よく見られる犬が前足をなめる行為は、足を清潔に保つお手入れなのでしょうか。
愛犬がこの行動を頻繁にしているのを目にすると、やめさせるべき?
と見ている飼い主さんは気になりますよね。
実は原因を特定するのが難しいのが、犬が前足をなめる行為なんです。
気をつけることや、対処法を併せて解説していきます!
Contents
犬が前足をなめる原因、大きく分けて3つ!
犬が前足をなめる行動を飼い主さんは一度は見たことがありますよね。
よく見られるこの行動を繰り返しているのは何か問題があるはずです。
原因と特徴や症状も見ていきましょう!
疾患によるもの
・急性湿性皮膚炎
原因の多くが急性湿性皮膚炎となります。
症状は強いかゆみ、赤く湿っぽい炎症や皮膚の傷がみられ、アトピー性皮膚炎などから引き起こされます。
犬の足先や指の間にみられ、短期間で発症するのが特徴です。
心因性によるもの
・肢端舐性皮膚炎(したんしせいひふえん)
たえずなめ続けることで起こるのが、肢端舐性皮膚炎となります。
足の先の皮膚炎です。
心因性の常同行動が原因の一つと言えます。
繰り返しの行動は、強いストレスを感じている犬によくみられます。
このことから二次感染による脱毛や細菌の炎症などがみられることもあります。
その他の疾患によるもの
アレルギー性皮膚炎としてよく知られているアトピー性皮膚炎や散歩中に植物のトゲを踏んでしまったなど、外傷の場合です。
皮膚の悪性腫瘍である扁平上皮癌や、良性腫瘍の皮膚組織球種など腫瘍性の疾患が発症したことによる痒みや痛み違和感により、犬が前足をなめる原因となります。
犬が前足をなめる原因となる疾患は足先の違和感であったり、痛みからの場合や心因性のものまで様々です。
犬が前足をなめる時に気をつけること
愛犬が、前足をなめている時すぐやめるようであれば、自分自身で毛づくろいをする生理的な行動範囲のセルフグルーミングと考えられます。
この場合の多くは、散歩後の足の汚れをきれいにする時や、食事の後と就寝前など、リラックスしている時に見られます。
犬の本能的な行動から汚れや、ノミ、ダニ、寄生虫の排除になめる犬の正常な行動なので心配のない足なめ行為となります。
いつも前足が濡れている。
毛色に変化がみられるなど、執ように前足をなめ続けている時は、何らかの異常がある可能性もあります。
なめ続けている時にはやめさせるべき?
と飼い主さんが思うのは、前足を執ようになめ続けている時ですよね。
痛みや、かゆみをケアするのに前足をなめているのかも知れません。
異常がないかチェックしましょう!
犬が前足をなめる時の対処法
犬の皮膚は、なめ続けることで表面が傷み、保湿や異物の侵入を防ぐ機能を失ってしまいます。
犬は痒みや痛みが続いてしまうので、原因を見つけて早めに対処してあげましょう!
皮膚に痒みがある
痒みを伴うアレルギーが代表的な病気ですが、その中でも足先(四肢の指の間)に痒みが出やすいのが食べ物アレルギー、アトピー性皮膚炎です。
また、皮脂の分泌が過剰になるホルモンバランスの崩れも考えられます。
対処法は病院によっても変わってきます。
まず診察を受け診断をしてもらいましょう。
一時的に薬で痒みをコントロールするとストレスは軽減します。
家庭では、皮膚を清潔に保つことが必要となります。
この時、洗いすぎによって乾燥すると症状が悪化するので注意して下さいね!
痒みが伴う病気は、とても辛いですよね。
根気よく治療を続けることになりますが、獣医さんと相談をしながらケアをしていくと安心です。
癖になってしまっている
何もすることがない部屋に一日中いると犬は退屈してしまいます。
散歩の時間を伸ばしてみるなど、ストレスを発散させてあげましょう。
犬の足なめ行為には様々な意味があります。
飼い主さんとのコミニュケーションをとることや、遊んであげ活動量や運動量を増やすことで解決につながる場合もあります。
愛犬を気にかけてあげることも必要です。
ストレスや不安を紛らわせたい
犬もストレスと不安から、落ち着かせる方法として前足をなめることがあります。
環境の変化や外からの騒音が原因の時には、飼い主さんができる範囲で対処してあげましょう。
獣医さんに相談してみるのもいいですね。
敏感な犬は少しのことでも不満やイライラで、前足をなめてしまうことがあります。
この場合には行動療法があります。
しつけやトレーニングの専門家に相談すると解決策になることがあります。
飼い主さんの注意を、ひきたい
前足をなめる時だけやめさせる飼い主さんに対して、犬は前足をなめると構ってもらえる、遊んでくれると思ってしまいます。
この場合は、前足をなめる行為をしている時には、あえて反応せず無視をしましょう。
愛犬の別の行動に対して構ってあげましょう。
犬が前足をなめる行為の意味は?【まとめ】
犬が自分で毛づくろいをするのが目的となる心配のない足なめ行為は健康な犬であれば正常な行動だということがわかりました。
ですが、中には短期間で発症してしまう皮膚炎や、早めに治療が必要となる疾患もあることから愛犬が執ように前足をなめる時、何か理由があるということになりますね。
犬が前足を頻繁になめる時は、前足を傷めてしまう前に早めに原因をみつけてあげましょう!