
トイプードルの耳が臭うのは、実はよくあるトラブルです。
垂れ耳で湿気がこもりやすく、外耳炎などの病気を招くこともあります。
この記事では、臭いの原因から日常ケア、治療が必要なケースまでわかりやすく紹介します。
トイプードルの耳が臭う主な原因とは?

トイプードルの垂れ耳は通気性が悪く、湿気がこもりやすいため、菌が繁殖しやすい構造です。
耳の内部は外耳・中耳・内耳から成り、外耳道はL字型で奥に鼓膜があります。
この外耳道の中に生える毛や耳垢に汚れや湿気がたまると、雑菌が増えて臭いが発生します。
耳の病気に注意
トイプードルがかかりやすい耳のトラブルには以下のようなものがあります。
- 外耳炎:最も多い症状。耳垢が増え、粘り気のある臭いニオイが出る。
- 耳ダニ感染症:子犬に多く、黒い耳垢やかゆみを伴う。
- アレルギーや皮膚炎:体質による炎症が耳にも広がることがあります。
特に外耳炎は痛みや強いかゆみを伴い、放置すると再発を繰り返すため早期治療が重要です。
耳の中が赤く腫れていたり、頻繁に頭を振る様子が見られたら動物病院で診てもらいましょう。
耳の臭いは放置せず、日頃から清潔を保つことが何よりの予防になります。
トイプードルの耳を清潔に保つための予防ケア

トイプードルの耳が臭くなってしまう前に、日常的にできるケアを知っておくことが大切です。
垂れ耳で湿気がこもりやすい犬種だからこそ、「蒸れさせない」「清潔を保つ」「通気性をよくする」この3つを意識してあげましょう。
定期的に耳を観察する
- 耳の状態を観察する習慣をつけておく
- 耳の中の汚れを月1回、外側の汚れを週1回ケアする
- 自分でケアできない場合、定期的に動物病院でのチェックで予防する
- サロンなどでお手入れをする
トイプードルの耳が臭い時は外耳炎に関係していることが多いんです。
自然に治ることはないので早期に治療することで耳垢洗浄を行う程度で良い場合もあります。
ひどい炎症になると外用薬や内服薬の治療が必要となります。
そこで対策の他に毎日のケアが必要となるんです。
耳の通気性を保つ工夫をする

トイプードルの耳は、毛が長く厚みがあるため、風が通らずに蒸れがちです。
日中のリラックスタイムやブラッシング時には、軽く耳を持ち上げて空気を通してあげるだけでも効果があります。
また、トリミングの際に耳の内側の毛を短く整えてもらうことで通気性が高まり、細菌の繁殖を防げます。
耳周りカット

耳周りの毛をカットすることも効果的です。
トイプードルは耳の内側や周囲に毛が多く生えており、この毛が通気を妨げて蒸れの原因になります。
特に垂れ耳の子は、耳の中に湿気や熱がこもりやすいため、毛を短く整えるだけでも臭いの予防効果があります。
- 耳の内側の毛:トリマーや動物病院で“耳の内毛抜き(耳毛抜き)”をしてもらうと、通気性が向上します。
- 耳の外側や根元の毛:自宅でお手入れする場合は、ハサミで軽くすく程度に。バリカンは皮膚を傷つけるおそれがあるため控えましょう。
- トリミング時の相談:サロンで「耳周りを短めで、通気性を良くしたい」と伝えると最適に仕上げてくれます。
ただし、炎症や外耳炎がある場合に毛を抜くのはNGです。
刺激で悪化する可能性があるため、耳が赤い・臭いが強い・かゆがるなどの症状があるときは、まず病院で診てもらいましょう。
軽い臭いであれば、耳周りの毛を整えることで風通しが良くなり、菌の繁殖を防ぐことができます。
湿気や気温が高い時期は特に注意

梅雨や夏場は耳の中が高温多湿になりやすく、細菌やカビ(マラセチア菌)が繁殖しやすい環境です。
この季節は特に耳掃除の頻度を増やし、濡れたまま放置しないようにしましょう。
お風呂やシャンプーの後は、耳の内側までしっかり乾かすことがポイントです。
食事と体調管理も耳の健康に関係する

耳の臭いは外側だけでなく、体の内側から影響を受けることもあります。
アレルギー体質や皮膚トラブルを抱えている子は、脂分の多いフードや添加物の多いおやつで耳垢が増えることがあります。
低脂質・高品質なドッグフードを選び、体の中から炎症を防ぐことで、耳のトラブル予防にもつながります。
トイプードル耳の掃除の仕方

トイプードルの耳は蒸れやすく、汚れがたまりやすい構造です。
定期的な耳掃除で清潔を保つことが、臭いや炎症の予防につながります。
準備するもの
イヤーローション(犬用)とコットンまたはガーゼを用意します。
綿棒や耳かきは耳の奥を傷つけるおそれがあるため使用しないでください。
耳掃除の手順
- ローションを耳に入れる
耳の穴にイヤーローションを数滴垂らし、付け根を軽くマッサージします。
これで耳垢が浮き上がります。 - 自然に振らせる
犬が頭をブルブル振ることで、汚れが外に出てきます。 - コットンで拭き取る
耳の入り口周りの汚れを、やさしく拭き取ります。
奥まで無理に拭かず、見える範囲だけで十分です。
頻度の目安
月1〜2回が理想です。汚れやニオイが強いときは動物病院でチェックしてもらいましょう。
注意点
・掃除のしすぎは炎症の原因になるためやりすぎないこと。
・イヤーローションが体質に合わない場合は、使用前に獣医師へ相談を。
・耳が赤く腫れていたり、痛がる場合は自宅でのケアを中止してください。
日常のケアをこまめに行うことで、トイプードルの耳を清潔に保ち、トラブルを防ぐことができます。
トイプードルの耳が臭い!【まとめ】
トイプードルの耳の臭いは、日頃のチェックとケアで防げます。
通気性を意識し、耳の中を清潔に保つことがポイントです。
少しでも異臭や赤みを感じたら早めに動物病院へ。
毎日の耳チェックが、健康維持と信頼関係づくりにつながります。