セキセイインコの胸が膨らんでいるのは病気?原因・見分け方と対処法を解説

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セキセイインコの胸が膨らんでいると、「病気なのでは?」と心配になりますよね。

ただ、胸元がふっくらして見えるからといって、すべてが病気とは限りません。

羽毛を膨らませているだけの場合もあれば、食後に「そのう」が膨らんでいることもあります。一方で、胸やお腹そのものが膨らんでいたり、元気や食欲がなかったりする場合には注意が必要です。

大切なのは、どこが膨らんでいるのかと、ほかに異常がないかを一緒に確認することです。

この記事では、セキセイインコの胸が膨らんでいるときに考えられる原因、正常な膨らみとの見分け方、病気を疑う症状、病院へ行く目安まで解説します。

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目次

セキセイインコの胸が膨らんでいるのは病気?まず確認しよう

セキセイインコの胸が膨らんで見えたら、いきなり病名を考えるのではなく、まず「何が膨らんで見えているのか」を確認してみましょう。

大きく分けると、羽毛が膨らんでいる場合、食後のそのうが膨らんでいる場合、胸やお腹そのものが膨らんでいる場合があります。

羽毛が膨らんでいるのか確認する

セキセイインコは羽毛の中に空気を含ませ、体をふっくらと見せることがあります。

そのため、実際に胸そのものが大きくなっていなくても、正面から見ると「胸が膨らんでいる」と感じることがあります。

寒いときだけでなく、眠っているときやリラックスしているときなど、一時的に羽毛をふわっとさせることもあります。

ただし、長時間羽を膨らませたまま元気がない場合は、単なるリラックスと決めつけないことが大切です。

食後なら「そのう」が膨らんでいることもある

鳥には、食べたものを一時的に蓄える「そのう」という器官があります。

特にヒナへさし餌をした経験がある方なら、食後に首から胸元あたりがぷっくり膨らみ、食べたものが透けて見える様子を見たことがあるかもしれません。

食べた直後にそのうが膨らんでいること自体は、病気とは限りません。

重要なのは、時間の経過とともにそのうの内容物が減っていくか、元気や食欲などに異常がないかを見ることです。

胸やお腹そのものが膨らんでいる場合は注意

羽毛でも食後のそのうでもなく、体そのものの形がいつもと違って見える場合は注意しましょう。

肥満や脂肪の蓄積、しこりなどさまざまな原因が考えられます。

また、メスでは産卵に関係したトラブルでお腹が膨らんで見えることもあります。卵詰まりでは、お腹の膨らみに加えて、元気・食欲の低下、いきむ、排便が少ない、呼吸が苦しそうといった症状がみられることがあります。

見た目だけで原因を特定することは難しいため、いつもと違う膨らみが続く場合は鳥を診察できる動物病院へ相談しましょう。

病気ではないセキセイインコの胸の膨らみ

「膨らんでいる=病気」とは限りません。

普段の生活の中でも、セキセイインコが一時的に膨らんで見えることがあります。

寒い・眠い・リラックスして羽を膨らませている

羽毛をふわっとさせることで、セキセイインコの体が普段より丸く見えることがあります。

寒いときには羽毛に空気を含ませて体温を保とうとするため、膨らんで見えることがあります。鳥のこの状態は「膨羽」と呼ばれます。

一時的なもので、その後いつもの姿に戻り、元気・食欲にも問題がなければ、必ずしも病気とは限りません。

反対に、暖かい環境でも長時間膨らんだまま動かない場合などは体調不良の可能性も考えます。

食後にそのうが膨らんでいる

食後に胸元が膨らんでいる場合、そのうに食べ物が入っている可能性があります。

特にヒナでは分かりやすく、さし餌後にそのうが大きく膨らみます。

そのため、「食べたあとに胸が膨らんだ」という状況だけで、そのう炎や食滞だと判断する必要はありません。

食べた時間と膨らみの変化を観察しておくと、普段との違いにも気づきやすくなります。

おしゃべりするときなど一時的に膨らむこともある

私が飼っていたセキセイインコにも、突然胸が大きく膨らんで見える子がいました。

初めて見たときは病気を疑い、大変慌てました。

しばらくすると膨らみがなくなるものの何度か繰り返したため、3回目に確認したときに病院へ連れて行きました。

診察結果は「異常なし」。

その後よく観察してみると、その子は大きな声でおしゃべりするときに膨らんで見えることが分かりました。

なぜそのように見えていたのかは分かりませんし、すべてのセキセイインコに当てはまる行動でもありません。

ただ、この経験からも、普段の姿を知っておくことと、判断できない変化があれば獣医師に確認することは大切だと感じています。

セキセイインコが羽を膨らませたままなら病気の可能性も

一時的に羽をふわっとさせることはありますが、長時間膨らんだままの場合は話が変わります。

長時間膨らんだまま動かない

羽を膨らませたまま、止まり木でじっとしている時間が長い場合は注意してください。

寒さによって膨らんでいる場合もありますが、体調不良によって体温を維持しにくくなり膨羽している可能性もあります。

「羽を膨らませているから寒いだけ」と決めつけず、ほかの症状も確認しましょう。

元気や食欲がない

普段なら遊んだり鳴いたりする時間なのに動かない、好物にも反応しないなど、いつもと明らかに違う場合は注意が必要です。

胸や羽の膨らみだけでは判断できなくても、元気や食欲の変化を組み合わせることで異常に気づきやすくなります。

毎日の様子を知っている飼い主だからこそ分かる「いつもと違う」を大切にしてください。

呼吸が苦しそう

胸が大きく動いているため「胸が膨らんでいる」と感じていたものが、実際には呼吸の異常という可能性もあります。

口を開けて呼吸している、呼吸に合わせて尾羽が大きく上下するなどの様子がある場合は注意が必要です。

呼吸がおかしい場合は様子を見続けず、早めに動物病院へ相談しましょう。

そのうが膨らんだまま戻らないときに考えられるトラブル

食後にそのうが膨らむこと自体は異常とは限りません。

問題になるのは、いつものように内容物が減らなかったり、ほかの体調変化を伴ったりしている場合です。

食滞とは

食滞は、そのうの内容物が正常に送り出されず停滞している状態です。

特にヒナを育てている場合は、そのうに食べ物が残っている状態で自己判断による追加のさし餌を繰り返さないよう注意が必要です。

そのうの膨らみがいつまでも変わらない、元気がない、食べないなど普段と違う様子があれば、鳥を診察できる動物病院へ相談してください。

そのう炎とは

そのうに炎症が起こっている状態がそのう炎です。

原因は一つとは限らないため、「胸元が膨らんでいる」という見た目だけでそのう炎と判断することはできません。

鳥の診療では、必要に応じてそのう検査などを行って原因を調べることがあります。

家庭で病名を決めつけるより、膨らみが続く時間や食欲、元気、便などを観察して獣医師へ伝えることが大切です。

正常な食後のそのうとの見分け方

まず確認したいのは「いつ食べたのか」です。

食後に膨らみ、その後小さくなっていくのであれば、そのうに食べ物が入っていた可能性があります。

一方、時間が経っても膨らんだまま、食欲がない、元気がない、吐くような様子があるなど、普段とは違う状態なら注意しましょう。

判断に迷った場合は、自己流でそのうを揉んだり、スポイトで水分を流し込んだりせず、獣医師へ相談してください。

胸やお腹そのものが膨らんでいるときに考えられること

羽毛やそのうではなく、体の形そのものが変わっているように感じることもあります。

この場合も、見た目だけで病名を決めることはできません。

肥満や脂肪の蓄積

セキセイインコも摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスなどによって太ることがあります。

種子類には脂質を多く含むものもあるため、好きだからと特定のものばかり与えるのではなく、普段の食事内容や体重を確認することが大切です。

わが家では脂質の多い種子類を主食へたくさん加えるのではなく、おやつとして量を決めて与えていました。

セキセイインコのおやつについては、当サイトの「セキセイインコのご褒美おやつは何がおすすめ?主食別の選び方と注意点」でも詳しく紹介しています。

脂肪腫などのしこり

セキセイインコでは、体にしこりができることもあります。

ただし、胸やお腹が膨らんでいるからといって、飼い主が見た目だけで「脂肪腫だ」と判断することはできません。

触りすぎたり押したりせず、膨らみがどこにあるのか、いつからあるのか、大きさに変化があるかなどを確認して受診時に伝えましょう。

見た目だけで病名を判断しない

胸やお腹の膨らみには複数の原因が考えられます。

特にメスの場合は産卵に関連する問題などもあるため、「太っただけ」「脂肪腫だろう」と自己判断して長期間様子を見るのは避けたいところです。

膨らみが続く、急に大きくなった、元気や食欲にも変化があるといった場合は、鳥を診察できる病院へ相談しましょう。

胸の膨らみと一緒に見られたら注意したい症状

胸が膨らんでいるように見えたら、その部分だけを見るのではなく全身を観察してください。

特に次のような変化が一緒にある場合は注意が必要です。

口を開けて呼吸している・呼吸が苦しそう

安静にしているのに口を開けて呼吸していたり、呼吸が明らかに苦しそうだったりする場合は早めの対応が必要です。

尾羽が呼吸に合わせて大きく上下する

呼吸に合わせて尾羽が大きく上下する状態は、テールボビングと呼ばれることがあります。

開口呼吸などとともに呼吸器症状としてみられる場合があるため、普段とは違う呼吸をしていないか確認してください。

食欲がない・体重が減っている

毎日の体重測定は、小さな変化を見つける手掛かりになります。

見た目では分からなくても体重が減っていることがあるため、できれば普段から同じ条件で測定しておくと比較しやすくなります。

便の状態がおかしい

便の色、量、形、水分量などがいつもと違っていないかも確認しましょう。

食べる量が減れば便の量にも変化が出る可能性があります。

ケージを掃除するときに普段の便を見ておくと、異常に気づきやすくなります。

吐く・吐き戻す様子がある

首を振って食べ物を飛ばす、何度も吐くような動きをするなど、普段とは違う様子がある場合も注意してください。

発情行動としての吐き戻しなどと区別しにくい場合もあるため、判断できなければ動画を撮って獣医師に見せるのも一つの方法です。

羽を膨らませたまま元気がない

羽を膨らませることだけなら正常時にもあります。

しかし、膨らんだままじっとしている、反応が鈍い、食べない、ケージの床でうずくまるといった状態が重なる場合は注意が必要です。

セキセイインコの胸が膨らんでいるとき病院へ行く目安

「少し様子を見ればいいのか、すぐ病院へ行ったほうがいいのか」は飼い主にとって迷いやすいところです。

胸の見た目だけではなく、呼吸・元気・食欲などを合わせて判断しましょう。

呼吸がおかしい場合は早めに受診する

口を開けて苦しそうに呼吸している、呼吸に合わせて尾羽が大きく上下しているなど、普段と明らかに違う呼吸が見られる場合は、早めに鳥を診察できる病院へ連絡してください。

食欲・元気がなく膨らんでいる場合も注意

羽を膨らませた状態に加えて、食べない、元気がない、じっとしているなどの変化がある場合も「寒いだけ」と考えないようにしましょう。

鳥は不調が表面化した時点で状態が進んでいることもあるため、早めの相談が大切です。

膨らみが続く・繰り返す場合も相談する

元気そうに見えても、同じ場所の膨らみが消えない、何度も繰り返す、徐々に大きくなる場合は一度診てもらうと安心です。

私自身も、飼っていたセキセイインコの胸の膨らみが繰り返されたため受診しました。

結果的には異常なしでしたが、「異常なし」と分かったのも診察を受けたからこそです。

病院へ行くまでに飼い主ができること

異常が疑われるときは、家庭で無理に処置するより、鳥への負担を減らしながら受診につなげることが大切です。

静かな環境で安静にする

体調が悪そうなときは、必要以上に触ったり遊ばせたりせず、落ち着ける環境で休ませます。

状態を確認しようとして何度も捕まえることも、鳥の負担になる場合があります。

体調不良が疑われる場合は適切に保温する

膨羽して元気がないなど、体調不良が疑われる鳥では保温が重要になる場合があります。

一方で、「胸が膨らんでいる」という理由だけで、健康な鳥まで一律に30℃へ上げればよいわけではありません。

病気や膨羽がある場合には30~32℃が一つの目安とされることがありますが、高温にしすぎると脱水や熱中症につながるおそれもあります。鳥自身の様子を確認しながら調整し、判断に迷う場合は獣医師へ相談してください。

寒がって膨らまず、暑がって翼を広げることもない状態を目安に、鳥の様子を見ながら環境を調整しましょう。

食事・便・体重・呼吸などを記録する

病院へ行く前に、食事をした時間と量、体重、便の状態、膨らみが出た時間、どのくらい続いたか、呼吸の様子などを記録しておくと診察時に説明しやすくなります。

症状が出ているときに無理のない範囲で動画や写真を撮っておくのも役立ちます。

無理にそのうをマッサージしない

そのうが膨らんでいるからといって、原因が分からない状態で強く揉むのは避けましょう。

また、弱っている鳥に自己判断でスポイトを使って水分などを流し込む方法も、この記事ではおすすめしません。

飼い主が無理な処置をするより、鳥を診察できる獣医師へ状態を伝えて指示を受けることを優先してください。

セキセイインコの胸が膨らむのは病気?【まとめ】

セキセイインコの胸が膨らんで見えても、必ずしも病気とは限りません。

まずは、羽毛が膨らんでいるのか、食後のそのうが膨らんでいるのか、胸やお腹そのものが膨らんでいるのかを確認してみましょう。

一時的に羽毛を膨らませたり、食後にそのうが膨らんだりすることもあります。

一方、膨らんだ状態が長く続く、元気や食欲がない、体重が減っている、便がおかしい、口を開けて呼吸している、尾羽が呼吸に合わせて大きく上下するといった変化がある場合は注意が必要です。

自己判断で病名を決めたり、そのうをマッサージしたりするのではなく、異常が疑われたら鳥を診察できる動物病院へ早めに相談しましょう。

そして普段から体重、食欲、便、呼吸、行動などを観察しておくことが、愛鳥の「いつもと違う」に気づくための大切な習慣です。

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