ポメラニアンの毛が少なくて悩んでいませんか?
実は、毛の薄さの原因は遺伝だけでなく、食事・生活環境・ストレスにもあります。
この記事では、毛が薄くなる原因と改善のための具体的なケア方法をわかりやすく解説します。
ポメラニアンの毛量ってどれくらい?

ポメラニアンの毛は、ずっと伸び続けるわけではなく、ある一定の長さになるとそれ以上伸びません。
同じポメラニアンでも、それぞれ毛の質や毛量の違いはありますが、硬い上毛とやわらかい下毛の2重構造になっているのは、みんな同じです。
では、実際にポメラニアンの毛量はどれくらいなのでしょうか。
うちのこは毛が多いの?少ないの?なんて、考えますよね。
実は、ポメラニアンの毛量に一定の決まりはなく、個体差が大きいものです。
長い短いや、濃い薄いは、人間でも同じですよね。
毛量に決まりはありませんが、毛が少ない薄い原因はあるので理解しておくことが大切です。
ポメラニアンの毛が少ない状態になる原因とは?

ポメラニアンごとに差はあるとはいいますが、実際に毛が薄いポメラニアンもいます。
毛が薄いポメラニアンは、病気の可能性もあります。
まだ子犬だし、成犬になればふさふさになるかなぁなんて考えていたのに、成犬になっても毛が薄い場合は、何かあるかも?と考えてみましょう。
病気なのか、正常なのか、ちゃんと判断してあげることが大切です。
そもそもポメラニアンの毛は、上毛と下毛の二重構造なので抜ける量が多いと考えてもいいです。
生え変わる時期を理解していると、そんなに慌てて心配する必要もありません。
ただ、あまりにも抜ける量が多いと感じたり、ピンク色の皮膚が見えるようになってくるようなら、獣医さんに相談することもおすすめします。
正常な抜け方なのか、異常な抜け方なのか、ちゃんと判断してあげることが大切です。

病気が原因

毛が少ない、薄い状態になっている場合、病気が原因の場合もあります。
考えられる病気の一例
(1)内臓疾患
(2)アレルギー
(3)ストレス
(4)ポメハゲ
内臓疾患やアレルギーがあると、栄養が毛まで届かなくなるために毛が少ない薄い状態になってしまいます。
他にも、ストレスでホルモンバランスが崩れて、免疫力が低下する事が原因になることもあります。
4つ目のポメハゲに関しては、「アロペシアX」と言う頭と足を除いて毛が抜けてしまう病気です。
はっきりとした原因が解明されていないのが困りますね。
カットが原因

一定の長さになると伸びなくなるポメラニアンの毛ですが、サマーカットやライオンカットなどで、バリカンを使ってのカットが原因になることもあります。
そもそもポメラニアンは、一定の長さまで伸びるとそれ以上伸びない性質があります。
無理にカットする必要はないのですが、暑い夏を乗り切るためにサマーカットをしたり、ライオンカットのようなデザインカットをしたりする飼い主さんもいます。
カットしてはいけないということではないので、カット前の皮膚や体調もしっかり確認してからおこなうことをおすすめします。

栄養と生活習慣から見るポメラニアンの毛量ケア
ポメラニアンの毛が少なくなってしまう背景には、日々の食事や生活リズムも深く関係しています。
ここでは、外見のケアだけではなく「体の内側から整える」ためのポイントを紹介します。
たんぱく質と脂質のバランスを整える

ふわふわの毛を保つために最も大切なのは、たんぱく質と脂質です。
毛の主成分はケラチンというたんぱく質で、これが不足すると毛が細くなったり、生え変わりの周期が乱れる原因になります。
市販フードを選ぶ際は、原材料の最初に「チキン」や「サーモン」などの動物性たんぱく質が記載されているものを選びましょう。
また、オメガ3脂肪酸(サーモンオイル・亜麻仁油など)を含むフードは、皮膚の健康を保ち、毛のツヤを改善してくれます。

睡眠とストレス管理も重要

意外と見落とされがちなのが生活リズムとストレス。
睡眠不足や生活リズムの乱れは、ホルモンバランスを崩し、毛の生え変わりに悪影響を与えます。
夜更かしを避け、静かな環境でしっかり眠れるようにしてあげましょう。
また、留守番が長時間になるとストレスが溜まりやすいので、日中の散歩やスキンシップで気分転換させてあげることも大切です。

サプリメントで毛の再生をサポート

栄養バランスを意識しても、加齢や体質によっては毛が生えにくくなることもあります。
そのような場合は、ビオチンや亜鉛を含む犬用サプリメントを取り入れるのも効果的です。
ビオチンは皮膚の代謝を助け、健康な被毛を育てる栄養素。
一方、亜鉛は細胞の再生を促し、毛のハリやコシを改善する働きがあります。
ただし、過剰摂取はかえって皮膚トラブルを起こすこともあるため、与える際は必ず用量を守りましょう。
もこもこを保つための対策は?
やっぱりポメラニアンのかわいさって、ふわふわのもこもこのシルエットですよね。
そして、そのかわいさを保ってあげるのも飼い主の責任だと思います。
効果的な対策をふたつご紹介します。
こまめなブラッシング

抜け毛の多いポメラニアンなので、抜け落ちる前にこまめなブラッシングをしてあげましょう。
やわらかい下毛は、からまりやすく毛玉の原因になります。
おなかやおしりのまわりは特に毛玉ができやすいので、こまめにチェックしましょう。
ブラッシングは、毛玉対策以外にも血行促進や皮膚トラブルの対策にもなりますよ。
飼い主とポメラニアンのコミュニケーションにもなるので、可能であれば数分でもいいので毎日ブラッシングをしてあげることをおすすめします。
避妊・去勢手術

避妊や去勢手術は、ホルモンに関連して発生する病気や行動を抑えることができます。
手術したポメラニアンが、必ずしも病気にならないということではありません。
ただ、ポメラニアンの病気になる確率を減らしてあげることはできます。
実際に手術する場合は、獣医さんと相談して時期を決めてあげましょう。
ポメラニアンの毛が少ない原因と対策【まとめ】
ポメラニアンの毛量は、外見だけでなく体の健康状態を映す鏡です。
病気や栄養、ストレスのサインを見逃さず、早めにケアしてあげましょう。
正しいブラッシングとバランスの取れた食事で、愛犬のもこもこ姿を長く楽しめますよ。