水槽に貼りついてコケを食べる姿がとても可愛らしいオトシンクルス。
そんなオトシンクルスを掃除係として飼育している方、これから飼育してみようと思っている方も多いと思います。

少し飼育が難しいと言われるオトシンクルスですが、飼育しているなかで突然暴れることがあるようです。
暴れると聞くだけでなんだか心配になりますよね。
今回はオトシンクルスが暴れる原因と、暴れないように対策方法をご紹介します。
オトシンクルスが暴れる原因
水槽導入直後
オトシンクルスが暴れる原因は様々です。
水槽導入直後に暴れている場合は2つ理由があります。
1つ目は新しい環境に慣れていない為です。
1週間もすれば環境に慣れて落ち着いてくるので安心して見守りましょう。
水槽の大掃除後やレイアウト変更時も同様に暴れることがありますが、これも環境の変化によるものなので問題ありません。
2つ目は見極めが難しいのですが、水合わせに失敗している場合です。
初めてオトシンクルスを飼育する際は比較できるオトシンクルスがいないのでわかりづらいのですが、水合わせ失敗の時の暴れ方はかなり激しいもののようです。
この場合は残念ですが助かりません。暴れまわった後に急にぐったりして動かなくなることがほとんどです。
オトシンクルスは水質変化に弱い魚と言われていて、いつもより慎重な水合わせが必要です。
オトシンクルスに適した温度は25℃前後、水質は弱酸性~中性に合わせてあげましょう。
突然の病気や不調
今まで何も無かったのにいきなり暴れだす場合は病気かもしれません。
白点病という病気はご存じでしょうか。
白点病は寄生虫が体に寄生することによって、そのままにすると最悪死んでしまう病気。
症状は体に白い点が見られ、魚の体がかゆくなり最終的に体が真っ白になって死んでしまいます。
症状によって体がかゆくなり、オトシンクルスが水槽のレイアウトに体をこすりつけるように泳ぎ回ります。
オトシンクルスがこのような泳ぎ方をしていて、体に白い点が見られたら白点病にかかっている可能性が高いので、早めに治療してあげてください。
他にも不調によってオトシンクルスが暴れることがあります。
普段と違う様子を見せたら一度隔離して塩浴してみるのも良いですね。
オトシンクルスが暴れる対策
オトシンクルスが暴れる原因から対策をしてみましょう。
新しい環境に慣れないのは仕方がありません。
水槽導入時には慎重な水合わせをしましょう。
オトシンクルスは水質の変化に弱いと言われている魚なので、水合わせは必ず行いましょう。
水合わせの失敗が少ないのは点滴法、チューブを使用し点滴のように水を合わせていく方法です。
もちろん通常の水合わせでも問題ありませんが、水を捨てて新しい水を入れるペースをゆっくりと行いましょう。
水を入れ替える量も少なめに、一度に多くの水を入れ替えるとphショックを起こしてしまいます。
その際酸欠にならないように水合わせ用のバケツにエアレーションを入れて置きましょう。
水合わせが完了したら、次はオトシンクルスに合わせた環境を整えてあげます。
先ほど紹介した白点病の原因は外部からの持ち込みの他、免疫力低下・水質悪化・低水温だとかかりやすいと言われています。
オトシンクルスにはヒーターを通年25℃に設定。
こまめな水換えと、掃除の際はなるべく底材を舞い上げないようにすると良いです。
底材と一緒に汚れも舞い上げてしまい、そこから病気になった魚もいるようです。
それでも病気になってしまった場合、治療が早ければ助かる可能性は充分あります。
日頃からオトシンクルスを観察して、様子がおかしければ塩浴だけしてみるのも良いですね。
オトシンクルスが暴れる原因と対策【まとめ】
オトシンクルスが暴れる原因と対策について紹介しました。
オトシンクルスが暴れる原因は様々で、放っておいたら死んでしまうこともあります。
しかし水槽導入時の水合わせをきちんと行っていれば後は日常的なお世話で問題ありません。
手間ではありますが、水合わせは慎重に行いましょう。