オトシンクルスが動かない時の5つの原因と解決法|水温・エサ不足・ストレスを総点検

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オトシンクルスは水槽のコケ取り役として人気の熱帯魚ですが、「入れたのに動かない」「ずっとじっとしている」という声も少なくありません。

実は、オトシンクルスやオトシンネグロが動かないのには明確な原因があります。

この記事では、動かないときに考えられる原因と、すぐに確認できるチェックリスト、そして適切な対策を解説します。

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目次

オトシンクルスが動かない原因と対策

原因①導入直後で警戒している

いくらコケ取り能力に優れたオトシンクルスでも、水槽に入れた直後からフルパワーでコケを食べるわけではありません。

基本的には夜行性の臆病な魚なので、水槽に入れた直後は物陰に隠れたまま出てこなくなることもあります。

こんなときは、オトシンクルスが落ち着くまでしばらくそうっとしておきましょう。

じきに環境に慣れれば、明るくてもガラス面や水草の表面に張り付いてコケを食べるようになります。

なお導入時には、正しい方法でオトシンクルスに水合わせを行うことが必要ですので以下の記事を参考にしてください。

原因②水槽内の環境に慣れてきた

原因①と矛盾するようですが、これはオトシンクルスの性格や個性による違いです。

水槽に導入した直後は、落ち着かずいろいろなところにせわしなく移動を繰り返すこともあります。

この様子が、初めからフルパワーでコケを食べているように見える場合があるのです。

実際には、不慣れな環境に驚いてパニックを起こしているような状態なので、しばらくすると落ち着きを取り戻し、動いては休んでを繰り返すようになります。

この場合、何かの不具合で動きが悪くなっているのではなく、これが本来の姿だと思いましょう。

原因③水温が低い

オトシンクルスが熱帯魚であることを知っていれば驚く話なのですが、常温で飼育している金魚やメダカの水槽にオトシンクルスをいれようとする方がときどきいます。

温かい時期ならともかく、秋~春にかけての低水温では、オトシンクルスは動けなくなってしまいます。

特に、急に低温の水槽に入れると、まるで硬直したように水底で転がってしまうことさえあります。

最悪の場合、そのまま死んでしまうこともあるので、注意が必要です。

オトシンクルスを常温で飼育することはできないので、常温飼育している水槽には入れないようにしましょう。

ただし、金魚やメダカ自体と相性が悪いわけではないので、ヒーターなどで保温した水槽で金魚やメダカを飼っているのなら、オトシンクルスの導入は可能です。

原因④オトシンクルスが食べられるコケがない

これはあまり知られていないことですが、オトシンクルスには食べられるコケと食べられないコケがあります。

コケなら何でも食べるわけではないわけです。

オトシンクルスは主に、平面に薄く広がる茶色のコケや、細い緑色の意図が絡まったような糸状のコケ、濃い緑色をした丸いスポット状のコケを食べることができます。

太くて黒っぽいヒゲ状のコケや、濃い緑色でノリの佃煮のようなコケは食べません。

オトシンクルスが食べられないコケが発生した水槽にオトシンクルスを入れても、食べ物がないため積極的に食べる動作をしなくなってしまいます。

この場合、最終的にはオトシンクルスが餓死してしまいます。

「いつの間にかいなくなってしまった」といわれる原因のほとんどは、こういったエサ不足による餓死と思われます。

オトシンクルスを入れてから気付いても対処できないので、オトシンクルスを入れる前にコケの種類をよくみて検討しましょう。

原因⑤捕食性の魚と同居している

オトシンクルスは活発に泳ぎ回るタイプの魚ではなく、ガラス面に貼りついたり流木の隙間に入り込んだりとあまり魚らしくない行動をとるため、捕食性の魚の標的にされにくい一面があります。

それでも、一度狙われれば食べられてしまいますし、捕食魚のほうにその気がなくてもオトシンクルスが警戒して身動きがとれなくなることもあります。

オスカーやピラニアなど、他の魚を襲って食べるような種と同居させるのはやめておきましょう。

オトシンクルスが動かない時のチェックリスト

オトシンクルスが動かないときは、焦って手を加える前に次のポイントを順番に確認してみましょう。

  1. 水温が適正か
    適正水温はおよそ24〜28℃です。ヒーターの故障や設定ミスがないかも確認しましょう。

  2. 酸素不足になっていないか
    エアレーションが弱いと底層で酸素不足になることがあります。特に夏場や高水温期は酸欠に注意が必要です。

  3. エサやコケが足りているか
    オトシンクルスが食べられるコケが少なくなっていないか確認し、不足している場合はタブレット状の人工飼料や野菜などで補助しましょう。

  4. 他魚からストレスを受けていないか
    混泳魚が追いかけていないか、水槽レイアウトに隠れ家があるかをチェックします。

  5. 病気や体調不良がないか
    白点病や外傷、痩せなどが見られる場合は隔離や治療が必要です。

これらを順番に確認することで、原因を早く突き止め、適切な対処につなげられます。


オトシンネグロが動かない場合も同じ対応で良い?

オトシンネグロもオトシンクルスと非常によく似た性質を持ち、動かないときの原因や対処法も基本的には同じです。

水温・水質・エサ不足・ストレスなど、先ほど紹介したチェックリストの内容をそのまま参考にしてください。

ただし、オトシンネグロはやや環境変化に敏感な傾向があるため、導入初期にはより慎重な水合わせと、落ち着ける隠れ家の確保が重要です。

オトシンクルスが動かない!?原因と対策【まとめ】

オトシンクルスが動かない原因は、水温や環境、エサ不足、他魚からのストレスなど様々です。

大切なのは慌てず順番にチェックし、原因を特定して適切に対応すること。

環境を整えることでオトシンクルスは再び活発に動き、コケ取り役として本来の働きを見せてくれるでしょう。

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