
マルチーズは「匂いが少ない犬」として知られていますが、実際には顔や耳、足などが臭うことがあります。
この記事では、部位ごとの臭いの原因と対策をわかりやすくまとめ、清潔で快適に暮らすためのケア方法を詳しく解説します。

マルチーズは体臭が少ない犬種

マルチーズは体臭がほとんどない犬種として知られています。
実際に飼っている人の多くが「犬特有の匂いが少なくて室内で飼いやすい」と感じています。
ただし、どんな犬でもお手入れを怠ると少しずつ皮脂や汚れがたまり、臭いが出てくることもあります。
シャンプーの目安は7〜10日に1回ほど。
月に1〜2回でも十分ですが、季節や体質によって適度に調整してあげましょう。
マルチーズが臭い原因と対策
マルチーズはもともと体臭が少ない犬種ですが、それでも臭いを感じるときには必ず原因があります。
体全体から臭う場合もあれば、口や耳など特定の部位が原因になっていることもあります。
体臭

犬は人間のように汗をかかないため、皮脂腺から分泌される皮脂が酸化すると臭いの元になります。
皮脂が毛穴にたまり、雑菌が繁殖すると体全体から独特の臭いが出るようになります。
特にシャンプーの間隔が長い場合や、乾かし残しがあると臭いが強くなりやすいので注意しましょう。
目やに・涙やけによる臭い

マルチーズは目が大きく、涙腺が細いため涙やけが起きやすい犬種です。
涙やけ部分に涙成分や目やにが残ると、時間とともに酸化して茶色く変色し、独特のにおいを放つことがあります。
放置すると雑菌が繁殖して皮膚炎を起こすこともあるため、1日1〜2回ほど濡れタオルやコットンで優しく拭き取る習慣をつけましょう。
また、目やにが増えている場合はドライアイやアレルギー、結膜炎などの可能性もあります。
片目だけに多い・粘り気があるなど異常が見られるときは、早めに動物病院を受診してください。

よだれやけ・口まわりの臭い

ごはんやおやつの後、口まわりの毛に食べかすや水分が残ると、そこに雑菌がたまって臭いの原因になります。
食後は口のまわりを軽く拭き取り、1日の終わりにぬるま湯で絞ったタオルで全体を清潔に保つと効果的です。
特によだれが多い子や口の下が湿りがちな子は、口元の毛を短く整えるだけでも臭いが軽減します。
抜け毛や皮脂の臭い

マルチーズはシングルコートで抜け毛が少ない犬種ですが、換毛期の抜け毛や皮脂の残りが臭いの原因になることもあります。
皮脂が毛に絡まると酸化して独特の臭いを放つため、ブラッシングで古い毛を取り除くことが大切です。
ブラッシングは週に3〜4回を目安に行い、毛の通気を良くしてあげましょう。

口臭の原因

マルチーズの口臭には主に2つの原因があります。
ひとつは食べかすが歯や歯茎に残っている場合で、放置すると歯垢や歯石となり雑菌が繁殖します。
もうひとつは腸内環境の乱れです。腸で発生したガスが血液に吸収され、呼気と一緒に出ることで口臭につながります。
日頃から歯磨きやデンタルケアを行い、腸内バランスを整えるフードを意識すると効果的です。
耳の臭いにも注意

マルチーズは垂れ耳のため、耳の中が蒸れやすく汚れもたまりやすい犬種です。
耳の奥から生臭いにおいがする場合、外耳炎や耳ダニなどのトラブルが起きていることがあります。
定期的に耳掃除を行い、赤みやかゆみがある場合はすぐに動物病院で診てもらいましょう。
足裏や肉球の間の臭い

散歩のあとに足裏からムッとした臭いがする場合は、肉球の間の湿気や汚れが原因です。
マルチーズは室内で過ごす時間が長くても、足裏の毛が伸びていると汗や汚れが溜まりやすく、雑菌が繁殖します。
定期的に足裏の毛をカットし、帰宅後はウェットシートで拭き取りましょう。特に雨の日の散歩後はしっかり乾かすことが大切です。
足裏が赤くただれている場合は、皮膚炎の可能性もあるので獣医師に相談を。
肛門腺やお尻まわりの臭い

マルチーズに限らず小型犬は肛門腺が詰まりやすく、放っておくと強烈な臭いを発します。
肛門腺絞りは自宅でも行えますが、やり方を誤ると炎症を起こすこともあるため、月1回程度はトリミングサロンや動物病院で行ってもらうのが安全です。
また、お尻まわりの毛が長いと便が付着して臭うこともあるため、短くカットしておくと衛生的です。

便臭の原因

食事内容や腸内環境の悪化によって、悪玉菌が増えると便の臭いが強くなります。
脂質の多い食事やおやつの与えすぎは腸内バランスを崩しやすいので、良質なドッグフードを選びましょう。
排便後にお尻まわりの毛に便がつくこともあるため、短くカットしておくと衛生的です。
マルチーズの臭い対策

マルチーズの匂いはしないのが基本ということもあり匂い対策は必要ないかというと対策は必要となります。
マルチーズの毛は多いことから顔周りをチェックしてよだれや食べた後のお口周りの汚れは気を付けてあげましょう!
垂れ耳対策
垂れ耳は蒸れやすく汚れも溜まりやすいので臭いの原因になることもあります。
除菌消臭剤などで週に何回かお手入れをしてあげましょう。
お手入れをすることで耳のチェックもできますね。
フードに気をつける
脂肪を多くて含んでいるフードであったり、おやつは臭いの原因となります。
特に気を付けたいのがジャーキー、牛皮のガムです。
犬は大好きですが、、、
脂が多く含まれていることから臭いだけではなく愛犬の体調に影響を与えることもあります。
また、ドッグフードにタンパク質の質の悪さから体臭や皮膚トラブルなどが起こることがあります。
注目したいのがタンパク質です。
鶏肉、ビーフの原料が違うと体質的に合わない場合があります。
鶏肉主体である場合には牛や豚、ラム肉がメインのものに替えるのがおすすめです。
フードにも合う、合わない相性があります。
シャンプー
臭い対策の基礎となるのがシャンプーです。
シャンプーはマルチーズだけではなく他の犬種にも言えることです。
基本は月に1回程度です。
愛犬の状態を見ながら判断しましょう。
洗い過ぎや洗わなさすぎもよくありません。
なのでシャンプー周期に気をつけましょう。
ドライヤー
ドライヤーを使用して乾かします。
毛の流れとは逆に風を当てブラシをうごかしていきます。
やけどをしないよう同じ場所ばかりを当てすぎないように気をつけましょう。
最後は乾いていない所がないかを確認しながら根元に弱めの風を当てます。

マルチーズが臭い原因と対策【まとめ】
マルチーズは体臭が少ない分、部分的な臭いに気づきやすい犬種です。
こまめな顔拭きや耳掃除、足裏ケアを習慣にしておくと、臭いトラブルを防げます。
定期的なトリミングやシャンプーとあわせて、愛犬がいつも清潔に過ごせるようにしましょう。