ヤマトヌマエビのオスメスの見分け方!特徴と繁殖の注意点まで解説

スポンサーリンク

ヤマトヌマエビにはオスとメスが存在し、外見や行動で見分けられます。

しかし初心者は判別を間違えやすく、飼育や繁殖に影響することも。

本記事では見分け方の基本から失敗しやすいポイント、さらに飼育や繁殖時の注意点まで詳しく解説します。

スポンサーリンク


目次

ヤマトヌマエビのオスメスを見分けるポイント

見た目で見分ける

オスは小型で最大体長3cm~4cm、メスは4cm~6cm程、オスに比べて大型でぷっくりしています。

ヤマトヌマエビの身体には、あちらこちらに斑点模様があり、模様の出方がオスメスではっきりと違いがあります。

斑点模様の違い

  • オスはきれいに「点・点・点・点」と並んで構成される。
  • メスは色が濃く「点・線・点・線」という感じで、斑点模様が多く体表に見え、卵巣を目立たせないためか、背中に一本線がある個体も多くいます。

基本的に、オスはメスを見つけて交接すること、メスは卵を産んで孵すまで保護することに合わせた身体の構造になっていると言えるため、オスの触覚はメスの匂いをかぎ分けるために長く成長しており、メスを捕まえるために胸足が長いという特徴もあります。

とにかく良く動いて泳ぐため、身体つきがスマートです。

メスは頭と体の継ぎ目のところから背中にかけて卵巣があるため、ずんぐりして見えます。

繁殖期が来るとどんどん太くなり、背中一面膨らみます。

お腹のあたりも卵を抱くために丸く張り出しています。

動きで見分ける

  • メスは底で大人しくしている。
  • オスは敏捷性があり動きが早いです。

特に産卵前脱皮をしたメスが同じ水槽にいる場合、メスが出すフェロモンに誘われて、オスが暴れまわっていると言えるほど泳ぎまわることもあり、それを抱卵の舞と呼び、メスを追いかけることがあります。

飛びついて覆いかぶさる行動をするのもオスです。

単純に追う行動をするのはオス、逃げる行動をするのがメスと考えていいのかもしれませんね。

ヤマトヌマエビのオスメス判別を失敗しやすいポイント

オスメスの見分け方は慣れると簡単ですが、初心者が間違えやすい点もいくつかあります。

ここでは代表的な失敗ポイントを紹介します。

稚エビの段階では見分けにくい

生まれたばかりの稚エビは体長が1cm前後しかなく、斑点模様や体格の差が出る前なので判別はほぼ不可能です。

ある程度成長し、体長が2.5〜3cmを超えてから観察するとオスメスの特徴が明確に出てきます。

稚エビの段階で無理に性別を判断しようとすると誤認の原因になります。

斑点模様の個体差に惑わされる

基本的には「オスは点模様」「メスは線を含む模様」ですが、中には個体差があり、オスでもやや線状に見える場合や、メスでも斑点が目立つ場合があります。

そのため、模様だけで即断せず、体の大きさや卵巣の有無など複数の特徴を総合的に観察することが大切です。

卵巣の確認は光の当たり方に注意

メスの卵巣は背中の黄緑色の部分として確認できますが、光の角度によっては見えにくいことがあります。

逆光だと体が透けて卵巣が見えやすくなるため、判別したい時はライトや自然光を工夫して観察すると正確性が高まります。

ヤマトヌマエビのオスとメスを飼う時の注意点

オスを少し控えて、メスを多めの割合で飼育するのが良いとされています。

メスは産卵前の脱皮の際にオスを呼び寄せるフェロモンを発します。

そのフェロモンに誘発されてオスはメスを見つけるのですが、産卵の時期にメスの数が少ないと一匹のメスにオスが集中してしまい、負担をかけて殺してしまう現象が起きることもあるそうです。

天然のヤマトヌマエビを捕まえるのも、オスとメスの割合まで考えて捕獲するのは難しいでしょうが、ペットショップなどで直接購入する場合でも、雌雄の割合を指定するのは難しそうです。

通販の場合は「雌雄指定はいたしかねます」とお断りが入っている場合がほとんどです。

水槽のサイズに合わせてヤマトヌマエビの数を調整するとなると、ペットショップで少しずつ買い足していきながらオスメスの数を調整するのが良いのかもしれませんね。

ヤマトヌマエビを繁殖をさせたい場合は?

オスとメスを飼育しているから繁殖させてみたいという思いを抱く方もいると思います。

ヤマトヌマエビは海と淡水を往復する両側回遊型の生物です。

ヤマトヌマエビを繁殖させるには、汽水をしっかりと作り、産卵床や水草など入れて管理ができれば成功する可能性があります。

うまくメスが抱卵しても、孵った卵は汽水で成長するため、そのための手順やコツが必要になります。

ヤマトヌマエビのオスメスの見分け方【まとめ】

ヤマトヌマエビのオスメス判別は「体格」「模様」「動き」を総合的に見るのがポイントです。

判別に失敗しやすい場面を知っておくことで、より正確に見分けられます。

繁殖を狙う場合は汽水環境が必須なので、難易度は高めですが挑戦の価値はあります。

この記事を参考に、日々の観察と水質管理を大切にして飼育を楽しんでください。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次