でも、アレ?確かその子は5歳のうちの犬とそんなに変わらない年齢だったはず。
シニアだったっけ?

*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。
すると、「ゴールデンは10歳くらいが寿命でしょ、うちはもう6歳だから折り返しちゃったのよ」と、飼い主さん。
なるほど。
大型犬は寿命が短いと言いますよね。
でも本当に10歳が寿命なのでしょうか。
ゴールデンレトリーバーの寿命について調べてみました。
ゴールデンレトリーバーの平均寿命
ゴールデンレトリーバーの平均寿命は10〜12歳ほどだと言われています。
先ほどの飼い主さんが言うように、10歳が1つの節目になるのは本当のようですね。
でも19歳まで生きたゴールデンレトリーバーの記録も残っています。
この先、平均寿命が延びてくるかもしれませんね。
*平均寿命10〜12歳は人間の何歳?
ゴールデンレトリーバーの平均寿命を人間の年齢に換算すると、以下のようになります。
11歳:82歳
12歳:89歳
人間の平均寿命に近い年齢になりますね。
ちなみに冒頭でお話しした6歳のゴールデンレトリーバーは、人間だと47歳です。
中年ではありますが、シニアにはちょっと早いかな、、、
そして、最高齢の19歳というのは人間だと160歳以上になります。
人間を超えた長生きです!立派!
なぜ大型犬は平均寿命か短いのか
犬は小型犬の方が寿命は長く、13〜15年ほど生きます。
何となく体が大きい方が体力もあるし長生きしそうなイメージがあるけれど、不思議と逆なのです。
実はこれには理由があります。
大型犬は体の大きさに対して内臓が小さいことが指摘されています。
そのため、心臓は小型犬よりもとてもがんばらなくてはならないのです。
他の臓器も同じです。
大型犬は小型犬よりも内臓が酷使されてしまうので、弱るのも早く、それが平均寿命に影響していると言われています。
だからシニアに差し掛かったら、体調管理をしっかり行い、激しい運動などを少しずつセーブしてあげられる方が体の負担は減るかもしれません。
でもゴールデンレトリーバーの楽しみは人間とたくさん行動を共にすることでもあります。
長生きだけを目標に、楽しみを奪うのも残念です。
無理のない範囲で、楽しませてあげたいですね。
ゴールデンレトリーバーがなりやすい病気と予防について
ゴールデンレトリーバーの体質として、腫瘍ができやすいことと、股関節にトラブルが起きやすいことがよく指摘されます。
腫瘍のことで、若いうちから悩まされている飼い主さんは私の周りにいませんが、先ほどの6歳のゴールデンレトリーバーは、よく「ビッコ」を引いています。
ボール遊びをしていたら突然ビッコを引き始めたとか、公園で穴に落ちてその衝撃で足を痛めたという話を聞きました。
自然に治る場合もあるようですが、時々病院で診てもらわないといけなくなることもあるそうです。
小型犬と違い、ゴールデンレトリーバーの大きさになると抱っこして連れて帰ることもできないので散歩中は注意してあげてくださいね。
腫瘍は簡単には発見できないこともあるので、若いうちは年に一度、シニアになったら年に二度は病院で血液検査をしてあげてほしいと思います。
ゴールデンレトリーバーは人間の7倍近いスピードで年を取ります。
年に一度の検査でも、ゴールデンにとっては7年に一度の検査。
そう考えると、最低でも一回は確実に検査してあげたいですよね。
そのほかにも、毎日のブラッシングやスキンシップで不自然な腫れなどがないかも確認してあげてください。
異常があれば検査をしてケアしていけば、早期発見、早期治療が可能になります。
ゴールデンレトリーバーの寿命は平均何年?【まとめ】
・人間換算だと75〜89歳になる
・大型犬は体に対して内臓が小さいのが平均寿命に影響する
・腫瘍や関節のトラブルに注意をしよう
人間の生涯から考えると、10〜12年というゴールデンレトリーバーの一生はとても短いと感じます。
でも彼らにとって、それは不幸なことではありません。
大切なのは、毎日の密度の濃さです。
飼い主さんには、1日1日を丁寧に、大切に、かけがえのない時間として愛犬と過ごし、一緒に楽しんであげてほしいと思います。
それができれば、ゴールデンレトリーバーの命は、その長さに関係なく幸せなものになると思います。