柴犬は警戒心が強い一方で、信頼した相手には全身で甘えてくれる可愛い一面があります。
ただし、撫で方やタイミングを間違えると、せっかくのスキンシップも逆効果に。
この記事では、柴犬が本当に喜ぶ撫で方や避けたい触り方を詳しく解説します。
柴犬の撫で方
撫でる前にいきなり触らないこと。
まずは手の甲を“グー”にして鼻先へゆっくり差し出し、ニオイを嗅がせて挨拶します（強い香水はNG／万一噛まれても怪我をしにくい）。
柴犬は警戒心・自立心が強く“柴距離”を保ちがちです。
性格を尊重し、距離を取りつつ様子見してから撫でましょう。
怒りや緊張のサイン（歯を見せる、目つきが鋭い、耳が前、尻尾を小刻みに振る）が出ている時は触らないようにして、表情や仕草を観察し、落ち着いて受け入れモードになってから接触するのが安全です。
柴犬が安心して喜ぶのは、顎の下・耳の後ろ・首まわり・背中・腰です。
どの部分も自分で掻きにくい場所なので、ゆっくり毛並みに沿って撫でると気持ちよさそうにします。
逆に、頭の上・鼻・口元・耳の中・足先・尻尾・お腹は嫌がる子が多いので注意。
特に初対面やまだ信頼関係ができていないうちは、背中や首まわりなど安全な部分から撫でるのが基本です。
犬に嫌われる撫で方
犬に嫌われる撫で方は、犬が撫でてほしくない場所を撫でることです。
特に鼻、マズル、耳、目元、お腹、足の先、尻尾は撫でられるのを嫌がります。
お腹などは自ら撫でてほしいとお腹を見せてくる子は撫でても大丈夫ですが、そうでない子の場合、お腹は急所に当たるのでむやみに撫でるのはやめましょう。
お腹以外にも鼻や目、耳などは敏感で急所に当たるので慣れてない犬を撫でる場合はそういった場所を避けて撫でるようにしましょう。
また、犬の目線より上から撫でられるのも嫌います。
特に犬の目線より上から”頭”を撫でることが一番嫌われる撫で方ですので、気を付けましょう。
毛並みに逆らって撫でるのもNGです。
犬が喜ぶ触り方のコツ
犬が喜ぶ撫で方は、犬の目線より下から優しく撫でることです。
犬が撫でられて喜ぶ場所は、顎の下、耳後ろ、背中、腰、首周りなどです。
特に背中などは自分で掻くことができないので喜ばれると思われます。
また犬によって喜ぶ撫で方は違うと思うので、その子が喜ぶ撫で方を探ってあげましょう。
喜ぶ撫で方をしてあげることで、仲良くなるきっかけになるでしょう。
タイミングを見極める
柴犬は感情表現が控えめな犬種です。
無理に撫でるとストレスを感じることがあります。
尻尾を軽く振っている、目を細めて見つめてくる、鼻先を近づけてくるといった仕草が見られるときが「撫でてもいいよ」というサインです。
逆に、耳を伏せている、身体を硬くしている、そっぽを向くなどの反応がある場合は、まだ気持ちが落ち着いていないサインなので、距離を置くようにしましょう。
力加減とスピード
柴犬は短毛で皮膚がしっかりしているため、力を入れすぎると不快に感じやすい傾向があります。
優しく一定のリズムで、毛並みに沿って撫でてあげましょう。
特に首の後ろや肩甲骨のあたりは心地よいと感じる子が多いです。
逆に早い動きで撫でると興奮状態になりやすいため、落ち着かせたい時はゆっくりとしたテンポを意識します。
声かけと表情を合わせる
撫でながら「いい子だね」「落ち着いたね」といった穏やかな声をかけると、柴犬は飼い主の気持ちを安心して受け取ります。
言葉そのものよりもトーンや表情が大切で、やさしい声色と微笑む表情で接すると信頼感が深まります。
逆に無表情や高すぎる声は警戒される原因になるため注意しましょう。
柴犬の撫で方【まとめ】
柴犬との信頼関係は、日々のスキンシップの積み重ねで育まれます。
その日の気分や仕草を観察しながら、優しいトーンで撫でてあげることが何よりの愛情表現。
正しい撫で方を覚えれば、あなたの手は柴犬にとって「安心のサイン」になるでしょう。
