グッピーが水面に浮かんで、口をパクパク……。
その姿を見ると「酸欠?」「このまま死んでしまわない?」と心配になりますよね。
私もグッピーを飼育してきましたが、水面にいるからといって、すべてが異常というわけではありません。
人が水槽へ近づいたときだけ水面に集まるのであれば、餌を欲しがっているだけの場合もあります。
一方で、長時間水面から離れず激しく口をパクパクしている場合は、酸欠や水質悪化、高水温など水槽環境に問題が起きている可能性があります。
さらに「一匹だけ水面にいる」のか「複数のグッピーが一斉に水面へ集まっている」のかによっても、疑うべき原因は変わります。
この記事では、グッピーが水面でパクパクする原因から、水面ギリギリにいる、上の方ばかり泳ぐ、一匹だけ水面にいるといったケースまで詳しく解説します。
異変を見つけたときに何を確認すればよいのかも順番に紹介しますので、グッピーの様子と照らし合わせながら確認してみてください。
グッピーが水面でパクパクするのは大丈夫?

餌を欲しがって水面に来ることもある
グッピーが水面に集まって口をパクパクしていると、すぐに「酸欠だ!」と思ってしまうかもしれません。
しかし、単純に餌をおねだりしているだけの場合もあります。
特に毎日決まった時間に餌を与えていると、人が水槽へ近づいたことをきっかけに水面へ集まることがあります。
私が飼育していたグッピーも、人が水槽へ近づくと寄ってくることがありました。
普段は水槽内を元気に泳いでいて、人が近づいたときだけ水面へ来るのであれば、餌待ちの可能性があります。
餌を食べたあとに再び普通に泳ぎ始め、呼吸や泳ぎ方にも異常がなければ、それほど心配する必要はないでしょう。
ただし、餌を欲しがっているように見えるからといって、そのたびに餌を追加するのは避けてください。
餌の与えすぎは食べ残しや排泄物を増やし、水質悪化につながります。
長時間パクパクしている場合は注意
注意したいのは、人が近くにいなくても水面から離れず、何度も激しく口をパクパクしている場合です。
このような行動は「鼻上げ」と呼ばれることがあり、水中の酸素が不足しているときに見られることがあります。
特に、
- 呼吸が普段より速い
- 水面からなかなか離れない
- 元気がない
- 餌への反応が悪い
- 複数匹が同じ行動をしている
といった様子が一緒に見られる場合は、水槽環境を確認してください。
「水面にいる」という行動だけではなく、普段との違いを見ることが重要です。
複数匹が同時に水面へ集まったら水槽環境を確認する
一匹だけではなく、複数のグッピーが突然水面へ集まり、口をパクパクしている場合は注意が必要です。
一匹の体調だけではなく、水槽全体で酸素不足や水質悪化などが起きている可能性があるためです。
水温、フィルター、エアレーション、水質などを順番に確認しましょう。
特に「昨日までは普通だったのに急に全匹が水面へ来た」という場合は、最近何か変化がなかったかも振り返ってみてください。
グッピーが水面でパクパクする主な原因

酸欠になっている
グッピーがやたらと水面で高速パクパク。
— ◇インクバ◇3人の子供のこと、魚のこと (@inkuBA_yokohama) December 20, 2020
めだかはおとなしく泳いでいる子が多いのだけど。
酸欠なのか。心配だけどもエアレーションの出力を最大にして様子を見てみようか。
3日前に半分水替え。投げ込みフィルター。50cm水槽。グッピー飼育後1ヶ月と3週間ほど。 pic.twitter.com/Fh2rJy2bLr
グッピーが水面で激しく口をパクパクしているときに、まず考えたいのが酸素不足です。
水中の溶存酸素が不足すると、酸素を取り込みやすい水面付近へ魚が集まることがあります。
酸欠が起こりやすくなる原因には、
- 魚を多く入れすぎている
- 水温が高い
- フィルターが停止している
- 水面の動きが少ない
- 水質が悪化している
などがあります。
エアレーションを使用していても、「エアレーションがあるから絶対に酸欠にならない」とは限りません。
水槽の大きさ、生体数、水温、ろ過能力などによって水槽内の状態は変わります。
まずは設備が正常に動いているか確認しましょう。
水温が高く酸素不足になっている
夏場など水温が高くなっているときにも注意が必要です。
一般的に水温が高くなるほど、水に溶け込める酸素量は少なくなります。
そのため、普段は問題のない水槽でも、水温が上昇したことでグッピーが水面付近へ集まることがあります。
水温計を確認し、普段より極端に高くなっていないかチェックしてください。
水温が高いからといって、氷や冷たい水を急に入れて水温を一気に下げるのは避けましょう。
急激な水温変化はグッピーの負担になります。
水質が悪化している

グッピーが水面にいる、呼吸が速い、元気がないといった症状がある場合は、水質悪化も疑います。
フィルターを使用していても、
- 餌を与えすぎている
- 魚が多すぎる
- 水槽を立ち上げたばかり
- ろ過能力が不足している
- メンテナンスが不足している
といった条件が重なると、水質は悪化します。
特に水槽を立ち上げたばかりの時期は、アンモニアや亜硝酸を処理するろ過バクテリアが十分に定着していないことがあります。
可能であれば水質検査を行い、アンモニアや亜硝酸などに問題がないか確認しましょう。
水換えが必要な場合も、原因や水質を確認しながら部分的に行います。
新しく入れる水はカルキを抜き、水槽との水温差が大きくならないよう注意してください。
混泳魚に追い回されている

一匹だけ水面付近に逃げている場合は、ほかの魚から追い回されていないか観察してください。
一方的につつかれていたり、近づくたびに追い払われたりしている場合は、落ち着いて泳げる場所を失っている可能性があります。
この場合は酸欠対策だけをしても解決しません。
相性に問題がある魚を分ける、水草や隠れ場所を増やすなど、グッピーが落ち着ける環境を作りましょう。
筆者はプレコとグッピーを混泳させていたことがあります。
生活する水域が異なるため大きなトラブルはありませんでしたが、混泳できるかどうかは魚種だけではなく、水槽サイズや個体差も含めて判断することが大切です。
コリドラスなどを混泳させる場合も、十分な飼育スペースを確保してください。
餌をねだっている

グッピーが水面へ来る原因の中では、もっとも心配の少ないケースです。
人が水槽の前に立ったときだけ寄ってくるのであれば、飼い主と餌を結びつけて覚えている可能性があります。
この場合は、
- 普段は水槽内を普通に泳ぐ
- 元気がある
- 餌への反応がよい
- 餌の時間以外は水面から離れる
といった様子が判断材料になります。
ただし、餌待ちだと思っていたら実際には酸欠だった、という可能性もあります。
長時間水面から離れない場合は、ほかの原因も確認しましょう。
水槽を立ち上げた直後・迎えた直後で環境が安定していない
新しくグッピーを迎えた直後や、水槽を立ち上げたばかりの時期にも、水面付近で落ち着かない様子を見せることがあります。
新しい環境によるストレスだけの場合もありますが、「そのうち慣れる」と決めつけるのは避けましょう。
特に新規水槽では、ろ過バクテリアが十分に定着しておらず、水質が不安定になっている可能性があります。
水温や水質を確認し、ほかのグッピーにも異常がないか観察してください。
酸欠?餌のおねだり?グッピーの口パクを見分ける方法
グッピーが水面でパクパクしているとき、「酸欠なのか餌待ちなのか分からない」という方も多いでしょう。
判断するときは、水面にいることだけではなく、ほかの行動も一緒に確認します。
| グッピーの様子 | 考えられること |
|---|---|
| 人が近づくと水面へ集まる | 餌待ちの可能性 |
| 餌を食べたあと普通に泳ぐ | 餌待ちの可能性 |
| 長時間水面から離れない | 酸欠・水質などを確認 |
| 複数匹が激しくパクパクする | 水槽環境を優先して確認 |
| 一匹だけ水面にいる | 個体の体調・いじめなども確認 |
| 元気や食欲もない | 体調不良を疑う |
餌待ちの場合は、人の動きに反応して水面へ集まり、その後は普通に泳いでいることが多いでしょう。
一方、酸欠や水質悪化の場合は、人がいなくても水面から離れず、呼吸が速いなどの異常が見られることがあります。
「口をパクパクしている=酸欠」と一つの行動だけで判断しないことがポイントです。
グッピーが水面でパクパクしていたらまずやること
水温を確認する
最初に水温計を確認しましょう。
いつもの水温から大きく変化していないか、夏場で極端に高くなっていないかをチェックします。
水温に問題があったとしても、急激に上下させるのではなく、グッピーへ負担をかけないよう徐々に調整してください。
フィルター・エアレーションが動いているか確認する
次にフィルターやエアレーションを確認します。
電源が抜けている、故障している、目詰まりなどによって流量が極端に低下している、といったトラブルがないか見てください。
普段聞こえているはずのモーター音がしない場合なども要確認です。
水面が適度に動いているか確認する
酸素は水面を通じても水中へ取り込まれます。
フィルターから水が出ていても、水面がほとんど動いていない場合は、吐出口の向きなども確認してみましょう。
ただし、グッピーが泳ぎにくくなるほど強い水流を作る必要はありません。
一匹だけか複数匹か確認する
原因を判断するうえで重要なのが、同じ行動をしているグッピーの数です。
一匹だけなら、その個体の体調や混泳魚との関係なども考えます。
反対に、ほぼすべての魚が突然水面で激しくパクパクし始めたのであれば、水槽全体の環境を優先して確認しましょう。
水質を確認する
可能であれば、水質検査用品を使用してアンモニアや亜硝酸などを確認します。
特に、
- 水槽を立ち上げたばかり
- 最近魚を増やした
- 餌を多く与えた
- フィルターを大きく掃除した
- 水が濁っている
といった場合は、水質変化にも注意してください。
必要に応じて部分的に水換えする
水質悪化が疑われる場合は、状態に応じて部分的な水換えを検討します。
新しい水は必ずカルキを抜き、水槽内の水との温度差を小さくしてください。
一度に大きく環境を変えればよいとは限りません。
グッピーの様子と水質を確認しながら対応しましょう。
グッピーが水面でパクパクするのが一匹だけの場合は?

Search Consoleでも「グッピー 水面 パクパク 一匹だけ」という検索が多く見られます。
実際、一匹だけ水面にいるケースでは、全匹がパクパクしている場合とは少し違った視点が必要です。
一匹だけなら酸欠以外の原因も確認する
一匹だけ水面でパクパクしているからといって、「酸欠ではない」とは言い切れません。
まず水温やフィルターなど、水槽全体に問題がないことを確認します。
そのうえでほかのグッピーが普通に泳いでいるのであれば、その一匹の体調も詳しく観察しましょう。
ほかの魚から追い回されていないか確認する
水面付近へ逃げているだけという場合もあります。
しばらく水槽を観察し、
- 特定の魚から追われる
- ヒレをつつかれる
- 餌を食べようとすると追い払われる
- 隠れている時間が長い
といった行動がないか確認してください。
呼吸・エラ・ヒレ・食欲・泳ぎ方を観察する
一匹だけ様子がおかしい場合は、その個体をよく観察します。
呼吸が速くないか、エラに異常がないか、ヒレを閉じていないか、体表に異常がないか、餌を食べているかなどを確認してください。
水面でパクパクする以外にも異常がある場合は、単純な餌待ちとは考えにくくなります。
異常が続く場合は隔離や治療を検討する
ほかの魚から攻撃されている場合や、病気が疑われる場合には隔離を検討することがあります。
ただし、隔離そのものがグッピーの負担になる場合もあります。
病気が疑われるからといって原因が分からないまま薬を入れるのではなく、症状を確認してから適切な対応を考えましょう。
グッピーが水面ギリギリにいるのはなぜ?

水面付近を普通に泳いでいるだけなら異常とは限らない
グッピーは水槽の上~中層を泳ぐことも多い魚です。
そのため、「水面ギリギリを泳いでいる」というだけで酸欠や病気とは判断できません。
元気に泳いでいて、餌もしっかり食べ、呼吸にも異常がないのであれば、普段の行動の範囲である可能性があります。
水面から離れずパクパクしている場合は注意
同じ水面付近でも、ずっと水面から離れず激しく口をパクパクしているのであれば話は別です。
特に複数匹で同じ行動が見られる場合は、酸素、水温、水質などを確認しましょう。
重要なのは「水面にいるか」だけではなく「水面で何をしているか」です。
水面でじっとして元気がない場合は体調を確認する
口を激しくパクパクしていなくても、水面でじっとしたまま動かない場合には注意してください。
食欲がない、ヒレを閉じている、体色がおかしい、泳ぎ方がおかしいなど、ほかの症状がないか確認します。
いつもと明らかに様子が違うのであれば、体調不良も疑いましょう。
グッピーが水槽の上の方ばかり泳ぐのは異常?
元気に泳いでいるなら問題ない場合もある
グッピーが上の方を泳いでいるからといって、それだけで異常とは限りません。
水面付近でも元気に泳ぎ回り、餌への反応もよく、ほかに異常がなければ過度に心配する必要はないでしょう。
いつもと泳ぐ場所が変わった場合は注意する
注目したいのは「普段と違うかどうか」です。
普段は水槽内を広く泳いでいたのに、突然水面付近から離れなくなった場合には、何らかの変化が起きている可能性があります。
水温、設備、水質、混泳魚などを確認してください。
ほかの異常がないか一緒に確認する
水面付近にいることだけで原因を決めず、
- 呼吸
- 食欲
- 泳ぎ方
- ヒレ
- 体色
- ほかの魚の様子
も一緒に観察します。
魚の行動は一つだけを見るより、複数の変化を組み合わせて判断することが大切です。
グッピーが全匹水面に集まる場合は要注意

一匹だけではなく、グッピーが全匹、あるいは多くの魚が一斉に水面へ集まった場合は、水槽全体で何か起きていないか確認してください。
特に、それまで普通に泳いでいた魚が突然そろって水面で激しくパクパクし始めた場合は要注意です。
確認したいのは、
- 水温が上がりすぎていないか
- フィルターが停止していないか
- エアレーションに異常がないか
- 水面が適度に動いているか
- 水質が悪化していないか
- 最近水槽へ何かを追加していないか
などです。
複数匹に同じ異常が同時に出た場合は、個体の病気だけではなく、水槽環境のトラブルを優先的に疑いましょう。
設備の異常など明確な原因が見つかった場合は、できるだけ早く改善してください。
グッピーが水面にいるときによくある質問

エアレーションしているのに水面でパクパクするのはなぜ?
エアレーションを使用しているからといって、酸素不足の可能性が完全になくなるわけではありません。
高水温や過密飼育、水質悪化、設備の能力不足など、複数の条件が影響します。
また、原因が酸欠ではなく体調不良の場合もあります。
エアレーションの有無だけで判断せず、グッピーの数、水温、水質、呼吸、食欲なども確認しましょう。
水換え後に水面でパクパクするのはなぜ?
水換え直後に様子がおかしくなった場合は、新しい水との水温差や水質の急変、カルキ抜きなど、水換えの方法に問題がなかったか確認します。
大量の水を一度に交換すると、水槽環境が大きく変化する場合があります。
水換え後に明らかな異常が続く場合は、「水がきれいになったから大丈夫」と決めつけず、グッピーの状態をよく観察してください。
夜だけ水面に集まるのは酸欠?
水草が多い水槽では、明るい時間と暗い時間で水槽内の酸素環境が変化することがあります。
毎晩のように複数匹が水面で激しくパクパクするのであれば、酸素不足を含めて水槽環境を確認した方がよいでしょう。
ただし、「夜に水面にいる」という事実だけでは酸欠とは断定できません。
呼吸の速さやほかの魚の様子も確認してください。
一匹だけ水面にいる場合は隔離した方がいい?
一匹だけ水面にいるという理由だけで、すぐ隔離する必要があるとは限りません。
まず水槽全体の状態と、その個体の様子を確認します。
いじめられている、病気が疑われるなど、隔離する明確な理由がある場合に検討しましょう。
水面でパクパクしていたら餌を与えてもいい?
「餌を欲しがっているのかな?」と思っても、異常な呼吸をしている場合は餌を追加する前に状態を確認しましょう。
酸欠や水質悪化が起きているときに餌を追加すると、食べ残しなどによって水質へさらに負担をかける可能性があります。
普段通り元気で、人が近づいたときだけ水面へ来ているのであれば、決めている給餌量の範囲で与えます。
グッピーが水面でパクパクする原因と対策【まとめ】

グッピーが水面にいるからといって、必ずしも病気や酸欠というわけではありません。
人が近づいたときだけ水面へ集まり、その後は元気に泳いでいるのであれば、餌をねだっている可能性もあります。
一方で、長時間水面から離れない、呼吸が速い、複数匹が一斉にパクパクしている場合は注意が必要です。
その場合は、
- 水温
- フィルター
- エアレーション
- 水面の動き
- 水質
- 飼育数
- 混泳魚との関係
などを確認しましょう。
また、一匹だけ水面にいる場合は、水槽全体の問題だけではなく、その個体の体調やいじめなども確認してください。
グッピーを飼育していると、普段と少し違う行動に不安になることがあります。
だからこそ、「水面にいる=酸欠」と一つの原因に決めつけるのではなく、いつから・何匹が・どのように水面にいるのかを観察することが大切です。
普段の泳ぎ方を知っておけば、小さな変化にも気づきやすくなります。