
トイプードルは頭が良く、比較的無駄吠えが少ないとされますが、実際には「吠える理由」を理解できていないケースが多いんです。
この記事では、犬の心理をもとにした無駄吠えの原因と、今日から実践できるしつけ方法を紹介します。

トイプードルは無駄吠えしない?

トイプードルは頭が良く無駄吠えが少ないと言われますが、まったく吠えないわけではありません。
元々は狩猟犬だったため、警戒心が強く、物音や人の気配に敏感に反応することもあります。
吠えるかどうかは性格や育った環境、しつけの仕方によって大きく変わります。
「トイプードルだから吠えない」のではなく、子犬の頃から正しくしつけを行うことで無駄吠えが少なくなるのです。
成犬になってからでは直しづらいため、早い段階で落ち着いた反応を身につけさせましょう。
トイプードルが吠える理由

トイプードルが吠えるのは心理的なことが関係しています。
パニック
トイプードルが無駄に吠えるより吠えないのが理想ですが無駄吠えする一つ一つに理由が必ずあるんです!
愛犬の吠える心理をおさえておくといいですね。
怖い、恐怖心
小さな体ということもあり、お散歩中にも吠えてしまうこともあります。
あまり会ったことがない人だと恐怖心を抱いてしまうからです。
気の強い性格だと飼い主さんを守ろうと威嚇したりすることもあります。
警戒心が強くパニックからずっと吠え続けてしまうことから「大丈夫だよ」と飼い主さんは怖くないことを理解させることが重要となります。
楽しい!嬉しい!
楽しくて嬉しいときにも吠えることがあります。
外出先から飼い主さんが帰ったときなど喜びを抑えきれなくなり興奮から吠えます。
嬉しくて吠えているかどうかは状況や表情を見ると分かりますね。
飼い主さんには嬉しいことですが、あまりにも吠えてしまうと近所の迷惑となってしまいます。
お願い!
飼い主さんに甘えることも多いトイプードルは「お願い!」と懇願状態で吠えることがあります。
これは愛犬が自分がリーダーと勘違いしているかも知れません。
犬は群れで暮らす習性から自分の立場に位置づけをします。
飼い主さんがリーダーと認識ができていない場合、欲求吠えがひどくなることもあります。
自分がリーダーと思い吠えている犬は悪いこととは思っていません。
欲求吠えは甘えを放置した飼い主さんのしつけに問題があるようです。
病気
不安であるときや具合が悪いときにも吠えることがあります。
不安になり吠えるのは普段から飼い主さんとの距離感が近すぎることです。
飼い主さんの姿が見えなくなると不安になり吠えます。
足の怪我や脱臼から吠えている場合もありますが不安の時にはワンワンでなく、クーンクーンといった感じです。
トイプードルが無駄に吠えないしつけ方法

子犬の頃からのしつけが大切
トイプードルの無駄吠えを防ぐには、子犬の頃からのしつけが大切です。
成犬になってからでは性格が固まり、改善が難しくなります。
吠える理由を観察
まず、「なぜ吠えるのか」を観察しましょう。
警戒吠えの場合、インターホンに反応して吠えることがあります。
そんな時は「吠えなくても大丈夫」と落ち着いた声で伝え、「教えてくれてありがとう」と褒めてあげます。
これを繰り返すことで、必要以上に吠えなくなります。
飼い主がリーダーであると理解させる
一方で、甘やかしすぎると欲求吠えが悪化します。
可愛がることとしつけを分け、飼い主がリーダーであると理解させることが重要です。
社会化が大事
また、社会化も欠かせません。
子犬のうちに外の音や景色、人や犬に慣れさせることで、知らないものへの警戒吠えを防げます。
ドッグランや散歩などを通して、多くの経験をさせましょう。
体罰はNG
体罰は逆効果です。
恐怖心から吠えが悪化し、神経質な性格になることもあります。
指示を無視しても怒鳴らず、冷静に対応してください。
学習させる
「吠えると嫌なことが起きる」と学ばせるのも効果的です。
例えばインターホンで吠えた瞬間に、苦手な音を鳴らすなど。
また、欲求吠えは無視するのが基本。反応してしまうと学習してしまいます。
指示語「マテ」「オスワリ」を教え、吠えた時に指示を出すのも有効です。
静かに従えたらご褒美を与え、良い行動を強化します。
家族のしつけを統一
最後に、家族全員でしつけを統一すること。
誰かが甘やかせば努力が無駄になります。
一貫した対応で、賢いトイプードルは必ず学習してくれます。
静かにできた瞬間をしっかり褒める
無駄吠え対策で最も大切なのは、「吠えなかった瞬間」を見逃さず褒めることです。
吠えるたびに叱っても、犬には「吠える=構ってもらえる」と誤解されやすく、逆効果になります。
インターホンが鳴っても静かにしていられたら、すぐに優しく声をかけ、おやつを与えましょう。
「静かにしていると褒められる」と理解させることで、徐々に吠えが減っていきます。
吠えのトリガーを減らす環境づくり
トイプードルは聴覚が非常に鋭く、外の物音や通行人の影にも反応します。
そのため、無駄吠えを減らすには「吠えたくなる状況を減らす」ことも効果的です。
窓際で通行人に反応するなら、レースカーテンを使って視界を遮る。
外音に敏感な場合はBGMを流して音をやわらげるなど、環境の見直しがしつけをサポートします。
コマンド「静かに」を教えて習慣化する
基本的なしつけの中に「静かに」を加えるのもおすすめです。
犬が吠えた瞬間に、落ち着いた声で「静かに」と指示し、吠えるのをやめたタイミングでおやつを与えます。
この練習を毎日数分ずつ続けることで、トイプードルは「静かに=良いことがある」と学習します。
ポイントは、焦らず一貫した態度で根気強く行うことです。

トイプードルが吠えないのは本当?【まとめ】
トイプードルが無駄吠えするのは「意味のない行動」ではなく、何かを伝えたいサインです。
吠える理由を見極め、静かにできた瞬間を褒めてあげましょう。
一貫したしつけと環境づくりで、飼い主さんも愛犬もストレスの少ない毎日を過ごせます。
詳しいトレーニング法は「トイプードルの基本しつけ」関連記事も参考にしてみてください。