オトシンクルスは水槽内のコケを食べてくれる魚として有名な観賞魚。
少し飼育が難しいと言われている魚ですが、ガラス面に貼りついて掃除する姿はとても可愛くて癒されますね。

そんなオトシンクルスを常に水槽に入れておきたい、自分で繁殖させてみたいと思ったことはありませんか?
そこで今回は、オトシンクルスのオスメス見分け方、繁殖は難しい?ということを調べてみました!
オトシンクルスのオスメス見分け方
まずはオトシンクルスを成熟させましょう。
植物性の餌だけではなく、動物性のアカムシなども時々与えると繁殖の可能性も上がります。
その後成熟したオトシンクルスの腹部を見てみましょう。
幼魚の場合は見分けがつきません。
オスはスマートな体型に対し、メスはお腹がものすごく膨らみます。
オトシンクルスはガラス面に貼りついていることが多いので、判断しやすいです。
メスが抱卵(お腹に卵を持つ)とお腹が異常に膨らみます。
行動の違いは産卵が近づくとオスはメスを追いかけ回すようになるようです。
複数のオスが1匹のメスを追いかけることもあるようで、いじめのように見えますが産卵前の正常な行動なので問題ありません。
オトシンクルスの繁殖は難しい?
難しいと言われていますが、自然繁殖した例もありました。
狙って繁殖させるのは難しいとのことですが、条件が揃えば自然に繁殖するようです。
オトシンクルスのオスメス1匹づつではなく、出来ればオス2匹メス1匹の方が成功率は上がるようです。
環境は水草が多く25℃前後を維持、水質は弱酸性。
この環境を保てば自然に産卵するかもしれません。
産卵後の稚魚の育成も生存率の低さから難しいと言われる理由の一つです。
オトシンクルスの繁殖方法
用意するもの
- 繁殖用水槽(卵を親を分ける為)
- フィルター
- ヒーター
- 稚魚の餌(インフゾリアやドライイーストなど)
- 照明
あった方が良いもの
- 水草
- マジックリーフ
- 流木
水温を25度前後に水質は弱酸性を保った環境で親魚を飼育。
交尾の後1日かけて産卵が行われます。
その後卵を隔離しないと親魚や混泳魚に食べられてしまいますので必ず隔離しましょう。
繁殖用水槽を用意して産卵後に親魚だけ取り出す方法が楽だと思いますが、逆でも大丈夫です。
小さな卵だけを取り出す作業は大変ですが、稚魚の育成はペットボトルでも出来るので水槽を2つ用意する必要がなく場所を取りません。
ペットボトルを使用する際は、必ず水草とあらかじめ植物性プランクトンを発生させた水を用意しましょう。
作り方は簡単でペットボトルに水と水草を入れて日光に当てていれば自然に微生物が発生します。
この微生物が稚魚の餌になりますので、産卵前に用意しておきましょう。
産卵後に卵を取り出す際は透明な卵だけ取り出します。白い卵は孵化しません。
水草についている卵は剥がすと死んでしまいますので、水草ごと取り出しましょう。
オトシンクルスの稚魚の育成
産卵後2~3日で孵化。
泳ぎだすまでは餌は与えません。
生まれたての稚魚はヨーサックと呼ばれる栄養袋を持っていて、そこから栄養を取ります。
ヨーサックが無くなると泳ぎだすので、そこから餌やりのスタートです。
稚魚の餌として有名なブラインシュリンプは、生まれたての稚魚には大きくて食べられないことがあります。
その場合はより小さいインフゾリアから与えていきましょう。
あらかじめ産卵前に入れて置いたマジックリーフも餌となるのでおすすめです。
微生物でなくても水に溶かしたドライイーストなどでも大丈夫です。
孵化して10日ほどで7ミリ程度大きくなり、人口餌も食べられるようになります。
この時に人口餌にならしておくと、水槽内にコケや微生物が無くなった際の餓死を防げます。
のちの飼育も楽になりますので、早めに餌付けして人口餌に慣らしておきましょう。
順調に餌を食べて孵化から1か月も経てば親魚と同じ餌、同じ水槽で飼育が可能になります。
水換えについてはオトシンクルス自体水質変化に弱い魚なので、稚魚の育成時には水換えは控えます。
明らかに水質悪化が見られる場合(悪臭がするなど)は仕方ありませんが、慎重に少しづつ水替えをしましょう。
オトシンクルスのオスメスの見分け方【まとめ】
オトシンクルスのオスメスの見分け方、繁殖は難しい?ということを調べてみました。
見分け方はとても簡単なようです。お腹を見てみましょう。
繁殖について産卵まではそこまで難しくないようですが、稚魚の育成が大変かもしれません。
オトシンクルスのオスとメスを見分けて、ぜひ繁殖に挑戦してみてはいかがでしょうか。