
ポリプテルスを飼育するとき、レイアウトをどうするか迷う方は多いでしょう。
実は水草や流木を安易に入れると怪我やトラブルの原因になります。
本記事では「掃除のしやすさ」と「魚の安全性」を両立するレイアウト方法を解説します。
ポリプテルス飼育時の水槽サイズとレイアウトは?
ポリプテルスといってもエンドリケリーやビニール、セネガルスなど様々な種類のポリプテルスがいますよね。
実は種類によっては1メートルほどまで成長するものや30センチほどまでしか成長しないものがいます。
そのため飼育したい種類によって水槽サイズが変わってきます。
例えば代表的な種類でいうとポリプテルスエンドリケリーは60センチほどまで成長するので最低でも120センチ水槽が必要になってきます。
対してポリプテルスセネガルスは30センチほどまでしか成長しないので60センチ水槽でも十分飼育が可能です。
同じポリプテルスでも種類によってここまで違いがあるので自分が用意できる水槽のサイズに合わせた種類を飼育しましょう。
水草や流木は必要?

こちらも悩むと思います。
水草は流木に活着させて簡単には抜けないようなものなら水槽に入れておいてもいいかと思います。
ただ流木は尖っているものが多くポリプテルスのような底を泳ぐ魚は傷付いてしまう可能性もあります。
そのため出来るだけ尖っていない流木を使用するか自分で加工するなどして工夫しましょう。
底砂に植えるタイプの水草は避けましょう。
ポリプテルスには害がありませんが水草がすぐに抜かれてせっかくレイアウトした水槽が台無しになってしまいます。
大きめの岩を入れると隠れ家になる?

ポリプテルスは物陰にいることが多い魚です。
そのため大きめの岩を入れてポリプテルスの隠れ家を作ってあげるのもいいかもしれません。
ただしこちらも注意しなければ大惨事になってしまいます。
岩に関してもショップで売っているものはレイアウトしやすいように角が尖っているものが多いです。
そのためポリプテルスの体を傷つけてしまうことがあります。
ヤスリで削るなどして丸みを帯びさせましょう。
底砂は何がいいの?

ポリプテルスにオススメの底砂は大磯砂かガーネットサンドになるでしょう。
特に節約したい方には大磯砂がオススメです。
なぜこの2つがオススメかというと尖っている砂利は底を這うように泳ぐポリプテルスの体を傷つけてしまうからです。
大磯砂とガーネットサンドはどちらも丸みを帯びているのでポリプテルスの体に傷を付ける心配がありません。
またどちらも黒い砂利なのでポリプテルスの色揚げ効果もありとても綺麗ですよ。
丸みを帯びていても白い砂利を選んでしまうとポリプテルスの色が白とびしてしまいます。
ポリプテルスのレイアウトで注意すべきポイントと工夫
ポリプテルスのレイアウトは、シンプルに保つことが基本ですが、少しの工夫で魚の健康を守りながら見栄えの良い水槽にすることもできます。
ここでは初心者が見落としがちな注意点と、実際に役立つ工夫を解説します。
レイアウトはシンプルにするのが基本

ポリプテルスは大型肉食魚で泳ぐスペースを多く必要とします。
過剰に流木や岩を入れると狭くなり、怪我やストレスの原因になってしまいます。
あくまで「シンプルで掃除しやすい」ことを最優先にしましょう。
隠れ家を作る際も最低限にとどめるのが理想です。
水槽内の水流やフィルターとの相性

レイアウトを工夫することで水流をコントロールできる点も見逃せません。
ポリプテルスは強い水流を苦手とするため、岩や流木を配置して水の流れを弱めるようにすると落ち着いて過ごせます。
ただし、フィルターの吸い込み口や排出口を塞がないように配置することが重要です。
照明や水草とのバランス

水槽のレイアウトは見た目の美しさだけでなく、魚の健康にも関係します。
強い照明を使うとポリプテルスが落ち着かず、水草の光合成で酸素が増えすぎる場合もあります。
弱めの照明とシンプルな活着系の水草を少し配置する程度で十分です。
暗めの環境を作るとポリプテルス本来の姿をじっくり観察できます。
ポリプテルスのレイアウト!【まとめ】
ポリプテルスのレイアウトは、シンプルで掃除しやすく魚が怪我をしないことが最も大切です。
流木や岩を使う際は角を丸め、水草も抜かれにくい種類を最小限にとどめましょう。
無理に装飾するより、ベアタンクや最低限の工夫で清潔な環境を維持することが長期飼育の近道です。
ポリプテルスの迫力ある姿を最大限楽しめる環境づくりを意識してください。