抱っこの仕方【まとめ】
チワワは抱っこを通じて飼い主との絆を深められる犬種です。
正しい抱っこの仕方を覚えておくことで、暴れず安心して抱かれてくれるようになります。
日常のスキンシップのひとつとして、優しく抱きしめてあげましょう。