
ポメラニアンの抜け毛が多くて驚いたことはありませんか?
この犬種はふわふわのダブルコートを持つため、一年中毛が抜けやすい体質です。
特に春と秋は換毛期で、家中が毛だらけになることも。
この記事では、時期ごとの抜け毛の特徴と、抜け毛を減らすための具体的なケア方法を紹介します。
ポメラニアンの抜け毛がすごい?

二重構造の被毛なので抜け毛が多い
ポメラニアンは「ダブルコート」と呼ばれる二重構造の被毛を持っています。
外側のオーバーコートは硬くハリのある毛で、ホコリや水分、紫外線から体を守る役割があります。
内側のアンダーコートは柔らかく、体温を一定に保つ保温毛です。
この二重構造こそが、ポメラニアンの“モフモフ感”の源であり、同時に「抜け毛が多い」と言われる理由でもあります。
換毛期は抜け毛が多い
特に抜け毛が増えるのは、春と秋の「換毛期」。
冬毛から夏毛、またその逆へと生え変わるため、まるで小さなぬいぐるみが作れそうなほど抜け落ちます。
体全体の毛がごっそりと入れ替わるため、毎日ブラッシングしてもブラシに毛がびっしり付くことも珍しくありません。
通年型の抜け毛
また、ポメラニアンは一年を通して少しずつ抜け続ける「通年型の抜け毛」もあります。
冬でも暖房の効いた室内で生活していると、季節による温度差が小さいために換毛サイクルが乱れ、結果的に一年中抜け毛が続く子もいます。
ただし、これは自然な生理現象であり、過度に心配する必要はありません。
換毛期や季節の変わり目にしっかりブラッシングをしてあげることで、絡まりや皮膚トラブルを防ぐことができます。

ポメラニアンの猿期、毛が抜ける病気

子犬の「猿期」は成長の証
ポメラニアンの子犬には、生後3〜6か月頃に「猿期(さるき)」と呼ばれる毛の生え変わり時期があります。
これは、ふわふわの子犬毛から大人の毛へと生え変わる自然な過程です。
この時期の抜け毛は顔周りから始まり、体全体へと広がっていきます。
特に顔の毛が抜け落ちて“サル顔”のように見えるため「猿期」と呼ばれていますが、病気ではありません。
一時的に貧相に見えることもありますが、成長とともに新しい毛がしっかりと生えそろいます。
個体差はありますが、半年を過ぎたあたりから少しずつ毛量が戻り、1歳前後には見違えるほどふわふわの成犬毛に変わっていきます。
この期間に慌ててサマーカットなどを行うと毛質が変化しやすいので、自然に任せて見守るのがベストです。
換毛期以外の抜け毛は要注意
換毛期や猿期が終わっても抜け毛が多すぎる場合、皮膚やホルモンのトラブルが関係していることがあります。
代表的なのが「ポメラニアン脱毛症(脱毛症X)」と呼ばれる疾患で、成犬以降に突然被毛が薄くなったり、皮膚が黒ずんだりするのが特徴です。
原因は明確には解明されていませんが、ホルモンバランスの乱れや遺伝的要素が関係していると考えられています。
その他にも、フードアレルギーやシャンプーの刺激、ストレスなどで抜け毛が増えることもあります。
異常な抜け毛が続く場合や、毛づやの低下・皮膚のかゆみが見られる場合は、早めに動物病院で相談しましょう。
検査を行うことで、ホルモンやアレルギーなど原因を特定し、適切なケアを受けることができます。
抜け毛の原因を見極めるポイント
・抜け毛の範囲が「全体的」→ 換毛期・猿期などの生理的な変化の可能性が高い
・抜け毛が「局所的」または「左右非対称」→ 皮膚炎や脱毛症の疑い
・毛の根元がベタついている、皮膚が赤い → 皮膚トラブルのサイン
・かゆがる、舐める、体臭が強い → アレルギーや感染症の可能性
ポメラニアンの抜け毛対策
ポメラニアンの抜け毛対策として、ブラッシングとシャンプーを紹介します。
ブラッシング

ポメラニアンの毛は細く絡まりやすいです。
いきなりブラッシングすると痛がってしまうことがあるので、最初はコームでほぐしてから、スリッカーブラシを使うようにしましょう。
頻度は二日に一回程度で、一回で全部しようとせず、少しずつケアしていきましょう。
我が家のポメラニアンはブラッシングが苦手で逃げられてしまうことが多いので、お気に入りのオモチャやガムのような食べるのをに夢中になってくれるものを用意して行うことが多いです。
普段からブラッシングをまめに行っていると、脱毛症等の病気にも早く気付くことができます。
ブラッシングの際に、ブラッシング用のスプレーを使うと静電気対策や保湿ができます。
我が家ではブラッシング用のスプレーを使ってブラッシングを行うのですが、なにより毛が舞いにくくなるので気に入ってます。
シャンプー

シャンプーは抜け毛対策というよりも、毛並みをよくすることに効果的です。
また、ポメラニアンの臭い対策にも効果があります。
頻繁に行うと乾燥してしまい抜け毛の原因になることもありますので、多くても月に一回程度にしておくほうがいいです。

サマーカットは要注意

抜け毛対策として、サマーカットにしてる方もいらっしゃいますが、サマーカットには注意が必要です。
サマーカットにすると、ブラッシング等のお手入れは楽になるかもしれません。
見た目も、クマさん、柴犬みたいになり可愛らしいですよね。
しかし、被毛は紫外線から守る役割もしてくれているので地肌にダメージを与えてしまう原因にもなりかねません。
また、バリカン使用で刈り上げてしますことで被毛の毛質が変わってしまうことがあるようです。
被毛が数年伸びなかったり、フワフワ感がなくなってしまったりしてしまうようです。
サマーカットにする際は、トリマーさんとよく相談してから行ったほうがいいかもしれません。

ポメラニアンの抜け毛を減らす生活習慣の3つの工夫

食事と栄養の見直しで毛量を維持
抜け毛が多いときは、被毛を作る材料であるタンパク質や脂質が不足している可能性があります。
ポメラニアンは毛量が多いぶん、皮膚と被毛の健康維持に栄養を多く必要とします。
サーモンやチキンなど動物性タンパク質を中心にしたフードや、オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)を含むものを選ぶと毛づやがよくなり、抜け毛の量を減らす効果が期待できます。
我が家でも換毛期には皮膚・被毛ケア用のフードに切り替えることで、抜け毛がかなり減りました。
フードの変更は急にせず、1週間ほどかけて少しずつ慣らしていくのがポイントです。

部屋の湿度と温度を一定に保つ
乾燥した空気や暑すぎる環境は、皮膚のバリア機能を弱めてしまい抜け毛を増やします。
特にエアコンの風が直接あたる場所は避け、加湿器を併用して室内の湿度を50~60%前後に保つようにしましょう。
また、日差しの強い時期には直射日光を避ける工夫も大切です。
毛の根元が紫外線で傷むと再生しにくくなり、結果的に抜け毛が増えることもあります。
ストレスを溜めない工夫も大切
抜け毛にはメンタルの影響もあります。
ポメラニアンは感受性が強く、生活環境の変化や孤独に敏感な犬種です。
散歩やスキンシップの時間を毎日とることで安心感が生まれ、ストレスによる脱毛を防ぐことができます。
我が家では、毎朝の軽いブラッシングを「遊びの一部」として行うようにしています。
嫌がらずリラックスしてくれるので、自然と毛並みも保てています。
ポメラニアンの抜け毛のお掃除方法

ポメラニアンの飼い主の悩みの種の一つが抜け毛のお掃除でしょう。
自動掃除機を使うのも手ですが、カーペットに絡まっている毛が取り切れなかったり、音に怖がってしまう子も多いです。
我が家では、愛犬が掃除機の音が苦手なので犬用の空気清浄機と犬の毛をとる専用のエチケットブラシで抜け毛のお掃除をしています。
犬用の空気清浄機は舞ってる毛も取ってくれるので大活躍しています。
たくさん犬の抜け毛対策用の便利グッツが売っているので、飼われてる犬に合ったお掃除方法を見つけることが一番です。
ポメラニアンは毛がよく抜ける?【まとめ】
ポメラニアンの抜け毛は「仕方ない」ではなく、日々のケアで減らすことができます。
ブラッシング・シャンプー・食事・湿度管理・ストレスケアの5つを意識するだけでも、毛の舞い散りがぐっと少なくなります。
毎日のケアを習慣化して、モフモフの毛並みを長く楽しみましょう!