セキセイインコは小さな鳥ですが、飼い主をしっかり見分けて特別な存在としてなついてくれます。
本記事では「飼い主を分かるのか?」「他の人と区別できるのか?」といった疑問に答えつつ、インコが示す愛情行動や信頼関係を築くコツを詳しく解説します。
セキセイインコは飼い主が分かる?他の人と区別できる?

セキセイインコは元々集団で行動する生き物ですが、一般の人の家庭では集団というほどの家庭はあまりないでしょうから、家族全員を見分けていると思います。
我が家はパパ、ママ(筆者)、娘の3人家族で義父母とは二世帯住宅で住んでいました。
セキセイインコは最大で7羽いましたが、7羽が3人家族を見分けていました。
パパ好きなインコちゃん、ママ好きなインコちゃん、全員大好きなインコちゃんなど個性もありました。
ある日、放鳥タイムで鳥かごのドアを開けると同時にパパが立ち上がったことがありました。
扉が開いた瞬間にパパが動いたので、いつも娘の所へ最初に飛び立つ子がパパの方へ飛び立ちました。
パパに止まるのかな?と思った瞬間、急カーブを描いて曲がり大好きな娘の元へ行きました。
まるで「間違えたー!」と言っているようで、家族で大笑いしたことがありました。
セキセイインコの飼い主さん大好きな行動

セキセイインコは1羽1羽とコミュニケーションがしっかりととれていると、飼い主さんを唯一の相棒として大好きになってくれます。
もちろん家族全員大好きなのでしょうが、特にべったりとなついてくれる子がいます。
ゲージの中に入っていても、指を上下左右に動かすとそれに合わせて首を振ってくれます。
飼い主さんがゲージに近づくと、頭をゲージに強く押し付けて頭を撫でてと催促してくることもあります。
放鳥時には、肩はもちろんですが、鼻の上やメガネの上頭の上などに止まりご機嫌ダンスを披露してくれることもあります。
パソコンのキーボードを打つ指や、マウスをクリックする指に大喜びして踊ったり歌ったりしてくれると、ついつい手が止まってしまいます。
あまりに好き過ぎてしまうと、発情してしまい吐き戻しをすることもあるので、その時にはちょっとした気遣いが必要になってきますが、手に乗ってしまうほど小さいセキセイインコが楽しんでいる姿を見るのは嬉しいものです。
セキセイインコが飼い主を分かる理由と科学的な背景
顔や声を認識する能力
セキセイインコは、飼い主の顔や声を覚える力に優れています。
視覚と聴覚が発達しており、人間が「インコはみんな同じ顔」と感じても、インコにとっては個体識別が可能です。
特に声のトーンや呼びかけの仕方をしっかり記憶するため、飼い主の声を聞いただけで喜んで反応する姿もよく見られます。
匂いではなく視覚と音で覚える
犬や猫は嗅覚がメインですが、セキセイインコは嗅覚が弱いため、飼い主を「匂い」で覚えることはありません。
その代わり、姿や動き、声の抑揚といった視覚・聴覚情報を頼りに「この人が自分のパートナーだ」と学習していきます。
つまり、日々の接し方や声かけが信頼関係の構築に大きく影響します。
信頼関係を築くと特別な存在になる
インコは社会性が高い生き物で、本来は群れの中で仲間と生活しています。
家庭に迎えられた場合、飼い主がその「群れの仲間」であり、時に「パートナー」として特別な存在になります。
日々の世話やスキンシップを通して「この人と一緒にいると安心できる」と学習することで、飼い主への強い愛着行動が生まれるのです。
セキセイインコは飼い主さんを忘れることはある?

セキセイインコは食べ物を何日も置きっぱなしで家を留守にすることが出来ないので、長期間家をあけることが出来ませんから、一度大好きになった飼い主を忘れるかどうかの検証は出来ませんが、修学旅行で数日留守にしていた娘のことは忘れていませんでした。
「今までどこに行っていたの?」と言わんばかりに、帰ってきたことを喜んでいるようでしたので、数日であれば忘れないと言えるでしょう。
二世帯住宅で階下に住んでいた義父母は、私たちが遊びに行くことが多かったので、あまり我が家には来ていませんでした。
そのためか、時々我が家に遊びに来ても、毎回「どなた様ですか?」というように全くなつくことはありませんでした。
セキセイインコは飼い主が分かる?【まとめ】
セキセイインコは飼い主を顔や声でしっかり識別し、深い愛情を注いでくれます。
日々の接し方次第で、より強い信頼関係を築けるでしょう。
インコとの時間を大切にすることで、一生の相棒としてかけがえのない絆を育めます。