
トイプードルの毛は放っておくとすぐに伸びてしまいますが、伸ばしっぱなしはトラブルのもと。
毛玉や皮膚炎の原因になる一方で、正しいケアをすればロングスタイルを楽しむこともできます。
本記事では、伸ばしっぱなしが危険な理由と安全に毛を伸ばすコツを紹介します。

トイプードルの毛を伸ばしっぱなしはNG|4つのデメリット

基本的にトイプードルの毛を伸ばしっぱなしにするのはNGで、伸ばすにしても安全性に注意して整えながら伸ばす必要があります。
トイプードルの毛を放置すると、毛玉や皮膚トラブルだけでなく、涙やけや怪我の原因にもなります。
ここではその4つのデメリットを分かりやすく解説します。
毛玉ができやすくなる

トイプードルの毛は細くてカールしているため、伸びるほど絡まりやすくなります。
放置するとフェルト状に固まり、ブラシでは取れなくなることも。
毛玉除去には追加料金がかかることもあるので、毎日のブラッシングで予防しましょう。
皮膚炎などの病気を招く

絡んだ毛を無理にほぐすと皮膚が引っ張られ、傷ついた部分から細菌が侵入します。
そこから皮膚炎が起きるケースも。
特に皮膚の弱いトイプードルは悪化しやすいため、重度の毛玉はトリマーに任せるのが安全です。
涙やけの原因になる

顔まわりの毛を伸ばしっぱなしにすると、毛が目に入り刺激となって涙が増えます。
流れ出た涙が毛に染み込み、酸化して涙やけの原因になることも。目のまわりは定期的にカットして、清潔に保ちましょう。

怪我のリスクが高まる

伸びた毛が肉球に入り込むと滑りやすくなり、転倒や骨折を招くことがあります。
また、目に毛が触れて角膜を傷つけるケースも。定期的なトリミングで視界と足元を整えることが大切です。
トリミングで「伸ばしっぱなし」の防ぎ方
適切なトリミング頻度

トイプードルの毛を清潔に保つには、1〜2ヶ月に1回のトリミングが目安です。
毛量が多い犬種なので、こまめにカットすることで毛玉や皮膚炎、ノミ・ダニの発生を防げます。
トリミングサロンの相場は、シャンプーのみで5,000〜6,000円前後、カット込みで7,000〜8,000円ほど。
最近では毛玉防止や炭酸泉などのオプション付きコースも人気です。
我が家のトイプードルは泡風呂の「アップルウォッシュ」を利用しており、毛がサラサラで皮膚トラブルもありません。
サロンによって仕上がりやサービスが異なるため、愛犬に合ったお店を選びましょう。
テディベアカット

トイプードルの毛を清潔に保つには、カットスタイルも大切です。おすすめは定番のテディベアカット。
丸みのあるシルエットで可愛く、多少伸びても毛玉になりにくいのが特徴です。
我が家では耳の毛を短めに整えてもらい、耳裏の毛玉を防いでいます。
特に絡まりやすい部分を短くすることで、伸びても清潔で扱いやすい状態をキープできます。
1〜2ヶ月に1回のカットで形が崩れにくく、初心者でもお手入れが簡単。トイプードルらしさを保ちながら、伸ばしっぱなしを防ぐ理想的なスタイルです。
トイプードルの毛を伸ばすメリットと注意点

「伸ばしっぱなし=悪」ではありません。
目的をもって伸ばすことで、実はおしゃれで健康的なスタイルも楽しめます。
ただし、放置と計画的な「伸ばす」はまったく別物です。
ここでは、トイプードルの毛をあえて伸ばすときに知っておきたいポイントをまとめました。
トップノットやロングスタイルに挑戦する場合
トイプードルの毛を長く伸ばすと、リボンやゴムでまとめる「トップノット」スタイルを楽しめます。
ショータイプのプードルではよく見られるスタイルで、ふんわりとした上品さが魅力です。
ただし、毛先がもつれやすくなるため、1日1回のブラッシングと週1回のトリートメントスプレーが欠かせません。
おしゃれ目的で伸ばす場合も、清潔さを保つことが大切です。
部分的に伸ばすスタイルもおすすめ
全身を伸ばすのが大変な場合は、耳や尻尾など部分的に伸ばす方法もあります。
耳の毛を伸ばすと優しい印象になり、尻尾をふわっと残すと動きが可愛らしく見えます。
このように「一部だけ伸ばす」スタイルなら、日常のお手入れ負担も軽く、毛玉リスクを最小限にできます。
伸ばすときの注意点とケア習慣
毛を伸ばすときに最も大切なのは「根元のケア」です。
毛先だけでなく、根元が絡まると皮膚が引っ張られて炎症を起こすことがあります。
ブラッシングの際はスリッカーで根元から毛先に向かってやさしくほぐし、月1回のプロトリミングで形を整えるようにしましょう。
「伸ばす」=「サロンに行かない」ではなく、伸ばしながら整えるが理想です。

トイプードルは伸ばしっぱなしはどうなる?【まとめ】
トイプードルの被毛は手入れ次第で見た目も健康も大きく変わります。
伸ばしっぱなしはNGですが、丁寧にケアすればおしゃれなロングスタイルも楽しめます。
季節ごとのカットやスタイル調整など、他の記事も参考に愛犬にぴったりのトリミングを見つけてくださいね。