
ネザーランドドワーフの魅力のひとつに「顔立ち」があります。
赤ちゃんのような丸顔のまま成長する子もいれば、大人になるにつれて面長になる子もいます。
本記事では、顔の特徴や成長による変化、健康との関わりをわかりやすく解説します。
ネザーランドドワーフの顔の特徴

ネザーランドドワーフは丸顔が多い
ネザーランドドワーフといえば「丸顔」をイメージする人が多いでしょう。
顔が短く鼻先までの距離が詰まっているため、ぬいぐるみのような幼い印象を持ち続けやすいのが特徴です。
特に血統が安定している個体では、この丸顔のまま成長するケースが多く、見た目の可愛らしさに惹かれて選ばれることも少なくありません。
ただし丸顔は顎が小さい分、歯のトラブルが起こりやすい傾向があるため、牧草中心の食生活や定期的な歯のチェックが欠かせません。
ネザーランドドワーフは顔が長い個体もいる
一方で、ネザーランドドワーフの中には「顔が長い」個体も存在します。
赤ちゃんの頃から鼻が長めだったり、成長に従ってだんだんと面長な印象になるケースです。
顔が長い個体は、凛々しく落ち着いた雰囲気が出るため「大人っぽいネザー」として好む飼い主さんもいます。
また顎のスペースが広いため、丸顔より不正咬合のリスクがやや低いと考えられる面もあります。
見た目の印象は変わっても、健康であれば全く問題はありません。
ネザーランドドワーフのオスとメスの顔の違い
オスの顔の特徴
ネザーランドドワーフのオスは、成長とともに顔周りががっしりしてくる傾向があります。
特に頬や顎のラインが丸く広がり、いわゆる「マッチョ顔」と呼ばれるような迫力のある印象になることもあります。
オスらしい顔つきは堂々として見えますが、同時に甘えん坊な性格が多いといわれ、飼い主からは「見た目とのギャップが可愛い」と思われることも少なくありません。
メスの顔の特徴
メスは全体的にすっきりとした輪郭で、鼻先がやや細長く、オスに比べるとシャープな印象を与えることが多いです。
面長に見える場合もありますが、表情は柔らかく優しい雰囲気を持つのが特徴です。
また、身体が小柄にまとまりやすいため、顔立ちも上品で繊細に見えるケースがよくあります。
ネザーランドドワーフの顔の変化について
ネザーランドドワーフは成長につれて顔立ちが変わることが多い品種です。
子ウサギの頃は丸顔でも、成長すると鼻が伸びて顔が長くなる場合がありますし、逆に面長な印象がだんだんと丸く見えるようになる子もいます。
これは血統や親からの遺伝に加えて、食事内容や体格の成長による影響も関係しています。
そのため「将来どうなるか」を完全に予測することは難しく、丸顔を望む場合でも必ずしも保証はされません。
顔の変化も含めてその子の個性として受け入れることが、ネザーランドドワーフと暮らす楽しみの一つといえるでしょう。
購入時に血統書付きだと、成長後の姿を予想可能
お迎えした、ネザーランドドワーフの、成長による顔の変化は予想する事はできないのでしょうか?
ネザーランドドワーフらしい見た目の子が欲しいと強く望む飼い主さんであれば、成長した後も、まん丸なあどけない顔でいて欲しいですよね。
その場合は、ウサギ専門店などで血統書付きのネザーランドドワーフを購入することをおすすめします。
血統書付きのネザーランドドワーフであれば、3世代前までの個体の情報がわかるため、お迎えした子のおおよその成長の予想がつきます。
血統書付きで販売されているネザーランドドワーフは純血種の場合がほとんどなので、ネザーランドドワーフの特徴である、短い耳、丸い顔、小さい身体という条件を満たして成長するでしょう。
血統書付きでない場合は、交配の過程で他の品種が混ざっている場合もあり、成長の過程で、鼻が長くなったり、耳が長めだったり身体が大きくなったりする事があります。
血統書は必須ではない
ただ、筆者の個人的な意見をいえば、ウサギを選ぶ際に、血統書付きである必要はないと思っています。
筆者も、ネザーランドドワーフを生後2ヶ月の頃に、ペットショップからお迎えしました。
当時から、ネザーランドドワーフの割に、耳が長めで身体も大きいなと思っていたのですが、そのままスクスクと成長し、現在も、全て大きめのままです。
けれど、筆者のネザーランドドワーフはとても健康ですし、多少顔が長くても、可愛いネザーランドドワーフであることに変わりはありません。
血統書の有無は、必ずしもウサギの価値を表しているものではありません。
お迎えしたネザーランドドワーフが、どのように成長していこうとも、飼い主にしか見せな表情や仕草はとても可愛いものです。
ネザーランドドワーフの顔と性格・健康の関係性

顔の丸さと性格の印象
ネザーランドドワーフは、顔が丸いと幼さが強調され「甘えん坊に見える」と言われることがあります。
実際の性格は個体差が大きいものの、見た目の印象によって飼い主が「より可愛らしい」と感じ、つい甘やかしてしまうこともあるでしょう。
逆に面長な顔立ちだと、凛々しい・大人っぽい雰囲気に映ります。
顔の形と健康上の注意点
顔が丸い個体は顎が小さいため、前述の通り不正咬合になりやすい傾向があります。
面長な個体は顎がしっかりしている分、歯のトラブルが少ないといわれるケースもありますが、その代わりに耳がやや大きめになり、体格も大きくなる傾向があります。
顔の形から健康上のリスクを完全に判断することはできませんが、飼い主は特徴に応じた注意を払うと安心です。
顔つきの変化と生活習慣
顔の変化は遺伝だけでなく、食事や生活環境の影響も受けます。
柔らかいペレットばかりで牧草をあまり食べない場合、顎の筋肉や歯の発達に影響が出て顔立ちが変わることもあります。
牧草中心の食生活を維持することで、噛む力が鍛えられ、顎のラインが整いやすくなると言われています。
日常的な食事管理は、顔の印象だけでなく健康維持にもつながります。

丸い顔は不正咬合になりやすい!?

ウサギは草食動物ですので、草をすり潰して食べるために、臼歯が発達しています。
鼻が短いネザーランドドワーフは顎が小さいためか、不正咬合になる子が多いようです。
不正咬合は定期的に受診し、歯を削ったり、カットしてもらえれば、大きな問題にはなりません。
早期発見のためには、いつもより牧草や餌の食べが悪い、口の周りにヨダレが付いているなどいつもと違う様子が見られたら、受診するようにしましょう。
また、ネザーランドドワーフの歯の処置を適切に行うためには、ウサギに詳しい獣医さんに診察してもらうことをおすすめします。
ネザーランドドワーフをお迎えしたら、まずは通える範囲のウサギに詳しい獣医さんを探しましょう。
ネザーランドドワーフの顔の特徴【まとめ】
ネザーランドドワーフの顔は、血統や成長、食生活によって変化します。
丸顔でも面長でも、飼い主にとっては唯一無二の存在です。見た目だけにとらわれず、健康に配慮しながら長く一緒に過ごすことを大切にしてください。