
セキセイインコを飼っていると「旅行や帰省の間、餌を入れっぱなしにして大丈夫?」と悩む方は多いでしょう。
1泊程度なら可能ですが、それ以上は注意が必要です。
本記事では、外泊時の餌管理の注意点や、ペットホテル・自動給餌器の利用法など、安心して外出するための具体的な対策を紹介します。
インコの餌の与え方と量

インコは1日に必要な量を少しずつ食べる
インコは一度にたくさんの量を食べず、1日に必要な量を少しずつ何度も食べます。
1日中餌を入れっぱなしにしておくことは、インコにとって大切で必要なことです。
同じ餌を入れっぱなしは良くない
ですが、同じ餌を入れっぱなしにするのは良くありません。
カビや虫の問題は当然ですが、殻付きシードの場合ですと、入れ物の表面に殻がたまってしまい、中身のある餌は下の方に埋もれてしまいます。
インコに必要な餌の量は体重の10%と言われていますが、健康なインコであれば毎日計ってまであげることはなく多めに入れておくのがいいでしょう。
インコは殻をくちばしで上手に割りますが、それがストレスの発散にもなっていて、遊んでいるかのように散らかしてしまいます。
1日の必要量のみを与えていると、実際に食べている量が少ないということにもなります。
1日でも食べない日があると体調を崩す
またインコは1日でも食べない日があると、体調を崩すばかりか落鳥してしまう危険があります。
インコの餌は2日に1度は全て取り替えて、容器もきれいにしてあげましょう。
2日目は殻が表面にたまっているので、取り除いてあげる必要があります。
口でふーっと息を吹きかけ殻を飛ばすのがお手軽ですが、殻を飛ばしきるのは難しく、殻があちこちに飛び散り、自分の顔も殻だらけということになります(経験者です)。
餌入れを左右に早く振ると、殻と粉が浮いてきますので、ブロアーで吹き飛ばすのが良いでしょう。
私は家にカメラ用のブロアーがあったので使っていましたが、今はインコの餌殻を飛ばす専用の物も販売されているようです。
インコの餌は入れっぱなしに何日できるか?

1泊2日ならOK
泊りがけで外出する必要がある時、健康なインコなら1泊2日程度でしたらさほど心配はいらないでしょう。
殻が表面にあるので、底に沈んだ餌を食べられるか心配でしたら、その時だけでも殻のついていないシードを入れてもいいと思います。
普段からペレットを食べているインコでしたら、2日分より多めの量を入れておくといいですね。
野菜はNG
野菜は数時間でしなびてしまい傷みます。
健康を害する可能性があるので、入れないようにしましょう。
飲み水に注意
水浴びの好きなインコでしたら、飲み水で水浴びをしてしまい、糞などで汚れてしまいます。
その水を飲むのは大変良くないですので、工夫が必要です。
飲んだ量だけ自動で出てくる容器がたくさん販売されているので、そちらを使用すると安心でしょう。
私は7羽のセキセイインコと暮らしていましたが、旅行に行く時は梅雨や夏冬の時期を避け1泊にしていました。
長期に家をあける用事できた時のために、ペットホテルや預かりのある病院を予め調べておくと安心です。
外泊時に安心してセキセイインコを預ける方法

外泊や旅行の際、餌と水を入れっぱなしにするだけでは不安な場合、飼い主がとれる選択肢はいくつかあります。
特に2泊以上の外出になる時には、ペットホテルや知人への依頼も視野に入れておくことが大切です。
ペットホテルに預ける
最近では鳥専門のペットホテルや、動物病院が併設する一時預かりサービスが増えています。
料金は地域や施設によって異なりますが、1泊2,000〜5,000円程度が相場です。
温度管理や餌やり、体調チェックまで任せられるので安心感があります。特に夏や冬の外泊時には、環境の急変を防ぐためにも有効です。
知人や家族にお願いする
近所や友人、家族にインコのお世話を頼む方法もあります。
短時間でも訪問してもらい、水の交換や餌殻の除去をしてもらえるだけで、インコの健康リスクは大幅に下がります。
普段から飼育方法を伝えておくと、いざという時にスムーズにお願いできます。
自動給餌器や給水器の活用
長時間家を空ける時の補助として、自動給餌器や給水器を設置するのも効果的です。
ただし「これだけで安心」とは言えず、万が一の故障も考えられるため、事前に数日間テスト運用してから本番で使うことをおすすめします。
自動給水器を使えば水浴びで汚れるリスクも軽減できます。
セキセイインコを安心して留守番させるためのポイント

セキセイインコは毎日の生活リズムを大切にする鳥です。
1泊程度の短い留守番なら対応できますが、その際にも環境や安全対策を整えておく必要があります。ここでは留守番時に気をつけたいポイントを紹介します。
室温・湿度の管理
セキセイインコは寒暖差に弱いため、室温や湿度が安定していることが第一条件です。
夏は28℃以上、冬は15℃以下にならないように調整してあげましょう。
エアコンやサーキュレーターをタイマーや自動制御にしておくと安心です。
湿度は40〜60%が目安で、乾燥しすぎると呼吸器に負担がかかります。

餌と水の準備
留守番中は普段の主食(シードやペレット)と新鮮な水だけを用意します。
おやつや野菜はすぐに傷んでしまうため避けましょう。
水は自動給水器を使うと、水浴びで汚れてしまうリスクを減らせます。
また、餌は殻のないペレットや、殻を吹き飛ばしておいたシードを多めに入れておくと安心です。

ケージ内の安全対策
ケージ内に危険なものを残さないようにしましょう。
ロープや壊れかけたおもちゃは事故の原因になるため外しておきます。
また、ケージの扉や止まり木が緩んでいないかもチェックしてから外出しましょう。
窓辺に直射日光が差し込む場合はカーテンを閉めて、温度上昇を防ぐのも大切です。
インコの餌を入れっぱなしは良くない?【まとめ】
セキセイインコの餌を入れっぱなしにできるのは基本的に1泊2日までが目安です。
2泊以上の外出時はペットホテルや知人への依頼、自動給餌器などを組み合わせて、愛鳥が安心して過ごせる環境を整えましょう。
留守明けにはたっぷり遊んであげることも忘れずに。