
チワワは体が小さく、被毛もデリケートなため「どのくらいの頻度でトリミングをすればいいの?」と悩む飼い主さんも多いでしょう。
実は季節や年齢によって、適したトリミングのタイミングは異なります。
この記事では、チワワの毛質や体調に合わせた最適な頻度と、自宅ケアのポイントを詳しく解説します。
チワワにトリミングは必要?

チワワには「ロングコート」と「スムースコート」の2種類があります。
このうち、トリミングが必要なのはロングコートチワワのみです。
スムースコートチワワは毛が短く、伸び続けることがないため、毛を切る意味でのトリミングは不要です。
ロングコートチワワの場合

ロングコートチワワは、アンダーコートが密で毛が絡まりやすいのが特徴です。
胸やお尻、耳の飾り毛などが特に絡みやすく、放っておくと毛玉ができてしまいます。
そのため、トリミングで整えてあげるのがおすすめです。
特に暑い季節には、通気性をよくするために軽くカットしてあげると快適に過ごせます。
普段からこまめにブラッシングしておけば、トリミングサロンでも怖がらずにリラックスしてケアを受けられるようになります。
スムースコートチワワの場合

スムースコートチワワは、毛が短く体に密着して生えているため、トリミングはほとんど必要ありません。
抜け毛はあるものの、ブラッシングやシャンプーで十分に清潔を保てます。
ただし、毛が短い分、寒さや乾燥に弱いので、冬場は洋服を着せるなどして体温管理をしてあげましょう。
サロンに行く場合は、毛のカットではなく「シャンプー」「爪切り」「耳掃除」などのメンテナンス目的で利用すると良いです。

ロングコートチワワのトリミング頻度は?

チワワのトリミングは、主にロングコートチワワを対象としたケアです。
スムースコートチワワは毛が短く、伸び続けることがないため、毛を切る意味でのトリミングは基本的に必要ありません。
そのため、ここで紹介する頻度の目安は「ロングコートチワワの場合」と考えてください。
ロングコートチワワは、2週間〜1カ月に1回を目安にトリミングサロンでシャンプーや部分カットをしてもらうのが理想的です。
このペースで通うことで、毛玉や皮膚トラブルを防ぎ、清潔な状態を保つことができます。
初めてトリミングできるようになる時期
チワワがトリミングを受けられるようになるのは、生後3〜6カ月ごろが目安です。
この時期はワクチン接種が完了していることが多く、サロンでも「ワクチン接種証明書」の提示を求められることがあります。
初回は無理に全身カットをせず、短時間のシャンプーや爪切りなどから慣らしていくと、次第にトリミングを嫌がらずに受け入れてくれるようになります。
チワワの人気トリミングスタイル集(ロングコートの場合)
ロングコートチワワは、毛の長さや雰囲気を少し整えるだけでも印象が大きく変わります。
ここでは、トリミングサロンでも人気のある代表的なスタイルを紹介します。
ナチュラルカット

自然なシルエットを保ちながら、もつれやすい部分だけを整える定番スタイルです。
胸やお尻の飾り毛、足回りなどを軽くカットし、全体のボリュームを調整します。
ふわふわ感を残しつつ清潔感も出せるため、季節を問わず人気があります。
サマーカット

暑い季節におすすめのスタイルで、全体的に毛を短めにカットして通気性を高めます。
ただし、短くしすぎると紫外線や冷房の風で皮膚が乾燥するため、地肌が見えない程度に留めるのがポイント。
「胸やお腹まわりだけ軽く短くする」など、部分的なサマーカットも人気です。
豆柴カット

最近SNSでも人気の高いカットスタイルです。
顔まわりとボディの毛をバランスよく整え、チワワなのにまるで豆柴のようなコロンとした印象に仕上げます。
チワワ本来の可愛らしい表情がより引き立ち、子犬のような雰囲気になります。
ただし、毛質によっては全体のバランスを取るのが難しいため、サロンで相談して仕上げてもらうと安心です。

部分カット(足裏・お尻・耳まわり)

全身カットが不要な場合は、部分的なカットだけでも十分清潔に保てます。
特にお尻まわりは汚れがつきやすいため、短く整えておくと排泄後のケアがラクになります。
また、耳の内側や足裏の毛は蒸れやすく、放置すると雑菌が繁殖しやすいため、定期的にチェックしてあげましょう。
自宅でカットするときのコツ
定期的なトリミングをおすすめしていますが、どうしてもトリミングに連れていくことが難しい場合や、目の周りやお尻周りなどが気になることってありますよね。
自宅でカットするとき、注意するべきポイントを5つご紹介します。
トリミングに必要なアイテムを準備する
スリッカーや、コーム、トリミング用のはさみを準備しましょう。
トリミング前にブラッシングをしましょう
いきなりカットすることは好ましくなく、一度しっかりとブラッシングをしてあげましょう。
毛がもつれていたり、絡まっていたりするままカットすると、逆に毛玉ができやすくなってしまったりします。
足裏の毛をカットしましょう
足裏の毛が伸びていると、ゴミがからまったり、床で滑ったり、ケガの原因になったり、などいいことはありません。
足をしっかりにぎって、肉球を切らないように注意しながらカットしましょう。
お尻周りの毛をカットしましょう
お尻周りが伸びていると、排泄したときに毛に絡まって、不衛生になってしまいます。
尻尾をしっかり持ちあがて、皮膚と平行になるようにハサミを使ってカットするといいですね。
ヒゲをカットしましょう
硬くピンと伸びたヒゲは、カットするだけで抜くことは絶対に避けてください。
無理にヒゲを抜くと、皮膚や毛根を傷つけてしまい、愛犬に痛い思いをさせてしまうことになります。
積極的にカットする必要はありませんが、食べ残しがついたり、不衛生な見た目になったりすることもあるので、愛犬の状態を見ながらカットすることをおすすめします。
チワワのトリミングを季節や年齢で調整しよう

季節によって頻度を変えるのが理想
春と秋は換毛期にあたるため、抜け毛が増えやすく、トリミングの頻度をやや多めにしてあげると快適です。
この時期にこまめにシャンプーとブラッシングを行えば、皮膚トラブルの予防にもなります。
一方、夏はサマーカットなどで被毛を整えることで通気性をよくできますが、短くしすぎると紫外線の刺激を直接受けてしまうため注意が必要です。
冬場は寒さ対策のため、月1回程度の軽いトリミングとブラッシングにとどめるのが理想的です。
子犬・成犬・シニア期のトリミング頻度
子犬は皮膚が敏感で、長時間のトリミングがストレスになることもあります。
初めてサロンに行くときは短時間で済む「お試しコース」や「シャンプーのみ」から慣らしていきましょう。
成犬期は被毛の成長が安定するため、2~4週間に1回を目安に定期的なケアを。
シニア期になると代謝が落ちて皮膚が乾燥しやすくなるため、月1回ペースの穏やかなトリミングが向いています。
トリミングを嫌がるチワワへの慣らし方
トリミングを怖がるチワワも多く、初めてのサロンでは震えてしまう子もいます。
普段からブラシやドライヤーの音に慣らしたり、足先を触る練習をしておくと安心です。
また、サロンでは「優しく声をかける」「無理に押さえつけない」など、ストレスを最小限にする配慮をしてくれるところを選びましょう。
飼い主が近くで見守ることで、安心感を与えることもできます。
FAQ|チワワのトリミングに関するよくある質問

チワワのトリミングの頻度は?【まとめ】
チワワのトリミング頻度は、一律ではなく「季節」「年齢」「体調」に合わせて調整することが大切です。
プロに任せる部分と、自宅でできる日常ケアをうまく組み合わせて、チワワにとってストレスの少ないお手入れを心がけましょう。