柴犬に“虎毛”はいる?秋田犬との違いと胡麻毛(ごまげ)の特徴を解説

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柴犬といえば赤や黒などの毛色が定番ですが、まるでトラのような縞模様を持つ「虎毛(とらげ)」の柴犬も存在します。

珍しい見た目から「どんな血統なの?」「価格は高いの?」と気になる方も多いでしょう。

この記事では、柴犬の虎毛の特徴や性格の傾向、出現の仕組み、購入時の注意点まで詳しく解説します。


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目次

柴犬に「虎毛」は本当にいる?

「柴犬の虎毛を見てみたい」という声を耳にすることがありますが、実は柴犬に「虎毛」という正式な毛色は存在しません。

日本犬保存会(日保)が定める公認毛色は「赤」「黒」「白」「胡麻(ごま)」の4種類のみで、「虎毛」はその中に含まれていないのです。

ではなぜ「虎毛柴犬」という言葉が出回っているのかというと、胡麻毛の中でも黒と赤が入り混じった個体が、光の加減でトラ模様のように見えるためです。

見た目が虎毛っぽい柴犬を「虎毛」と呼んでいるだけで、実際には胡麻毛の一種というのが正確な表現になります。


秋田犬の虎毛とは?

本来の「虎毛」とは、秋田犬に見られる独特の縞模様の毛色を指します。

この虎毛は赤や黒の毛が交互に生えて縞模様を作り出しており、まさにトラのような模様をしています。

秋田犬では「赤虎」「黒虎」「虎白」といった種類に分かれ、どのタイプも力強く美しい印象があります。

虎毛は秋田犬を象徴する毛色のひとつであり、古くから日本犬らしい“渋さ”や“風格”を表す毛色として人気です。

一方で、柴犬にはこの縞模様を作る遺伝がほとんど存在しないため、同じような虎毛模様になることはまずありません。


柴犬の「胡麻毛」とは?

柴犬の胡麻毛(ごまげ)は、赤毛と黒毛が混じり合ってできる中間的な毛色です。

光の当たり方によって印象が変わるため、角度によっては虎毛のように見えることもあります。

この胡麻毛には、以下の3つのタイプがあります。

  • 赤胡麻:赤毛がベースで、黒毛が軽く混じる
  • 胡麻:赤と黒がほどよく混ざり、全体が中間色に見える
  • 黒胡麻:黒毛が優勢で、落ち着いた濃い色合いになる

特に黒胡麻は、秋田犬の虎毛に一番近い見た目をしているため、「虎毛っぽい柴犬」と呼ばれることが多いです。

ただし、あくまで胡麻毛の中のバリエーションであり、虎毛とは別物です。


柴犬の胡麻毛と秋田犬の虎毛の違い

一見似ている2つの毛色ですが、よく見ると大きな違いがあります。

  • 模様の出方
    虎毛は縞模様(ストライプ状)で、はっきりとしたラインが見えます。
    一方、胡麻毛は全体的に黒と赤が均一に混ざり、ぼかしたような色合いになります。

  • 毛の生え方
    秋田犬の虎毛は1本1本の毛が2色に分かれていることが多く、コントラストが強いです。
    柴犬の胡麻毛は赤毛と黒毛が別々に混ざり合う構造のため、全体が柔らかく見えます。

  • 体格と印象
    秋田犬は大型で骨格がしっかりしており、虎毛がより迫力を増します。
    柴犬は中小型で引き締まった体型のため、胡麻毛になると落ち着いた上品さが際立ちます。

胡麻毛の柴犬を迎えるには

胡麻毛の柴犬は、赤や黒に比べてかなり珍しい毛色です。

ブリーダーによっては生まれない年もあり、出現率は全体の数%ともいわれています。

そのため、見つけたとしても希望の毛色で迎えるのは難しいケースが多いです。

価格は赤柴や黒柴よりやや高めになることがありますが、胡麻毛だからといって特別な性格や体質があるわけではありません。

また、子犬期には赤っぽく見えていても、成長とともに黒毛が増えて胡麻毛っぽく変化することもあります。

毛色の変化が落ち着くのは生後1年ほど経ってからです。


まとめ

柴犬に「虎毛」という毛色は正式には存在せず、それに見える毛色は「胡麻毛(ごまげ)」が正しい名称です。

秋田犬の虎毛は縞模様が特徴ですが、柴犬の胡麻毛は黒と赤の毛が混じり合った柔らかい色合いをしています。

どちらも日本犬らしい渋さと美しさを持つ毛色であり、光によって印象が変わるのが魅力です。

もし胡麻毛の柴犬に出会えたら、それはとても珍しいご縁かもしれません。

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