犬の留守番ケージの選び方と適正サイズ|一泊は可能?安全な過ごし方ガイド

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共働きの家庭では、日中は愛犬をひとりで10〜12時間ほど留守番させることも珍しくありません。

実際、筆者のワンコも平日はほぼ丸一日お留守番です。

でも、まだおとなになりたての犬を部屋で自由にさせるのは心配ですよね。

誤食や事故のリスクを考えると、限られたスペースで安全に過ごせる環境づくりが必要です。

そこで今回は、長時間の留守番(10〜12時間)を前提に、犬が無理なく過ごせるケージの大きさや選び方、そしてトイレ併設が必要な理由をわかりやすく解説します。

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目次

愛犬の留守番中の心配事とケージの必要性

愛犬をひとりで留守番させる時に起こりやすい事故として、以下のようなことがあります。

・部屋の中のものを壊す
・誤食をしてしまう
・水回りなどのトラブルを起こす
・家具などを倒してケガをしてしまう

最近は見守りカメラなどもあって、仕事中でも愛犬の様子がわかるようなサービスもありますが、異変に気づいてもすぐに駆けつけられないことが多いですよね。

そのために、ケージに入っていてもらうことが一番安全だということになります。

そのほかにも、ケージに慣れておくと、非常時に一緒に避難できるというメリットもあります。

非常時に避難所へ行く場合、ペットの受け入れが可能な避難所でも、犬は必ずキャリーに入れなくてはなりません。

普段からケージやキャリーに慣らせておけば、そんな事態になった時に犬も落ち着いて避難することができます。

こうした理由からも、ケージなどに慣れておくことは大切ですね。

留守番用ケージの大きさは「立って一回転できる」が基本

ケージ選びの目安は、犬が 立って向きを変えられる広さ が確保できていることです。ただし、犬種や成長スピードによって最適なサイズ感は大きく変わるため、「小型・中型・大型」で考えるとバランスが取りやすくなります。

小型犬(チワワ・トイプードル・ポメラニアンなど)

小型犬は成犬になっても体格差があまり大きくないため、最初から成犬サイズのケージを選べば買い替えの心配はほとんどありません。

立って一回転できるサイズでもコンパクトで、価格も比較的安価です。

中型犬(柴犬・コーギー・ビーグルなど)

中型犬は成長とともに必要なスペースが一気に広がるため、子犬用の小さなケージではすぐに狭くなります。

成犬になった時の体格を基準にしておく方が快適に使え、結果的に経済的です。

大型犬(ラブラドール・ゴールデンレトリーバーなど)

大型犬は特に成長スピードが速く、数ヶ月で体が大きく変わるため、小さめのケージを買うとすぐ買い替えが必要になります。

大型犬用のケージは価格も高いため、最初から成犬サイズを選んだ方が無駄がありません。

このように、同じ「一回転できるサイズ」でも必要な広さは犬種によって大きく異なります。長く使うことを考えるなら、成犬時のサイズを基準に選ぶのが一番失敗しにくい方法です。

留守番時間別|犬が快適に過ごすためのケージ環境

4〜6時間:ケージ単体でも問題なし

この程度の留守番時間なら、トイレの我慢ができる犬も多く、ケージだけでも過ごせることがほとんどです。

水が飲めること、直射日光が当たらないこと、誤飲の危険がない環境であれば大きな心配はありません。

ただし子犬やシニア犬の場合は排泄の頻度が高いため、トイレ併設の方が安心です。


8〜10時間:トイレ併設が望ましい

共働き家庭で最も多いのがこの時間帯。

犬によっては我慢できるものの、特に小型犬は膀胱が小さいため負担がかかります。

ケージ内にトイレを置ける広さがあると、長時間の留守番でもストレスを減らすことができます。

トイレ専用のドア付きケージなら、帰宅後の片付けも楽になります。


10〜12時間:トイレ必須+環境管理が重要

この記事の基本想定でもある10〜12時間留守番は、犬にとって“長時間留守番”と呼べるラインです。

トイレなしでの我慢は体にも精神的にも負担が大きく、膀胱炎などのリスクも高まります。

必ず トイレ併設 ・水の確保 ・冷暖房の管理 ・安全なケージ環境 を揃えてあげましょう。

体調が悪い日などは急に排泄が近くなることもあるため、トイレがあるだけで不安行動の予防にもつながります。


一泊(24時間以内)の留守番は可能か?

条件付きで可能

ケージで一泊できる犬の条件

ケージ生活が日常的で、食事・就寝・排泄までケージで完結している犬なら、一泊でも比較的落ち着いて過ごせます。

小型犬で散歩にほとんど行かない生活をしている家庭などは、見知らぬ場所に預けられるより自宅ケージの方が安心する場合もあります。

また、室内排泄が完全にできていることは最低条件です。


不向きな犬の判断基準

ケージに入れると吠え続ける・パニックを起こす・かじって破壊行動をする・排泄できず我慢してしまう……こうした子をケージで一泊させるのは非常に負担が大きいため避けましょう。

閉じ込められたことで嘔吐したり、脱走を試みてケガをするなど、危険性も高まります。


どうしても預けられない時の最低限の工夫

誰にも預けられず、連れて行くこともできない一泊の場合は、以下のような“ギリギリ可能な環境”に調整する方法があります。

・出発前と帰宅後に散歩できるようスケジュール調整
・ケージをやめてペットガードで広めに囲う
・誤食しない部屋を1室だけ解放して留守番させる

もちろんこれはあくまで最終手段で、24時間以内で帰宅できる場合に限ると考えてください。


ケージで留守番する時の電気・暖房・冷房の設定

昼間の明るさと夜間の暗さ

昼間は自然光が入る明るい部屋、夜は自然に暗くなる環境が理想です。

窓がない部屋で留守番させる場合のみ、常夜灯程度の少しの明かりを残すと安心できます。

基本的に電気はつけっぱなしにする必要はありません。


冬はホットカーペットで下から暖める

毛布や布団で上から暖めるより、犬はお腹を暖める方が温度調整がしやすいため、冬の長時間留守番にはホットカーペットが有効です。

ケージの一角に毛布を置き、犬が好きな場所を選べるようにしてあげると快適に過ごせます。

石油ストーブは火と換気の問題があるため留守番中は使用不可です。


夏は必ず冷房|熱中症対策は最優先

夏場は「外気がそれほど高くない日」でも室内は想像以上に熱くなります。

必ず冷房をつけて出かけましょう。冷えすぎ対策としてタオルケットを一枚入れておくと、犬自身が温度調整できます。

熱中症は一度起こると命に関わるため、冷房は必須です。


長時間・一泊留守番のための安全チェックリスト

水の確保

こぼれにくい給水器を使用し、確実に飲める状態にしておきます。


誤食しない環境

ケージ内はもちろん、開放する部屋がある場合は誤食につながる物をすべて片付けます。


見守りカメラの活用

長時間の留守番なら、異変に気づけるカメラは大きな安心材料になります。


ケージ内の危険物排除

ひも・電源コード・分解しやすいおもちゃなどはすべて撤去し、安全な環境を作ります。


実際にケージはどのように使われているか

実際にケージが合わない犬もいます。

我が家の犬は閉所が苦手で、留守番中に大声で泣き続けたり、シーツをぐちゃぐちゃにしたり、外に向かって排泄してしまうなど明らかにストレスが強く、脱走しようとして歯を欠けてしまったこともありました。

そこでケージをやめてペットガードで囲う方法に変えたところ落ち着き、今では完全フリーでも問題なく過ごしています。

このように、成犬になるにつれてケージを使わなくなる家庭も多い一方、ご飯・トイレ・就寝をすべてケージで管理している家庭もあります。

災害時の避難を考えると、本来はケージで落ち着ける習慣を付けておく方が安心です。

犬は本来狭い場所を好む性質がありますが、無理に閉じ込めると逆効果になることもあります。

愛犬が自分から入りたい時にくつろげる“シェルター”としてケージを置き、入っている時はそっと見守るだけでも抵抗感は少しずつ減っていきます。

我が家も改めて、少しずつ慣れさせていきたいと思っています。

留守番ケージを快適にするための環境づくり

温度・湿度管理でストレスを減らす

犬がケージで落ち着いて留守番できるかどうかは、温度と湿度が大きく影響します。

犬は暑さにも寒さにも弱く、環境が不快だとケージ内で休めず、吠えたり落ち着かない行動につながります。

留守番中は 室温22〜26℃、湿度40〜60% を目安に保つと安心です。夏はエアコン+サーキュレーターで空気を動かし、ケージ内には冷感マットを敷くと体温調整がしやすくなります。

冬は一角にブランケットを置き、犬自身が快適な場所を選べるようにしておくと負担が減ります。

留守番中の暇つぶしアイテムを用意する

退屈は留守番中の最大のストレス要因です。何もすることがないと不安が募り、吠えや破壊行動につながることがあります。

そこで、ケージには 知育トイ・コング・安全に噛めるおもちゃ を1〜2個用意しておくのが効果的です。

特にコングは、中に少量のフードを詰めるだけで長時間集中して遊んでくれるため、留守番ケージとの相性が非常に良いアイテムです。

誤飲しやすい子には大きめのおもちゃを選ぶと安全です。

静かで安心できる“置き場所”を選ぶ

同じケージでも置き場所によって犬の落ち着き方は大きく変わります。人の動線が多い場所やテレビの真横などは刺激が多く、犬が休まりません。

おすすめは リビングの端の静かなスペース

人の気配はほんのり感じられつつ、落ち着ける環境が理想です。また、エアコンの風が直接当たらない位置を選ぶことで体調管理もしやすくなります。

さらに、ケージの天面に布を“半分だけ”掛けると巣穴のような安心感が生まれ、外部刺激が減って落ち着きやすくなります。ただし、全面を覆うと風通しが悪くなるため、必ず一部を開けておくことが大切です。

まとめ|無理のない範囲で最適な留守番方法を選ぶ

長時間の留守番や一泊に向いているかどうかは、犬の性格・生活スタイル・環境によって大きく変わります。

ケージで落ち着ける犬もいれば、ケージが合わずストレスになる犬もいます。

愛犬の性質に合わせて、ケージ・ペットガード・部屋留守番・預け先など、最も負担の少ない方法を選んであげてください。

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