ポメラニアンのトリミング頻度は?季節ごとの最適な時期とカットのコツ

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ポメラニアンのトリミングは、季節や毛のサイクルによって最適な頻度が変わります。

かわいさを保ちつつ皮膚を守るためには、「どの時期に・どの程度」カットするかを知っておくことが大切です。

本記事では、季節別の頻度やカットのポイントを詳しく解説します。

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目次

ポメラニアンにトリミングは必要?

ポメラニアンは定期的なトリミングが必要な犬種

ふわふわの毛が魅力のポメラニアンですが、「そもそもトリミングは必要なの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。

ポメラニアンは、硬い上毛(オーバーコート)と柔らかい下毛(アンダーコート)からなるダブルコートの犬種です。

この2重構造の被毛は体温を調節する大切な役割を持っていますが、同時に絡まりやすく毛玉ができやすいという特徴もあります。

そのため、まったくトリミングをしないまま放置すると、通気性が悪くなって蒸れや皮膚トラブルの原因になることもあります。

また、ポメラニアンの毛はある程度の長さで成長が止まるため、「伸びすぎて困る」ことは少ないですが、古い毛が抜けて新しい毛に生え変わる周期(換毛期)があるため、定期的なお手入れは欠かせません。

特に、ブラッシングだけでは取れない毛玉やもつれが増えてきたときは、プロによるトリミングで早めに整えてあげましょう。

無理に引っ張ってほどこうとすると痛みを感じさせてしまうため、「毛玉ができる前の予防トリミング」が理想です。

見た目を整えるだけでなく、清潔で健康的な被毛を保つためにも、ポメラニアンには定期的なトリミングが必要なのです。

トリミングしないとどうなる?

ポメラニアンのトリミングをしないままでいると、一見ふわふわのままで可愛らしく見えても、内側の下毛(アンダーコート)が絡み合って毛玉だらけになっていることがあります。

この毛玉が皮膚を引っ張って痛みを引き起こしたり、通気性を悪くして皮膚炎の原因になったりすることもあります。

さらに、もつれた毛の中で湿気がこもると雑菌が繁殖しやすく、匂いの原因にもなってしまうのです。

見た目の可愛さを保つという目的だけでなく、健康維持のためにもトリミングは必要です。

毛玉ができる前に「整えるトリミング」をすることが、ポメラニアンにとって最もやさしいケアになります。

また、トリミングといっても毛をカットするだけではありません。

多くのサロンでは以下のようなメニューを「トリミングセット」として提供しています。

  • シャンプー・ブロー
  • 爪切り
  • 足裏の毛カット
  • 肛門腺絞り
  • 耳掃除

特にポメラニアンは、肉球の間に生える毛が伸びやすく、放置するとフローリングで滑って転倒することもあります。

定期的に足裏を整えてあげることで、安全に歩けるようになります。

ポメラニアンのトリミング

頻度と時期

トリミングの頻度と時期も考えてあげないと、トリミングしたこと自体が失敗なんていう残念なことになってしまいます。

ポメラニアンは、ある程度の長さになると毛が伸びないとはいいますが、切りすぎると元の愛らしい姿に毛が生えそろうまでに数か月かかる場合があります。

トリミングをする頻度は、月1回から2カ月に1回程度を目安にしましょう。

特に、冬から夏と夏から冬にむけて毛が生え変わる時期には、特にトリミングをしてあげるといいですよ。

暑い時期にもこもこの状態でお手入れしなかったり、寒い時期に短く切ってしまったりすることで、風邪を引いたり体調が悪くなったりしてしまうとかわいそうですよね。

種類があるポメラニアンのカットですが、時期に合わせて選んであげることが大切です。

時期に合わせたトリミングをすることで、暑い夏や寒い冬に体温調節ができるような姿にしてあげることができます。


季節と被毛サイクルによる調整

換毛期(春と秋)は頻度を上げよう

ポメラニアンは「春(3〜5月)」と「秋(9〜11月)」に換毛期を迎えます。

この時期は、冬毛と夏毛の入れ替わりで抜け毛が一気に増えるため、トリミングやシャンプーの頻度を2〜3週間に1回へと少し高めにしてあげると良いでしょう。

特に、アンダーコート(下毛)が密集しているため、放置すると通気性が悪くなり、蒸れや皮膚トラブルの原因になります。
プロのトリマーによる「下毛処理(デスコート)」を依頼すると、もつれや毛玉を防げて快適に過ごせます。


夏は短くしすぎず“整える”トリミングに

夏は「見た目をスッキリさせたい」と思いがちですが、ポメラニアンはダブルコートのため短くしすぎると体温調節ができなくなります。

バリカンでのサマーカットは避け、表面のもつれ毛を整える程度に留めるのが理想です。

暑さ対策にはカットよりもエアコン管理・ブラッシング・水分補給が効果的。

トリミングは1ヶ月〜1ヶ月半に1回を目安にして、見た目を清潔に保ちましょう。


冬は保温を重視し、月1回で十分

冬は毛量を減らしすぎないよう注意が必要です。

寒さに弱いポメラニアンにとって、被毛は天然のコート。冬場のトリミング頻度は月1回ほどで十分です。

汚れが気になる場合は、シャンプーのみを2〜3週間に一度行い、カットは控えめにしましょう。

また、静電気が起きやすくなる季節なので、保湿スプレーやオイルブラッシングを取り入れると毛艶を保てます。

トリミングにかかる時間

毛の量が多いため、他の小型犬よりは時間がかかる犬種です。

シャンプーは約1時間程度、カットは種類にもよりますが約2時間程度かかります。

炭酸ケアや、爪切り、耳掃除などのオプションをお願いすると更に時間が長くなります。

ポメラニアンを3匹飼っていてトリミングを頼んだ時は、朝10時に預けて、迎えに行ったのは夕方5時だったこともあります。

時間も料金もかかりましたが、愛くるしく戻ってきた愛犬たちをみてうれしくてたまりませんでした。

トリミングの料金の相場

地域やお店、犬種によって料金の違いはあります。

シャンプー:3,000円~
トリミング:5,000円~

爪切りや泥パック、老犬で長く立っていることが出来ないワンちゃんの介添えなどは、追加の料金でお願いすることができます。

目にかかる目元の毛やヒゲ、足裏の毛のカットは自宅ではなかなか出来ないので、トリミングでお願いすると安心ですよね。

トリミング料金は、カット内容やサロンによって幅があります。

基本料金(シャンプー+カット)に加え、オプションをつけることで金額が変動します。

たとえば、

  • 爪切り:500〜1,000円
  • 足裏カット:500〜1,000円
  • 肛門腺しぼり:500円前後
  • 泥パックや炭酸泉ケア:+1,000〜2,000円

これらをまとめてお願いする場合、合計で7,000円〜1万円ほどかかることもあります。

なお、老犬や持病のあるポメラニアンの場合、立ったままのトリミングが難しいこともあります。

その場合は、時間をかけてゆっくりケアしてもらえる「介助トリミング」を扱うサロンを選ぶと安心です。

トリミング料金を単なる「美容代」と考えるのではなく、健康チェックを兼ねた定期ケアの一環として予算に組み込んでおくとよいでしょう。

おすすめトリミングカットの種類

ポメラニアンのカットの種類はいくつかあります。
おすすめカットを5種類ご紹介します。

サマーカット

全身の毛を短くすることで、夏の暑い時期の体温調節をしやすくしてあげることが出来ます。

バリカンを入れるトリマーさんもいるのですが、短くしすぎると風邪を引いてしまうこともあるので注意です。

柴犬カット

首のまわりや、全身の毛を短く、柴犬をイメージしたカットです。

同じ柴犬カットでも、鼻の長さや耳の大きさなどでまったく違った印象の柴犬カットになります。

ライオンカット

ポメラニアンのライオンカットとは名前の通り、オスライオンをイメージしたカットです。

首から下を短くカットし、首から上と尻尾の先だけフサフサの毛を残します。

柴犬カットと同じように、バリカンを入れる場合もありますが時期を考えてカットしないと冬の寒い時期にふわふわのやわらかい毛がないことになってしまいます。

テディベアカット

ぬいぐるみ感がかわいすぎるカットです。

耳を丸く、顔はまるくきりそろえることで、テディベアのような愛くるしい姿になります。

ポメラニアンのふわふわの毛質が、くまのぬいぐるみを感じるようになり、ぎゅっと抱きしめたくなります。

桃尻カット

お尻の毛を桃のように丸いかたちに切りそろえるカットです。

歩くたびに、お尻がかわいくゆれるのでとてもかわいいです。

どんな種類のカットであっても、トリマーさんの腕が重要です。

同じお店で同じカットをお願いしたのに、仕上がりがまったく違っていたことがありました。

あなたの愛犬をかわいくカットしてくれる、信頼できるトリマーさんと出会えるといいですね。

ポメラニアンのトリミングの頻度はどれ位が適切?【まとめ】

ポメラニアンのトリミング頻度は、被毛の状態と季節によって柔軟に変えるのがポイントです。

換毛期にはこまめに、冬は控えめに整えることで、一年を通して健康的で美しい毛並みを維持できます。

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