
「メインクーンは大きすぎて日本の家では飼えないのでは?」と不安に思う方も多いですが、実は工夫次第で快適に暮らせます。
この記事では、メインクーンを日本で飼う際の注意点や環境づくりのコツをわかりやすく紹介します。
メインクーンは日本でも飼える?

海外で人気のメインクーンですが日本でも飼う事はできます。
穏やかで人懐っこく、頭もよいメインクーンは、日本国内でも人気が高い猫種です。
各社のランキングなどをみていても、どのランキングも毎年10位以内にランクインしています。
メインクーンは巨体がその特徴の一つですが、日本の家屋でも飼うことができるのでしょうか?
まずはメインクーンがどのぐらい大きい猫であるのか調べてみました。
メインクーンは世界一大きい猫!

通常、成猫は50~60㎝の体長であるのに対し、メインクーンの平均的な大きさは1mほどです。
メインクーンの隣に並ぶと、どんな猫でも小さく思われてしまうほどの体格差がありますね。
メインクーンが後ろ脚だけで立ち上がると、幼稚園児~小学校低学年の子供並みに大きいのだからそのサイズは並外れています。

また、体長が大きいために体重もかなり重く、メスでも平均6㎏ほどとされています。
オスも5~6㎏ほどが平均体重なのですが、8㎏級や12㎏級も珍しくないのだそうです。
その大きさは世界的にも有名で、ギネスブックにも掲載されるほどです。
現在の世界最大の猫はもちろんメインクーンで123㎝なのだとか。
成人の胸元近くにまで及ぶと、もう小型のライオンですよね!
日本国内でメインクーンを飼うなら?

ギネス級にもなるというこのメインクーンですが、日本のような狭い住居ではどのようにして飼うと良いのでしょうか?
同じネコ科のライオンやトラはサファリパークなどの広い場所で飼育されていたり、サバンナのような広い草原に生息していたりしますよね。
小型のライオンのような見た目のメインクーンにも広大な庭などの敷地が必要なのでしょうか?
それが意外にも、メインクーンは家屋で飼うことが可能です。
その理由として、猫は平行移動よりも上下移動を好むために広さはあまり関係ないということが挙げられます。
ですので、一戸建てのお家では、階段などの上下動で十分な運動を行うことが可能です。
また、集合住宅でも大き目なキャットタワー等でその運動量は確保することができます。

ただし、上の方から10㎏もの巨体が飛び降りるわけですから、特に集合住宅では階下への騒音に気を付けてください。
分厚いカーペットなどの緩衝材を入れて、騒音を防ぎましょう。
メインクーンの日本国内での流通状況

日本ではブリーダー経由が主流
メインクーンは日本でも安定して流通している猫種で、全国各地に専門ブリーダーが存在します。
特に関東・関西エリアを中心に、血統管理や健康診断を徹底したキャッテリーが多く、純血種としての品質を保っています。
ペットショップでも見かけることがありますが、血統証付きの個体を求める場合は、信頼できるブリーダーからの直接譲渡が一般的です。
ブリーダー経由なら、両親の体格・性格・遺伝疾患の有無なども確認でき、将来の大きさや性格を予想しやすいというメリットがあります。
価格の相場と流通数の特徴
メインクーンの国内流通価格は、一般的に20万〜40万円前後が相場です。
毛色や血統、両親の受賞歴によっては60万円を超える個体も珍しくありません。
特に人気が高いのは「ブラウンタビー」「レッドタビー」「シルバータビー」などの伝統的な模様で、希少カラーほど価格が上がる傾向にあります。
国内では年間を通して安定した数が流通していますが、秋〜冬の出産シーズンに子猫の出回りが多くなるため、春頃にかけて譲渡情報が増える傾向があります。
海外からの輸入個体も存在
日本国内のブリーダーだけでなく、アメリカやヨーロッパからの輸入個体も一定数存在します。
海外キャッテリーからの輸入は血統的に貴重な場合も多く、ショーキャットや繁殖用として人気があります。
ただし、輸送ストレスや検疫、ワクチン条件などがあるため、輸入個体の価格は国内産よりも10万円以上高くなることが一般的です。
購入を検討する際は、輸入手続きを代行する専門業者や、国際的なブリーダーネットワークを利用するのが安心です。
メインクーンを日本で飼うときの3つの注意点

温度と湿度管理は必須
メインクーンはアメリカ北東部の寒冷な地域原産の猫で、もともと寒さには強い反面、日本の高温多湿の夏には弱い傾向があります。
特に長毛種のため、夏場は熱が体内にこもりやすく、熱中症のリスクが高まります。
室温は25℃以下、湿度は50〜60%程度を目安にエアコンや除湿機で調整してあげましょう。
また、風通しをよくするために毛玉ケアも欠かせません。
定期的にブラッシングして毛の通気性を保ち、換毛期には抜け毛をしっかり取り除くようにしましょう。

トイレやケージのサイズにも注意
体が大きいメインクーンは、普通の猫用トイレでは狭すぎて使いづらいことがあります。
できれば犬用の大型トイレや、深さのある大型サイズを選びましょう。
また、ケージやキャリーも同様に「大型猫対応」の製品を選ぶのがおすすめです。
移動用キャリーは体重10kg前後を想定し、耐荷重15kg以上あるタイプを選ぶと安心です。
食費・医療費もやや高め
メインクーンは体が大きいため、食べる量も多くなります。
フード代は一般的な猫の約1.5倍〜2倍程度を見積もっておくと良いでしょう。
また、体格が大きいことで関節や心臓への負担がかかりやすいため、関節ケアフードやサプリメントの導入もおすすめです。
年に1回の健康診断やワクチンだけでなく、肥満対策や関節ケアを意識した長期的な健康管理が大切です。
メインクーンは日本国内でも飼うことができるの?【まとめ】
メインクーンはその大きさゆえに特別な配慮が必要ですが、愛情と工夫があれば日本の住宅でも問題なく暮らせます。
飼育を検討している方は、暑さ対策・騒音対策・大型グッズの導入を意識して、理想の“おっとり巨猫ライフ”を始めてみましょう。