新型コロナウィルスの影響で開催中止になったものもありますが、jkcのドッグショーは6月まで各地でスケジュールが発表されています。
今回はjkcドッグショー2021年の概要とスケジュールや見どころをまとめてご紹介します!
ショーに参加しなくても楽しめるイベントなので、興味のある方はのぞいていってくださいね。
jkc(ジャパンケネルクラブ)は愛犬のための団体
jkc(ジャパンケネルクラブ)は、純血種の登録や血統書の発行、有能で優良な犬を普及させる活動や飼育の指導などを行なっている、国際的な愛犬の団体です。
優良な犬を育てる活動だけでなく、犬たちを管理する人間の意識にも目を向け、「愛犬飼育管理士」などの資格講習などにも力を入れています。
最近では、災害時に活躍する災害救助犬の育成も始まり、犬に関するさまざまなことを活動対象としている団体です。
そんなjkcの活動の一つとして、さまざまなイベントがあります。
飼い主や犬の指導に当たる人間を対象とした、訓練競技会、トリミング競技会、ハンドリング競技会をはじめ、犬の能力を競うドッグショー、アジリティー競技会、フライボール競技会、トリミング競技会なども催されています。
その中で、ドッグショーは最大のイベントです。
全国から100種類、1500頭ほどが集まる「FCIジャパンインターナショナルドッグショー」は、jkcが年に1回春に行う大規模なドッグショーになります。
犬の美しさを競うことには賛否両論ありますが、犬種ごとの正しい遺伝子を後世につないでいくためには、犬種のスタンダードを大切に守っていく必要があります。
そうした活動の一環として、ドッグショーが開催される意義があるのですね。
jkcドッグショー2021年の概要とスケジュール
現在予定されている2021年3月から7月のインターナショナルドッグショーのスケジュールは以下のようになっています。
新型コロナウィルスの影響で開催中止や予定変更の可能性もあるため、ドッグショーを見学してみたい方はスケジュールを小まめに確認してみてくださいね。
2021年4月3日(土) FCIジャパンインターナショナルドッグショー2021(大阪市)
2021年4月4日(日) FCIジャパンインターナショナルドッグショー2021(大阪市)
2021年4月18日(日) FCI四国インターナショナルドッグショー(徳島市)
2021年5月9日(日) FCI近畿インターナショナルドッグショー(滋賀県竜王町)
2021年5月30日(日) FCI東北インターナショナルドッグショー(山形市)
2021年6月13日(日) FCI北陸甲信越インターナショナルドッグショー(三条市)
2021年6月27日(日) FCI千葉インターナショナルドッグショー(千葉市)
(参照:ジャパンケネルクラブイベントスケジュール)
イベントスケジュール | 一般社団法人 ジャパンケネルクラブ (jkc.or.jp)
このほかに各県やブロックごとに行われるドッグショーや犬種を絞ったドッグショーなどもあり、多い月では10回ほどのドッグショーが各地で開催されています。
jkcドッグショー2021年の概要と見どころをご紹介
ドッグショーは厳正な審査の下で執り行われます。
犬種ごとの正しい姿を残すことを目的として行われるため、見た目だけでなく精神状態の安定感も審査の対象になります。
犬種の本当の優雅さ、美しさ、精悍さなどは、犬と暮らす人でなくとも目を見張ってしまう光景です。
自分の愛犬と同じ犬種の理想的な姿を生で確認できるのも、jkcドッグショーの見どころです。
jkcドッグショーの概要
それぞれの犬種には、「あるべき理想の姿」として定めされた「スタンダード」という基準があります。
このスタンダードを踏まえた上で審査が行われます。
審査のポイントは以下のようになっています。
2.クオリティ(犬質の充実度や洗練度)
3.サウンドネス(精神的・肉体的な健全性)
4.バランス(全体の調和)
5.コンディション(健康状態・精神状態)
6.キャラクター(魅力・マナー)
(ジャパンケネルクラブHPより抜粋)
見どころはキングとクイーンから決まるBIS!
会場に集まった出陳犬は、犬種、性別、年齢別の各クラスに分けて審査されます。
ブリード(犬種)審査では、各クラス別に個体審査や比較審査が行われ、それぞれのクラスの代表の中からウイナーズドッグ(WD)(オス)とウイナーズビッチ(WB)(メス)が選ばれます。
WDとWBに選ばれた犬たちは、さらにチャンピオンの資格を持つ犬たちとの審査に進み、その中から各犬種の代表となるベストオブブリード(BOB)が決まります。
犬種の中でのベストが決まるだけでも盛り上がりますが、さらなる見どころはここからです。
BOBだけが登場して審査が行われ、オス、メスごとにG1~G4までの4頭ずつが選出されます。
もうここからは犬種も混ざり合い、その犬種としてどれだけスタンダードの姿を美しく保っているかということや、その犬の魅力が審査基準になっていきます。
ここでG1に選ばれたオスがキング、そしてG1に選ばれたメスがクイーンになります。
キングとクイーンが選ばれたところで、いよいよショーはクライマックスを迎えます。
2頭がハンドラーと共に会場を歩くと会場が一気に沸きます。
この2頭の中から、最終的にそのショーのBIS(ベストインショー)が決まって、インターナショナルドッグショーは幕を閉じます。
これらの審査の様子は一般の人も見学することができます。
審査は8時半ころから始まるので、より多くの犬を見たい方は早めに行くと良いでしょう。
または当日の「出陳目録」でスケジュールを確認して、見たい犬種の審査の時に覗きに行くと効率良く見ることができます。
空いた時間は犬のグッズを販売するお店を見て回るのも楽しそうですね。
でも会場はかなり広くて混雑するので、余裕を持って行動してくださいね。
まとめ
・ドッグショーの概要は犬種ごとのスタンダードの維持を目的として行われる、あるべき姿を基準にした審査から優良な犬を選出すること
・見どころはキングとクイーンから選出されるベストインショー
ドッグショーに出陳するためには、持って生まれた姿が理想的であることが前提にはなってしまいますが、その後の訓練や健康維持も重要な審査基準になります。
単に美しさだけでなく、学んで行動できる犬の有能さや、栄養の行き届いた毛並みの艶やかさなど、犬と暮らす飼い主さんの刺激になることもたくさんあることでしょう。
愛犬と一緒にグッズや散歩を楽しみながら、犬が本来持つ能力の高さを発見してみてくださいね。