
イタリアングレーハウンドは、スタイリッシュで優雅な見た目に反して、実はとても甘えん坊で繊細な性格です。
神経質な面もありますが、愛情を注ぐほど信頼を深めることができ、飼い主に一途なパートナーになります。
今回は、イタグレの性格タイプやいたずらの原因、上手な付き合い方を紹介します。

イタリアングレーハウンドの性格
基本は神経質で甘えん坊

イタリアングレーハウンドは、内気で繊細ながらも温和で優しい性格をしています。
攻撃的になることは少なく、家庭犬としてとても人気があります。
神経質な一面がある反面、飼い主や家族には強い愛情を示し、甘えん坊で人懐こいのも特徴です。
知らない人には最初は距離を置きますが、慣れてくると自分から近づき、抱っこをせがむようになります。
筆者の家の2匹もまさにそのタイプで、いつも膝の上で甘えるほどの愛情深さを見せてくれます。
いたずら好き?

イタリアングレーハウンドは甘えん坊で神経質な性格のため、遊び好きでも本来はいたずら好きではありません。
しかし、留守中に家具を壊したり、トイレ以外で排泄したりするのは「分離不安」が原因のことがあります。
分離不安とは、飼い主と離れる不安から起こるストレス行動で、子犬だけでなく成犬でも見られます。
筆者の家でも、特に甘えん坊な1匹が留守番に慣れるまで、排泄の失敗や毛布をかじるなどの問題行動を繰り返していました。
今では落ち着きましたが、誤飲の危険もあり、分離不安は早めの対処が大切だと感じました。
イタグレの性格タイプ別の接し方

寂しがり屋タイプ:常に飼い主のそばにいたい甘えん坊
イタリアングレーハウンドの多くは、人と触れ合うことが大好きな「甘えん坊タイプ」です。
このタイプは、常に飼い主の行動を目で追い、ソファやベッドでは必ず隣をキープ。
一人にされると不安が強くなり、軽い分離不安を起こすこともあります。
この性格の子には、「スキンシップの質を高める」ことが大切です。
忙しいときは無理に遊ばずとも、優しく声をかけるだけでも安心します。
留守番前には抱っこやブラッシングなどの“落ち着く時間”を作り、心を満たしてから出かけましょう。
活発タイプ:遊び足りないといたずらしやすい
運動神経が抜群なイタリアングレーハウンドの中には、「活発で遊び好きなタイプ」もいます。

特に若い個体では、エネルギーが有り余って家の中でジャンプしたり、クッションをかじったりといったいたずらをしがちです。
このタイプには、散歩の質を上げるのが有効です。
短時間の散歩でも、早歩きやダッシュを交えた“メリハリ運動”を取り入れることで満足度が高まります。
室内では知育トイを与えることで、脳の刺激も得られ、ストレス発散につながります。
警戒心の強いタイプ:慣れれば一気に甘えん坊
イタリアングレーハウンドは神経質で繊細な面を持つため、「警戒心の強いタイプ」も少なくありません。
初対面の人や環境の変化に敏感で、はじめは飼い主の後ろに隠れることも。
しかし一度安心すると、甘え方が急に変わるのもこの犬種の特徴です。
このタイプの子は、急な抱っこや声かけを控え、「相手のペースを尊重する」ことがポイント。
信頼が生まれると、常に寄り添うようになります。
無理に仲良くしようとせず、そっと寄り添う姿勢が最も効果的です。
補足
イタリアングレーハウンドは環境への順応性が高く、飼い主のライフスタイルに影響されやすい犬種です。
穏やかな家庭では落ち着き、活発な家庭では明るく行動的になります。
逆に、叱り方がきついと神経質な面が悪化して臆病になることもあるため、「褒めて伸ばす」しつけが理想です。
性格の基本は繊細で優しいですが、信頼関係が築けると驚くほど甘えん坊で、愛情深いパートナーになりますよ。
イタグレのいたずらの対処方法

分離不安からくるイタリアングレーハウンドのいたずらの対処方法について、ご説明していきますね!
お留守番に慣れさせる
分離不安の原因は、飼い主から引き離され、取り残される不安から起こると言われています。
不安にさせないようにするためには、練習を積むこと。
お留守番をすることに慣れさせ、飼い主が外出をすることは特別ではなく「少しくらい大丈夫、絶対に帰ってきてくれる」という信頼関係を築くことが大切です。
そうすることで、イタグレが分離不安を起こしづらくなります。
「行ってきます」を言わないようにする
筆者も、これを知るまでは外出するときに愛犬たちに「行ってきます」「いい子しててね」などと声をかけていました。
しかし、これは分離不安を起こしやすい甘えん坊で寂しがりな犬種にはタブーだそうです。
外出前に話しかけるという行為は「ケージに入る→声を掛けられる→留守番になる」と、イタグレにお留守番を意識させてしまいます。
甘えん坊なイタグレは、お留守番を意識することで余計に不安になってしまうのです。
そのため、外出する際には吠えていても無視して、すみやかに出かけるようにしましょう。
お留守番しているときに、音楽を流しておく
たくさんお留守番の練習をしても、音のならない室内はイタグレにとってはとても寂しいものです。
そのため、ラジオや音楽を小さめの音で流しておいてあげると良いです。
もし、あなたが日常的に流している音楽やラジオがあるならそれがベストです。
こうすることで、飼い主の存在を感じることが出来るため、イタグレが落ち着いて過ごすことが出来ます。
また、外の物音や人の行きかっていると落ち着かなくなってしまうことがあるため、カーテンを閉めて外からの刺激をシャットしてあげると良いかもしれません。
お留守番前にたっぷり遊ばせてあげる
遊び好きのイタリアングレーハウンドが十分に遊べないまま飼い主が長時間外出してしまうと、遊びたいストレスがたまったり、お留守番中に不安になりやすくなります。
そのため、お留守番させる前には一緒にたくさん遊ぶ時間を作ってあげ、イタグレの心を満たしてあげるようにしましょう。
また、遊び疲れて寝ながら待つということもできますので、一石二鳥です。
退屈にさせない
お留守番に慣れていても、長時間ひとりは退屈になり不安を感じやすくなります。
コングなどフードを詰められるおもちゃを用意すれば、遊びながら時間をつぶせて安心です。
1種類では飽きてしまうため、数種類をローテーションするのがおすすめ。
筆者のイタグレも若い頃はお留守番が苦手でしたが、こうした工夫で落ち着いて過ごせるようになりました。

イタリアングレーハウンドの性格【まとめ】
イタリアングレーハウンドは「愛情に敏感で心優しい」犬種です。
いたずらや分離不安も、信頼関係が深まるほど自然に落ち着いていきます。
性格を理解して接すれば、かけがえのないパートナーになりますよ。