
世界最小の犬チワワ。成長に合わせた体重の目安を知っておくことで、健康的に育てることができます。
この記事では、チワワの標準体重と月齢ごとの推移、さらに理想体重を保つ管理のポイントをわかりやすく紹介します。

チワワの標準体重とは?

世界最小というチワワですが、標準体重はいったいどれくらいなのでしょう。
チワワの標準体重は、約1.5~3キロとされています。
成犬になっても1キロない子もいたり、でかチワとよばれるくらい重たくて大きなチワワがいたり、個体差があります。
オスとメスで違う標準体重
チワワは、オスよりメスのほうが体重が重いという特徴があります。
オスよりもメスのほうが、男性ホルモンの影響から骨格が大きくなって筋肉質になることが標準体重の差が出る理由です。
- オスの標準体重 2キロ~
- メスの標準体重 1キロ~
繁殖を望まない場合、去勢手術をする飼い主さんがいますが、手術をすると男性ホルモンが影響し辛くなるため、オスもメスも標準体重に差が出にくくなります。
どちらにしても、かわいい小さなチワワであることは同じですよね。
チワワの種類で違う標準体重

オスとメスで標準体重が違うように、チワワの種類も違いがあります。
チワワには、3つの種類があります。
●ドワーフタイプ
●ハイオンタイプ
●スクエアタイプ
チワワの体重に個体差があるのは、この3つの体型の違いのためです。
ひとつずつ解説していきましょう。
ドワーフタイプ
骨が太くがっしりしていて、足が短いことが特徴です。
体高よりも体長が長く、鼻先の短い子が多いです。
どちらかといえば、コロっとした太ったように見えるというところでしょうか。
ハイオンタイプ
手足が長くて、モデル体型のような姿が特徴です。
体長よりも体高が高い、きりっとした印象をうけます。
鼻先の長い子が多い傾向があります。
スクエアタイプ
ドワーフタイプとハイオンタイプのちょうど中間のような姿で、バランスのいい姿をしているのが特徴です。
チワワのなかで一番一般的な種類で、標準的な種類といえます。
3種類の中でも、ハイオンタイプは見た目と違い骨が太いこともあり、標準体重は他の2種類と比較すると重たい傾向にあります。
以前私が飼っていたチワワですが、見た目と違ってガッシリしているなぁと思っていたのですが、今思えばハイオンタイプで骨が太い種類だったんだなぁと思いましたね。
チワワの種類によって、標準体重にも差が出ますが、子犬の頃に種類を見分けるのは難しいようです。
生後6カ月くらいになれば、なんとなく種類の見分けがつくようになるでしょう。
チワワの標準体重の月齢と推移

標準体重がわかったうえで、月齢による推移もみていきましょう。
あくまでも増え方の目安なので、実際には標準体重よりも重たい子もいれば、軽い子もいます。
| 月齢・年齢 | 体重の目安(kg) | 備考(成長の特徴・飼育のポイント) |
|---|---|---|
| 生後1カ月 | 約0.2 | 生まれて間もない時期。まだ母乳中心で、体温調整も難しいため保温が重要。 |
| 生後2カ月 | 0.4〜0.5 | 離乳食をスタートする時期。急激に体重が増え始める。1日3〜4回の食事が理想。 |
| 生後3カ月 | 0.6〜0.7 | 子犬らしい動きが活発化。社会化期に入り、食事量も増える。ワクチン時期と重なる。 |
| 生後4カ月 | 0.8〜1.0 | 骨格がしっかりしてくる時期。乳歯の生え変わりも始まり、カミカミが増える。 |
| 生後5カ月 | 1.1〜1.4 | 毛並みがふんわりと変化。好奇心旺盛で活動的。食べ過ぎに注意。 |
| 生後6カ月 | 1.5〜1.7 | 成犬に近づき始める。体格差が出やすく、肥満の兆候が現れる子も。 |
| 生後7カ月 | 1.8〜2.0 | 成長のスピードがやや緩やかに。去勢・避妊を検討する時期。 |
| 生後8カ月 | 2.0〜2.2 | 骨格・筋肉が整い、見た目が大人っぽく。フードを成犬用に切り替える準備を。 |
| 生後9カ月 | 2.2〜2.3 | 安定期に入り始める。体型維持のため食事量を見直すタイミング。 |
| 生後10カ月 | 2.3〜2.4 | 成犬期目前。毛艶が良くなり、性格も落ち着き始める。 |
| 生後11カ月 | 2.4〜2.5 | 成犬サイズにほぼ到達。体重変動はゆるやか。 |
| 生後12カ月(1歳) | 2.5〜3.0 | 成犬期。食事・運動のバランスを整える時期。理想体重を維持する意識を。 |
| 2歳 | 2.5〜3.0 | 体重安定期。筋肉を保つために軽い運動を習慣化。 |
| 3歳 | 2.5〜3.0 | 成犬期のピーク。過食・運動不足による肥満に注意。 |
| 4歳 | 2.4〜3.0 | 新陳代謝が少しずつ低下。食事量はやや控えめに調整を。 |
| 5歳 | 2.4〜3.0 | 活動量が落ち着く。関節ケアやサプリ導入も検討。 |
| 6歳 | 2.3〜2.9 | シニア手前。体型の維持より健康管理を重視。 |
| 7歳以上(シニア期) | 2.2〜2.8 | 筋肉量が減少しやすい。柔らかいフードや消化の良い食事へ切り替えを。 |
生後1歳までは、チワワにとって大切な「成長期」です。
成長を促す「パピー用」のご飯を食べさせるといいでしょう。
ただし、ぱくぱく食べるからといって、与えすぎると肥満につながる可能性が高くなるので注意が必要です。
チワワの体重管理で気をつけたい3つのポイント

太りすぎ・痩せすぎの見分け方
チワワの体重管理で大切なのは、数値だけでなく見た目と触った感覚をあわせて確認することです。
理想体型のチワワは、上から見たときに腰が少しくびれており、触ると肋骨が軽く分かる程度。
肋骨がまったく分からないほど脂肪が厚ければ太り気味、反対にゴツゴツしている場合は痩せすぎの可能性があります。
特にチワワは毛量が多い子もいるため、見た目だけで判断せず、必ず触って確かめるようにしましょう。
肥満になる原因と注意点
チワワは小さな体のわりに食欲旺盛で太りやすい犬種です。
肥満の原因は、与えすぎや運動不足だけではありません。
去勢・避妊手術を行ったあとや、シニア期に入ると代謝が落ちて自然と太りやすくなります。
また、間食としておやつを多く与えていると、1日のカロリーがすぐにオーバーしてしまいます。
おやつは1日の摂取カロリーの1割以下を目安にし、できればカロリー表示を確認して与えるようにしましょう。
理想体重を保つための食事と運動
体重を一定に保つには、食事量と運動量のバランスが大切です。
フードはパッケージに書かれている目安量をそのまま与えるのではなく、チワワ自身の体重や運動量に合わせて微調整しましょう。
毎日の軽い散歩や室内遊びも、代謝を維持するために効果的です。
また、毎月同じ時間帯に体重を計測して記録することで、増減を早めに把握できます。
数百グラムの変化でもチワワにとっては大きな差になるため、少しでも体型に変化を感じたら早めに見直すことが理想です。

チワワの標準体重【まとめ】
チワワは小さな体でもエネルギッシュな犬種。
標準体重を目安にしながら、肥満や痩せすぎにならないよう日々の食事と運動を調整してあげましょう。
健康的な体重を保つことで、チワワの寿命もより長く、元気な毎日を過ごせます。