
大きな体とふわふわの毛並みで存在感のあるメインクーン。
一方で、「性格が悪い」「なつかない」といった噂を耳にすることもあります。
しかし、実際のメインクーンは穏やかで頭が良く、家族を大切にする優しい性格の猫です。
この記事では、メインクーンが「性格が悪い」と言われる理由の真相や、オス・メスで異なる性格の傾向、そして人になつくためのポイントを分かりやすく紹介します。

メインクーンの性格の特徴は?
特徴

メインクーンはそのどっしりとした体格のように、おおらかな性格をしているのが特徴的です。
ですので、飼い主だけでなく、他のペットなどと一緒に暮らすことも苦になりません。
その点では、非常に協調性の高い性格だともいえます。
また、メインクーンは賢い猫だともいわれており、飼い主の性格や生活などもわきまえています。
仕事などで飼い主が出かけることについてもしっかりと分別をもっています。
賢いという点では、投げたボールを加えて持ってくるなどの犬のような芸ができる子もいるのだそうです。
オス・メスの違い

ほかの猫にも言えますが、メインクーンの性格もオスとメスとでは少し異なるようです。
オスのメインクーンは甘えん坊の要素が強く、メスは独立心が強い性格をしています。
ですので、メインクーンに甘えてきてほしいという飼い主さんだったらオスを選ぶと良いですし、猫っぽいツンデレが好きだという飼い主さんはメスを選ぶと良いと思います。
メインクーンも他の猫も(人間も?)、やっぱりオスは(いくつになっても)甘えん坊なのですね(笑)
性格が悪いと誤解される3つの理由!

無愛想に見えるだけで実はクールなだけ
メインクーンは決して攻撃的ではありませんが、必要以上に人に構われるのを好まないタイプも多いです。
そのため、呼んでも来なかったり、抱っこを嫌がったりすることで「無愛想」「冷たい」と誤解されがちです。
しかし実際には、飼い主の行動をしっかり観察しており、信頼しているからこそ適度な距離を取っているだけです。
気ままな猫らしさを持ちつつも、心を許した相手には甘えるというギャップが魅力なのです。
大きな体ゆえに“威圧的”に見える
体重が10㎏を超える個体もいるメインクーンは、見た目がとても堂々としています。
初めて見る人にとっては「怖そう」「性格がきつそう」と感じることもあるでしょう。
ですが実際の性格は真逆で、どちらかといえばおっとりとした温厚なタイプ。
ゆったり構えているだけで、怒っているわけではないことを理解すれば、印象は大きく変わります。

甘え方が控えめだから
メインクーンは頭が良く、相手の気持ちを察する能力が高い猫です。
そのため、自分から過剰に甘えるよりも、相手の状況を見てそっと寄り添うような優しさを見せます。
常にそばに来るわけではありませんが、気づけば隣で静かに座っていることも多く、この“控えめな愛情表現”を理解できると、より深い絆を感じられるはずです。
メインクーンは抱っこが好き?嫌がる理由と上手な抱き方
抱っこが苦手な子も多い理由とは?

メインクーンは人懐っこい猫種として知られていますが、全ての個体が抱っこ好きというわけではありません。
穏やかで落ち着いた性格の一方、自由を好む一面があり、「抱えられること=拘束されること」と感じてしまう子もいます。
特に体が大きい分、抱き上げられると不安定に感じてしまい、抱っこを嫌がるようになるケースも少なくありません。
また、猫はもともと足場の安定を好む動物なので、バランスが崩れる姿勢が苦手です。
小柄な猫よりも体重が重いメインクーンの場合、しっかりと支えられない抱き方をされるとストレスを感じてしまいます。
抱っこを好きになるコツ

抱っこに慣れてもらうためには、「安心できる環境」と「タイミング」が大切です。
まずは猫がリラックスしている時に、優しく声をかけながら体に触れます。
いきなり持ち上げるのではなく、背中や脇のあたりをなでて安心させてから、短時間だけ抱き上げてみましょう。
抱っこ中は胸のあたりで体をしっかり支え、前足が自然に飼い主の肩や腕に乗るようにすると安定します。
落ち着いていれば、短時間でも満足そうにゴロゴロ鳴くことがあります。
この時、猫が暴れたり嫌がったりしたら、すぐに下ろしてあげてください。
「嫌がらない抱っこ=信頼関係ができている証拠」です。
抱っこが苦手な子への接し方

抱っこを嫌がる子に無理をさせると、せっかく築いた信頼関係が崩れてしまいます。
どうしても抱っこが苦手な子は、膝の上や隣に座るなど別のスキンシップを取るのがおすすめです。
飼い主のそばでくつろぐ時間を増やすことで、自然と触れ合いへの抵抗が減っていきます。
また、抱っこ以外にも「おもちゃで遊ぶ」「おやつをあげる」「穏やかに話しかける」など、ポジティブな関わりを重ねていくことで、いつのまにか抱っこも受け入れてくれるようになることがあります。
メインクーンは人になつく?

穏やかで愛情深く、人に心を開くタイプ
メインクーンは「穏やかな巨人(ジェントル・ジャイアント)」と呼ばれるほど、落ち着きと優しさを兼ね備えた猫です。
知能が高く、人の表情や行動をよく観察しており、信頼できる相手には深い愛情を見せます。
ただし、なつくといっても犬のように常に寄り添うタイプではなく、控えめで上品な甘え方をします。
そのため、そばにいなくても飼い主のことをしっかり理解しており、「静かに見守る愛情」を持つ猫だといえるでしょう。
オスは甘えん坊、メスはクールで自立心が強い
前述にもありましたように、メインクーンの性格には、オスとメスで少し違いがあります。
オスは子どものように甘えん坊で、飼い主の膝に乗ったり、抱っこをねだったりすることがあります。
一方メスはツンデレ気質で、自分のペースを大切にするクールなタイプが多いです。
どちらも根は穏やかで優しく、家族を大切にします。
「いつも寄り添ってくれる癒し系がいい」という方はオス、「気まぐれで猫らしい距離感を楽しみたい」という方はメスを選ぶと相性が良いでしょう。
添い寝やスキンシップは信頼の証
なついたメインクーンは、飼い主の隣や布団の上で寝ることがあります。
これは「安心できる相手」として飼い主を信頼しているサインです。
一緒に寝ることで「守られている」「この人は自分の家族だ」という気持ちを示しているのです。
スキンシップを取る際は、無理に抱き上げたり、構いすぎたりしないように注意しましょう。
猫の方から近づいてきたタイミングで、優しく背中をなでる程度がちょうど良いです。
多くのメインクーンはしっぽの付け根をトントンされるのが好きなので、試してみると喜ぶ子もいます。
なつかせるためのコツ
メインクーンは穏やかな環境を好みます。
大きな音を立てない、穏やかな声で話しかける、強い香水をつけない——こうした小さな心がけが、信頼を深める第一歩です。
おもちゃやキャットタワーで一緒に遊び、日々の生活の中で「安心できる人」と認識してもらうことで、自然となついていきます。
焦らず時間をかけて接することで、やがて自分から寄り添い、布団の中に入ってくるような深い絆を築けるでしょう。

メインクーンの性格は悪いって本当?【まとめ】
メインクーンは「性格が悪い」と言われることがありますが、それは甘え方が控えめで、距離の取り方が独特なだけ。
本当はとても穏やかで頭が良く、人にも他の動物にも優しい猫です。
オスは甘えん坊で人懐っこく、メスはクールで自立心が強いなど、性格の違いも魅力のひとつ。
時間をかけて信頼を築けば、添い寝をするほど心を許してくれるパートナーになります。
見た目の迫力とは裏腹に、実は繊細で愛情深いメインクーン。
焦らずゆっくり向き合えば、きっとあなたにしか見せない穏やかな一面を見せてくれるはずです。