チワワの斜視はなぜ起こる?目が怖いと感じるときに疑うべき病気と見分け方

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チワワのくりくりした目は魅力のひとつですが、「なんだか視線がずれてる?」と感じることはありませんか?

実はチワワは斜視が多い犬種で、場合によっては脳や神経の異常が隠れていることも。

この記事では、斜視の原因・症状・対処法をわかりやすく紹介します。

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目次

チワワの斜視とは?

飼い主さんにもできる斜視の見分け方

チワワを正面から見て、両目かあるいは片目が視線と違う方向を向いていた場合は斜視である可能性が高いと思われます。

チワワは一般的に斜視になりやすい犬種のひとつと言われているようで、インターネットで調べてみても、チワワと斜視についての質問は多く見受けられました。

ペットショップなどでチワワを確認するときには、正面から眼をよく見ていると分かるのではないかと思います。

私はそこまではよく見ていなかったですね。

チワワに斜視が多い理由は?

チワワに斜視が多いという理由として、頭の形状があげられます。

チワワは頭の頂点が丸く、真ん中が隆起した林檎のような形をしており、この特徴はアップルヘッドと言われています。

この特徴を持つ犬種はチワワだけではなくトイプードル・ポメラニアン・パグ・マルチーズなども該当するそうです。

このアップルヘッドの形状を持つ犬種は先天性の斜視が多いとされており、後にも触れる脳の病気にもかかりやすいとされているため注意が必要です。

次に斜視の症状について、そして斜視は治るものなのか?という点について触れていきたいと思います。

チワワに多い外斜視とは?

症状

斜視はチワワだけではなく人間にも起こる病気ですが、チワワの斜視の症状としてはいくつかあります。

  • 真っ直ぐに歩きにくそうにしている
  • エサやおやつが食べにくそう
  • 壁によくぶつかったり、物にひっかかったりしている

などが、あげられますね。

いずれも眼の焦点が合わないために起こっていることのようです。


チワワは外斜視が多い

チワワの斜視の中でも特に多いのが「外斜視」です。

外斜視とは、片方または両方の目が外側(耳の方向)に向いてしまう状態を指します。

ぱっと見では「ちょっと寄り目が反対に開いているように見える」ため、見た目の印象が強くなりやすいのが特徴です。

外斜視のチワワは、常に視線が外にズレているタイプのほか、興奮したときや疲れているときだけズレが目立つタイプもいます。

このような一時的なズレは、眼球を動かす筋肉(外眼筋)の緊張バランスが乱れることで起こります。


軽度であれば生活に支障はない

軽度の外斜視であれば生活に支障がないことがほとんどですが、進行すると距離感がつかみにくくなる・歩くときに物にぶつかる・食べ物をうまく咥えられないといった行動が見られることもあります。

こうした場合は、視力や神経に問題がないかを確認するために、動物病院での眼科検査が必要です。

なお、外斜視が強くても痛みや違和感がないチワワも多く、性格や個体差によってはほとんど日常生活に影響が出ない場合もあります。

見た目が少し違っていても、個性として受け入れ、快適な環境を整えてあげることが大切です。

チワワの斜視は成長で目立たなくなる・治る?

子犬の頃に少し目がズレて見えるチワワでも、成長とともに斜視が目立たなくなるケースがあります。

これは、成長過程で顔や頭の骨格が発達し、眼球の位置や筋肉のバランスが整ってくるためです。

特に生後3か月〜1歳の間は顔の形が大きく変化する時期で、この期間に自然と改善されることがあります。

完全に治るわけではありませんが、外見上ではほとんど分からない程度に落ち着くチワワも多いです。

ただし、成長とともに悪化していく場合や、急に視線のズレが強くなった場合は注意が必要です。

後天的な神経トラブルや、水頭症などの脳疾患が関係している可能性もあるため、異変を感じたら早めに動物病院で診察を受けてください。

成長過程で変化が見られるときは、月ごとに写真を撮って比較しておくと、小さな違いにも気づきやすくなります。
飼い主の観察が、健康維持の第一歩です。

チワワの斜視は手術で治せる?その方法と注意点

チワワの斜視は、外科的手術によって改善が可能なケースもあります。

この手術は「眼筋手術」と呼ばれ、眼球を動かす筋肉の位置を調整して、視線のズレをまっすぐに近づける治療法です。

ただし、犬の斜視手術は人間ほど一般的ではなく、行っている病院も限られます。

また、成功しても視力や立体感覚に影響が出るリスクがあり、美容目的での手術は推奨されません。

基本的には、斜視によって日常生活に支障がある場合(ものにぶつかる、エサを食べられない、方向感覚が取れないなど)にのみ検討されます。

手術は全身麻酔が必要なため、体格の小さいチワワには大きな負担になります。

そのため、獣医師はまず原因を正確に見極め、脳疾患や神経異常による二次的な斜視でないことを確認します。

斜視が軽度で生活に問題がない場合は、手術ではなく経過観察や生活環境の調整で十分です。

光の当て方を工夫したり、エサの位置を一定にするなど、日常生活の中でストレスを減らしてあげましょう。

手術を検討する際は、一般の動物病院ではなく、動物眼科専門医のいる施設でセカンドオピニオンを受けるのが安心です。

斜視に隠れた恐ろしい疾患

斜視が先天的なものという視点で触れてきましたが、斜視がある病気から引き起こされているケースがあります。

それは「水頭症」という脳の疾患です。

「水頭症」は軽度のものから重度のものまであるのですが、症状としては様々です。

突然の発作やけいれんを起こしたり、常にボーッとした状態が続いていたり、触っただけで暴れたりパニックになってしまうなど。

最悪の場合は治療することが出来ずに死亡してしまう恐ろしい疾患です。

今回は水頭症そのものについては深くは触れませんが、この水頭症が発生していることが原因で斜視になっている可能性もあるということです。

先天性の斜視ではなくても、ある日斜視になっていたという場合はすぐに病院へ行って診てもらいましょう。

成長過程で斜視になっていた場合のほうが危険であると思いますので。

飼い犬の変化を見逃さないよう、改めて身が引き締まる思いです。

チワワの斜視を見逃さないために|3つのチェックポイント

日常で気づけるチワワの目の異変

チワワは表情が豊かで、目の動きにも感情が出やすい犬種です。

そのため、少しの違和感でも飼い主が早く気づけることがあります。

例えば、いつもより目が揃っていない・片目だけ動きが鈍い・片方の瞳孔が大きいなどが見られる場合、斜視や神経系の異常のサインかもしれません。

「目が怖い」と感じたら、光の反射(左右差)や目の濁り、動き方を確認してみましょう。

また、片側だけ涙が出る・目ヤニが増える・急に壁にぶつかるようになったなどの変化も要注意です。

軽い斜視でも、見え方にズレがあると生活の中でストレスを感じることがあります。


斜視の進行を防ぐためのケア

チワワの斜視は先天性が多いとはいえ、後天的な悪化を防ぐためには日常ケアが大切です。

まずは目に直接触れないようにしながら清潔を保つこと。

涙や目ヤニを放置すると炎症を起こし、視神経に負担がかかることもあります。

また、室内の照明を強くしすぎず、長時間の直射日光や強い光を避けることもポイントです。

神経や脳へのダメージを防ぐために、激しい衝撃や落下にも十分注意しましょう。

さらに、アレルギーや栄養不足によっても神経伝達が乱れやすくなるため、良質なタンパク質とビタミンA・Eを含む食事を心がけることが大切です。

これらは眼球や視神経の健康維持に役立ちます。


病院での定期チェックのすすめ

目の異常は、素人目では判断が難しいことも多くあります。

斜視があるように見えても、実際は眼球運動の癖や神経の一時的な反応であることも。

そのため、年に1〜2回は動物病院で眼の定期健診を受けるのが理想です。

眼圧測定や瞳孔反射の検査で、水頭症や網膜疾患などの早期発見にもつながります。

早めに診てもらうことで、視力低下や行動異常を防ぐことができます。

「少し目がずれてる気がするな」「視線が合いづらい気がする」と感じたら、迷わず受診しておきましょう。


チワワは顔が小さく、目が大きいため、少しの異変でも目立ちます。
だからこそ、毎日のスキンシップの中で「今日は元気そうだな」「いつもより白目が赤いな」といった小さな変化を見逃さないことが大切です。
飼い主の観察力が、病気の早期発見につながります。

チワワが斜視だったらどうすればいいの?【最後に】

チワワの斜視は先天性のことが多いものの、病気が原因のケースもあります。

日々の観察と定期健診で早期発見を心がけましょう。

「目が怖い」「視線が合わない」と感じたときは、放置せず早めの相談を。

愛犬の健やかな毎日を守るのは、あなたの気づきです。

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