
大切なインコが逃げてしまった時、「帰ってくるのだろうか」と不安になりますよね。
実際に見つかる確率は低めですが、飼い主の行動次第で大きく変わります。
本記事では、迷子インコが帰ってくる可能性や、確率を上げるための具体的な方法を紹介します。
インコは逃げたのではなく行けるから行った

インコが迷子になってしまうにはいくつかの理由があると思います。
当然ですが、インコが自分で窓や玄関の鍵を開けて出ていくわけがありません。
飼い主が「窓を開けていた」というのが一番多いと思いますが、飼い主の不注意以外にインコが外に出て行ってしまうことはまずありません。
どんなに愛情を注ぎ大切にしていても、人間ですからうっかりすることやミスは出てきてしまいます。
後悔してもしきれない、心配で不安で悲しいですね。
一瞬反省したらすぐに「見つかる確率を上げる方法」を実践していきましょう。
迷子のインコが見つかる確率を上げるためにできる事4選

窓を開けて待つ場合の工夫
おやつやお気に入りのおもちゃを窓際に置く
インコは普段から食べているおやつや遊んでいるおもちゃに強く反応します。
窓の近くに餌入れや大好きなおやつを置くことで「安心できる場所」と認識し、戻ってくるきっかけになりやすいです。
特にセキセイインコやオカメインコは食欲が戻ってくる動機になりやすいため効果的です。
飼い主の声をかけ続ける
インコは飼い主の声をよく覚えています。
外で不安な状況にあるインコにとって、聞き慣れた声は「帰っても大丈夫」という安心材料になります。
いつも家で呼びかけるように名前を呼んだり、「おいで」「ごはんだよ」といった日常的な言葉を繰り返しましょう。
長時間の開放は避け、短時間で切り替える
窓を開けたまま長時間放置してしまうと、他の野鳥や虫が入ってきたり、インコがかえって入りにくくなる場合もあります。
効果が期待できるのは逃げた直後から数十分〜1時間程度。
それ以降は窓からの帰還よりも、外へ出て探す行動に切り替えた方が見つかる確率は高くなります。
インコを探しに近くを歩く
インコが外に出た姿を見た場合、慌てず心を落ち着かせいつも通りの声で、インコの名前を呼んでみましょう。
家の中で遊んでいる時のように、おやつを持って名前を呼ぶと飼い主から姿が見えていなくても、インコには飼い主の声が聞こえて帰ってくることがあります。
家の中から呼んでも帰ってこない場合は、外に出て近所を歩いて探してみます。
他にもインコを飼っているのでしたら、迷子のインコと仲良しな場合連れて歩くのも効果的だと思います。
もちろん連れて歩くインコの体調や温度管理への、最大の気遣いをお忘れなく。
キャリーとおやつを持ち、名前を呼びながら探します。
この時、虫取り網のような物は持たない方がいいと思います。
インコは自分より大きな物は怖がりますので、飼い主とわかっていても近づいてきてくれなくなります。
セキセイインコの場合は体が小さいので、虫取り網などは自分を狙う大きな鳥と勘違いしてしまいますね。
これまでの飼い主とインコの信頼関係の元、手や肩にいつものように来てくれるのを待ちましょう。
近所の方が飼い主さんの姿を見て声をかけてくれることもあります。
その時には「インコの名前」「インコにどんな声掛けをすることで近づいてきてくれるか」「インコの色や特徴」をお伝えし、気に留めてもらえるようにお願いしましょう。
交番に届け出をする
インコが迷子になった時には、近くの交番に届けを出しましょう。
インコの写真などの情報を忘れずに持って行き、連絡先を教えてもらいます。
また、近隣の町まで飛んで行く場合もあるので、隣接する市や県の交番や警察にも届けを出しましょう。
最初に行った交番で、どの範囲までの迷子情報が集まるのか聞いておくといいですね。
SNSや迷子掲示板を利用する
TwitterやInstagramのようなSNSを利用し、拡散をお願いするのも迷子のインコが見つかる確率を上げてくれると思います。
ここでも当然インコの写真や特徴などの情報が必要になってきますが、拡散してくださる方により信用してもらうために、届けを出した交番や警察署の連絡先も記載します。
動物が好きな方や地域に関係のある方々の力で、迷子のインコが見つかったという報告はいくつもあります。
迷子専用の掲示板もありますので、どんどん活用し情報を待ちましょう。
逃げたインコが帰ってくる確率はどのくらい?

インコが帰ってくる確率は低めだがゼロではない
逃げたインコが自力で飼い主のもとに帰ってくる確率は、一般的には高いとは言えません。
特にセキセイインコやコザクラインコなど小型種は体力が限られており、数時間〜数日で衰弱してしまうこともあります。
しかし過去の事例では、近所の木や電線にとまり、飼い主の呼びかけに応えて戻ってきたケースも存在します。
つまり「自分から帰ってくる可能性は低めだけれど、ゼロではない」と考えるのが現実的です。
帰還率を左右する条件
帰ってくるかどうかは、飼い主との信頼関係や呼びかけに対する反応、インコの体力や性格、さらには季節や天候などによって大きく左右されます。
普段から呼び戻しの練習をしているインコや、人に強く慣れている個体は帰ってくる確率が高い傾向にあります。
一方で臆病な性格や屋外に出た経験がまったくないインコは、パニックになって遠くへ飛び去ってしまうことも少なくありません。
「帰ってくる確率」を高めるためにできること
「帰ってくるのを待つ」のではなく、飼い主が積極的に探すことが大切です。
すぐに名前を呼びながら近所を歩き、見かけた人に声をかけて協力をお願いしましょう。
また、普段インコが好むおやつやおもちゃを持って外に出て呼びかけるのも効果的です。
早い段階で交番やSNSに情報を出すことで、飼い主だけでは見つけられない範囲の目撃情報を集められるため、結果的に「帰ってくる確率」を上げることにつながります。
迷子のインコを保護した時

保護していただきありがとうございます!
飼い主さんはきっと探していますので、インコが家に帰れるようにお願いします。
警察に連絡していただき、SNSや迷子掲示板の活用をしてみてください。
ベランダや庭で発見した場合、人に慣れているインコでしたら「おいで」「おやつ食べる?」「おいしい」などの言葉に反応することが多いので、お水と冷蔵庫の片隅にあるキャベツやブロッコリーで誘導して家の中に入れていただきたいです。
インコの脱走を防ぐためにできること

窓やドアの開閉に注意する
インコの脱走で一番多い原因は、飼い主の不注意による窓やドアの開けっぱなしです。
換気の際は必ずカーテンや網戸を閉める、家族に声をかけてから開閉するなど、日常的な習慣づけが大切です。
玄関の開け閉め時には特に注意し、インコをケージに戻してから行うようにしましょう。
放鳥時の環境を整える
部屋で遊ばせる放鳥タイムは、インコにとって大切な時間ですが、その分リスクも伴います。
放鳥前に窓やドアを全て閉め、危険な隙間や小さな開口部がないか確認してください。
エアコンの風や外の音に驚いてパニックを起こすと、思わぬ方向に飛び出してしまうことがあります。
ハーネスや安全グッズの活用
どうしても屋外に連れて行きたい場合は、専用のインコ用ハーネスを使う方法もあります。
ただし、慣れないうちは装着そのものがストレスになることもあるため、少しずつ練習が必要です。
屋外で日光浴をさせたい場合は、ケージごとベランダに出すなど、安全な方法を優先するのが安心です。
インコが迷子になった!見つかる確率を上げるには?【まとめ】
インコが逃げた時、帰ってくる確率は高くはありません。
しかし諦めずに行動すれば、発見や保護につながる可能性はあります。
声かけやSNS・交番への届け出などを組み合わせ、できることを全て実践してあげましょう。