ゴールデンレトリーバーの餌の量と種類!食費の目安はどの位?

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ゴールデンレトリーバーは体格が大きく、「毎日どのくらいの餌が必要なの?」と悩む飼い主さんも多いでしょう。

実は餌の量は「体重」と「フードのカロリー」から簡単に計算できます。

この記事では、子犬・成犬・シニア犬それぞれの目安量から、うんちや体型を見た微調整の仕方、そして毎月の食費相場やおすすめフードまで詳しく解説します。

ゴールデンレトリーバーは大型犬の中でも食欲旺盛な犬種ですが、実際に必要な量は「見た目」よりも少なめです。
目安を決めるには、まず1日に必要なカロリーを知ることから始めましょう。

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目次

ゴールデンレトリーバーの餌の量はどのくらい?

ゴールデンレトリーバーは大型犬の中でも食欲旺盛な犬種ですが、実際に必要な量は「見た目」よりも少なめです。

目安を決めるには、まず1日に必要なカロリーを知ることから始めましょう。

成犬の平均体重から見る必要カロリーの目安

ゴールデンレトリーバーの成犬の平均体重は、オスで30〜35kg、メスで25〜30kgほど。

運動量や去勢の有無によっても必要カロリーは変わりますが、以下の表が一般的な目安です。

スクロールできます
体重去勢・避妊済み去勢・避妊なしシニア犬
25kg約1200kcal約1400kcal約1000kcal
30kg約1400kcal約1600kcal約1200kcal
35kg約1600kcal約1800kcal約1400kcal

この数値を基準に、愛犬の運動量や体格に合わせて+−10%の範囲で調整します。

たとえば、ドッグランや山道散歩が多い日は少し多めに、雨の日や留守番が多い日は少し減らすという感覚でOKです。

フードのカロリーを使った計算方法

市販のドッグフード袋には必ず「100gあたりのカロリー」が記載されています。

この数値を使えば、愛犬の1日の給餌量を簡単に算出できます。

計算式

1日の必要カロリー ÷ フードの100gあたりカロリー × 100 = 1日の給餌量(g)

たとえば、体重25kg・去勢済みの成犬(必要カロリー1200kcal)に、「360kcal/100g」のフードを与える場合、

1200 ÷ 360 × 100 = 約330g

となります。

つまり、1日に約330gが目安です。朝夕2回に分けるなら、1回165g前後。

体重35kg・未去勢の子なら、

1800 ÷ 360 × 100 = 約500g

同じフードでも、必要カロリーに応じてこれだけ差が出ます。

「大型犬だから1日1kgは食べる」と思われがちですが、実際には半分程度が平均です。

餌量は“うんち”と“体型”で微調整する

計算で導いた量はあくまで出発点です。

そこから「うんちの硬さ」「あばらの触れ具合」「毛艶」を見ながら調整します。

  • うんちが柔らかい → 与えすぎ or 脂質過多
  • うんちが硬い・量が少ない → 少なすぎ or 水分不足
  • 体を横から見て腰がくびれていれば理想的

特にゴールデンレトリーバーは被毛が多く見た目では太さを判断しづらいため、体を横から軽く触り、あばら骨が「薄く感じられる程度」を基準にするのが最も確実です。

ゴールデンレトリーバー年齢別の給餌量と回数

ゴールデンレトリーバーの餌の量は、年齢や代謝の違いによって大きく変わります。

同じ体重でも「子犬期」「成犬期」「シニア期」では、与える回数も内容も異なります。

それぞれのライフステージに合った与え方を見ていきましょう。


子犬期(〜12か月)

ゴールデンレトリーバーの子犬は、生後3か月ごろまでは1日3〜4回に分けて与えます。

血糖値が下がりやすい時期なので、こまめに栄養を補うことが重要です。

離乳直後はふやかしたフードを使用し、生後4〜5か月ごろを目安に徐々にドライへ切り替えましょう。

6か月を過ぎたら、体がしっかりしてくるため、1日2〜3回に減らします。

子犬用フードは高カロリー・高たんぱくに設計されており、成長期に必要な骨・筋肉の発達を支えます。

「太るのが心配」と量を減らすと、発育不良につながるため注意が必要です。

体重が増えても、ふっくらしている程度で問題ありません。

ポイント

・ふやかしフードは生後3〜4か月を目安に終了
・体重の増加は“健康成長”の証
・食後30分は激しい運動を控える(胃捻転防止)


成犬期(1〜7歳)

成犬期のゴールデンは、1日2回(朝・夕)を目安に与えます。

朝6割・夜4割など、日中の活動量に合わせたバランス配分が理想です。

運動量が多い子は、1日の総量の10%ほどを目安に増減させましょう。

たとえば、通常300gなら“±30g”を調整範囲に。

これは「±10%ルール」と呼ばれ、肥満防止に非常に有効です。

食べるのが早い子は、
・スローフィーダー(早食い防止皿)
・複数の皿に分ける“ノーズワーク給餌”
などを活用することで、満腹中枢を刺激し食べすぎを防げます。


シニア期(7歳〜)

シニア期に入ると代謝が落ち、必要カロリーは若いころの7〜8割程度になります。

ただし、筋肉量の維持のためにタンパク質は減らさないのがポイントです。

1日2回を3回に分けて、1回あたりの量を少なめにするのがおすすめ。

胃腸への負担が減り、血糖の安定にもつながります。

食が細くなった時は、
・ドライフードを人肌程度(約40℃)にお湯でふやかす
・ウェットフードを10%だけ混ぜる
・香りを立たせて嗜好性を高める
といった工夫も効果的です。

また、関節ケアや内臓サポートが目的のシニア専用フードを選ぶのも良いでしょう。
脂質10〜15%、たんぱく質25〜30%程度が理想です。


まとめ:年齢別の基本目安

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年齢回数特徴ポイント
子犬期(〜12か月)3〜4回成長に必要な高カロリー減らしすぎ注意
成犬期(1〜7歳)2回活動量で±10%調整朝多め・夜少なめが理想
シニア期(7歳〜)2〜3回消化しやすい低脂質少量多回で胃腸に優しく

体重とウンチで判断する“適量の見極め方”

ゴールデンレトリーバーは個体差が大きく、体重だけで餌の適量を判断するのは難しい犬種です。

同じ30kgでも筋肉質な子もいれば、脂肪が多めの子もいます。

最終的な調整は「体型」と「うんちの状態」をセットで見るのがいちばん確実です。


体型チェック:あばらの触れ具合で判断する

最も簡単で確実なのが、“あばらチェック”です。

犬の体を横から軽く撫でたときに、次のような感触なら理想的です。

  • 指で軽く押すとあばらが感じ取れる程度 → 理想体型
  • 触っても骨を感じない → 餌の量が多い(太り気味)
  • 骨がゴツゴツ触れる → 餌の量が少ない(痩せ気味)

特にゴールデンレトリーバーは被毛が長く、見た目では太って見えない場合もあります。

日常的にこの「触診チェック」を行うことで、見た目に惑わされず適正体型を維持できます。

また、立たせた状態で上から見て腰に軽いくびれがあり、横から見てお腹が少し引き上がっていれば理想的なバランスです。


うんちの状態で消化・栄養バランスをチェックする

うんちは健康のバロメーターです。

色・硬さ・回数を観察すれば、フードの合う/合わないがすぐに分かります。

理想的なのは「ほどよく硬く、つまめる程度」のうんち。

以下のような状態のときは、餌や与え方を見直しましょう。

  • 軟便・下痢気味 → フードの量が多い、または脂質が多すぎる
  • コロコロ便・少量 → 水分不足または量が少ない
  • 臭いが強い・色が黒い → 脂質過多、または消化不良のサイン

高カロリーフードでは脂質が20%を超えることもあります。

ウンチが緩い場合は、10〜15%の範囲に抑えた低脂質フードに変えて様子を見ましょう。


アレルギー・消化不良にも注意

量を調整しても改善しない軟便や下痢が続く場合は、フードの成分そのものが合っていない可能性もあります。

ゴールデンレトリーバーは、
・小麦グルテン
・トウモロコシ
・チキンや牛肉など特定たんぱく質
へのアレルギーを持つ子が比較的多いです。

その場合は、
・穀物フリー(グレインフリー)
・単一たんぱく源(サーモン、ラムなど)
のフードを試してみると良いでしょう。

ただし、自己判断で療法食に切り替えるのは危険です。

改善しないときは獣医師に相談して、消化器サポートやアレルギー検査を受けてください。


日常チェックのルーティン例

  1. 毎朝・夜の食後にうんちを確認
  2. 週1回、体を触ってあばらの感触を確認
  3. 月1回、体重を測定してメモ(+/−1kgを目安に調整)

これを続けるだけで、数値以上に「感覚で分かる」ようになります。

フードの袋の量表記はあくまで目安。

最終的な正解は、愛犬の体が教えてくれます。


食費はいくら?月額の目安とコスパ比較

ゴールデンレトリーバーのような大型犬を飼ううえで、気になるのが毎月の食費です。

体が大きい分、フード代も小型犬とは桁が違います。

ここでは一般的な相場と、実際のフード別コストを具体的に見ていきましょう。


平均的な食費の目安

去勢・避妊済みの成犬(体重30kg前後)を基準にすると、1日に必要なカロリーは約1,400〜1,500kcal

与えるフードのカロリーによって量と費用は次のように変わります。

フード名内容量カロリー(100gあたり)1日の量1袋で使える日数1か月の食費目安
サイエンスダイエット 大型犬用12kg約371kcal約380g約30日約7,400円
ニュートロ ナチュラルチョイス15kg約355kcal約400g約36日約9,500円
アカナ ラージブリード11.4kg約338kcal約430g約26日約9,800円
オリジン オリジナル11.3kg約394kcal約360g約31日約12,800円

この4銘柄はどれも信頼性の高い総合栄養食です。

平均すると月7,000〜13,000円程度が食費の目安になります。


コスパ重視派と品質重視派の考え方

フード選びは家庭のライフスタイルによって優先順位が変わります。

コスパ重視派

・ホームセンターで手に入りやすい
・大袋(10〜15kg)をまとめ買い
・複数頭飼いで「量」を重視

→ サイエンスダイエットニュートロが人気です。
価格を抑えつつ、必要な栄養はしっかり摂れるバランス型。


品質重視派

・添加物や穀物を避けたい
・腸内環境・皮膚・被毛まで考えたい
・1頭に集中してケアしたい

→ オリジンアカナのようなプレミアムフードがおすすめ。
1袋の単価は高くても、少量で栄養が取れるため実はコスパも悪くありません。


多頭飼いの場合の工夫

ゴールデンを2頭以上飼っている場合、フード代は1.5〜2倍に膨らみます。

そこで、品質とコストを両立させる工夫として次のような方法があります。

  • プレミアムフード(オリジンなど)をトッピング的に使用し、ベースは中価格帯で調整
  • 大袋購入(10〜15kg)を定期便やまとめ割で購入
  • 保管は密閉容器+冷暗所で酸化防止

フードの酸化は香りや栄養価の低下だけでなく、腹痛や軟便の原因にもなります。

特に夏場は、開封後1か月以内を目安に使い切るのが理想です。


シニア期の食費は下がることも

年齢を重ねて運動量が落ちてくると、摂取カロリーが減るため食費も少し下がります。

ただし、療法食や関節サポート食に切り替える場合は、単価が上がることもあります。

トータルでは「若いころと同程度のコスト」と考えておくと安心です。


ゴールデンレトリーバーの食費相場は👉 月7,000〜15,000円が現実的なライン。
体格・活動量・フードの質によって上下しますが、「健康で長く暮らすための投資」と考えるのが正解です。

ゴールデンレトリーバーにおすすめのドッグフードと選び方

ゴールデンレトリーバーの健康を支えるうえで、最も重要なのがフード選びです。

毎日の食事は「体の材料」であり、関節や皮膚、毛艶、さらには性格の落ち着きにも影響します。

ここでは、ゴールデンに合うフードの選び方と、実際に信頼できるおすすめブランドを紹介します。


良いフードを選ぶための基本ポイント

① 総合栄養食であること

まずチェックしたいのはパッケージにある「総合栄養食」という表示です。

この表記があれば、主食として毎日与えても栄養バランスが崩れません。

逆に「一般食」「おやつ」「補助食」と書かれているものは主食には不向きです。


② 小麦やトウモロコシを控えめに

ゴールデンレトリーバーは穀物アレルギーを起こしやすい体質の子も多いです。

特に小麦は炭水化物(糖分)が多く、肥満や皮膚トラブルの原因になることがあります。

「グレインフリー(穀物不使用)」や「大豆・玄米主体」のフードが無難です。


③ 添加物・着色料が少ないこと

見た目を良くするための人工着色料や、長期保存のための強い酸化防止剤は不要です。

犬は見た目で食欲を判断しません。

「ミックストコフェロール」「ローズマリー抽出物」など、天然由来の保存料が使われているものを選びましょう。


④ 獣医師または専門家が監修しているブランド

ラベルに「獣医師推奨」「臨床試験済み」などの表記があるブランドは信頼性が高いです。

消化性・安全性・嗜好性(食いつき)のすべてがバランスよく整っています。


ゴールデンレトリーバーにおすすめのフード3選

オリジン(ORIJEN)

高品質フードの代名詞ともいえるカナダ発ブランド。

肉・魚・卵など「自然の食材」で栄養をまかなう方針で、人工添加物が一切なし

腸内環境を整えるプロバイオティクス(善玉菌)も配合されています。

やや高価ですが、消化吸収が良く少量でもしっかり栄養が取れるため、結果的にコスパは悪くありません。

  • 特徴:穀物フリー、ヒューマングレード食材、香料・着色料不使用
  • 向いている犬:皮膚トラブルがある子、筋肉質な体型を維持したい子

💡注意点:
本文中でも触れた通り、「食材のみで栄養を全て補える」と言われがちですが、実際にはビタミンやミネラルを一部サプリメントとして補強しています。

購入前に必ず成分表を確認しましょう。


アカナ(ACANA)

オリジンと同じメーカーが製造しており、品質を保ちながら価格を抑えたモデルです。

自然素材を中心に作られており、化学保存料は使われていません。

オリジンよりも脂質がやや低めなので、太りやすい子やシニア犬にも向きます。

  • 特徴:自然由来の原料、酸化防止はローズマリーなど天然成分
  • 向いている犬:皮膚が弱い子、運動量が少なめの子

ヒルズ プリスクリプション・ダイエット/プロシリーズ

獣医師の信頼が厚く、病院でも推奨されるブランドです。

「避妊・去勢犬用」「関節ケア」「体重管理」など目的別にラインナップが豊富。
食いつきが良く、小粒なので大型犬でも食べやすいと好評です。

  • 特徴:臨床試験済み、世界的に認められた安全性
  • 向いている犬:嗜好性が低い子、持病がある子、初めての飼育家庭

フード切り替え時のポイント

新しいフードに変えるときは、1週間ほどかけて徐々に移行するのが鉄則です。

急な切り替えは消化不良や軟便の原因になります。

1日目〜3日目:旧フード75%+新フード25%
4日目〜6日目:旧フード50%+新フード50%
7日目以降:新フード100%

また、体質に合うフードを見つけるには、1種類を最低1か月継続して様子を見ることが大切です。

すぐに結果を求めず、うんち・毛艶・体重の変化を観察しましょう。

FAQ|ゴールデンレトリバーの餌に関するよくある質問

ゴールデンレトリーバーの餌に関して、飼い主さんからよく寄せられる質問をまとめました。

どれも日常で迷いやすいポイントなので、ここでしっかり整理しておきましょう。

ふやかしたフードはいつまで続ければいい?

子犬の歯が生えそろう生後3〜4か月頃を目安に、徐々にドライフードへ移行していきましょう。
最初はぬるま湯でふやかしたフードを混ぜて、1〜2週間かけて完全にドライへ切り替えます。
ただし、歯の生え方や噛む力に個体差があるので、固いフードを噛みにくそうにしている場合はもう少し続けてもOKです。

食べ残しが多いときはどうすればいい?

食欲が落ちているときは、まず活動量と体調の変化を観察しましょう。
疲れ・気温・運動不足などが原因で一時的に食欲が落ちることは珍しくありません。
フードをお湯で人肌に温めて香りを立たせると食いつきが良くなることがあります。
1〜2日で戻らない場合は、消化器トラブルや歯の痛みなども疑って獣医師に相談しましょう。

おやつやトッピングはどのくらい与えていい?

1日の総カロリーの10%以内が目安です。
たとえば1日1500kcalの子なら、おやつは150kcalまで。
トッピングを加える場合は、その分主食の量を減らして調整します。
おやつ代わりに茹でたささみや野菜(ブロッコリー・かぼちゃなど)を少量与えるのもおすすめです。

食後にすぐ運動させても大丈夫?

食後すぐの激しい運動は胃捻転(いねんてん)のリスクがあります。
最低でも30〜60分は休憩させ、落ち着いてから散歩や遊びを行いましょう。
特に食後のボール遊びやジャンプは避けてください。

ダイエットが必要なときはどうすればいい?

「低脂質フード」に変えるよりも、まずは現行フードの量を10%減らすのが基本です。
急激な減量はストレスの原因になるので、数週間かけて徐々に調整します。
理想は月に体重の3〜5%減。
同時に散歩や軽い運動を取り入れて、筋肉量を落とさないようにしましょう。

まとめ

ゴールデンレトリーバーの餌の量を決めるうえで大切なのは、「計算 → 観察 → 微調整」の3ステップです。

  • 餌の量は体重とフードのカロリーから計算する
  • うんちと体型で適量を見極める
  • 年齢や運動量によって±10%の調整をする
  • フードは総合栄養食を選び、添加物を避ける
  • 食費の目安は月7,000〜15,000円程度

ゴールデンレトリーバーは温厚で賢い一方、関節や皮膚にトラブルを抱えやすい犬種です。

良質な食事と適正体重の維持こそが、長く健康に暮らす最大のポイント。

焦らず観察を重ねて、あなたの愛犬にぴったりの“量とフード”を見つけてあげましょう。

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