
犬が尻尾を振らないと「喜んでいないの?」「病気?」と不安になりますよね。
実は、尻尾を振らない理由には“健康な場合”と“病気のサイン”の両方があります。
この記事では、犬が尻尾を振らない原因を幅広く整理し、特に注意したい馬尾症候群などの病気の見分け方を詳しく解説します。
愛犬の変化に気づき、早めに対処できるようにしておきましょう。
犬が尻尾を振らないのは病気?

犬が尻尾を振らないと「病気なのでは?」と不安になりますが、実は病気以外の理由で振らないケースも少なくありません。
ここでは健康であっても尻尾をあまり振らない状況を整理し、病気との違いを分かりやすくまとめます。
環境変化やストレスで一時的に振らなくなる

犬は環境の変化にとても敏感な動物です。
引っ越し、家族構成の変化、大きな物音、見知らぬ来客など、日常と違う状況に置かれると、尻尾を振る余裕がなくなり、体を低くして過ごすことがあります。
この場合は、数日〜環境に慣れてくると尻尾の動きも元に戻ることが多く、病気ではありません。
「最近なにか生活環境が変わったか?」を思い返してみると原因が見えることがあります。
気分が落ち着いている時は尻尾を振らないこともある

犬は常に尻尾を振っているわけではなく、リラックスしている時は尻尾を動かさず穏やかに過ごします。
ご飯後や日向ぼっこ、眠い時などは尻尾が下がったまま動かないことがありますが、表情が柔らかい・体がゆったりしているなら問題ありません。
病気の場合は「痛がる」「触られるのを嫌がる」などの違いがはっきり現れるため、併せて判断することが大切です。
尻尾の形状・犬種の特徴で振りが分かりにくい場合も

巻き尾の犬(柴犬・秋田犬など)は尻尾の構造上、大きく振りにくく、振っていても小刻みに動くため分かりづらいことがあります。
また、超短尾(ボブテイル)や断尾されている犬種は、そもそも尻尾の振り幅が小さく、感情表現が“体全体の動き”に現れやすくなります。
「尻尾が見えない=振っていない」ではないため、体の揺れ・耳や目の表情・歩き方など全身で感情を読み取ってあげる必要があります。
疲れているだけのケースもある

散歩の後や激しく遊んだ後は、単に疲労で尻尾の動きが弱いだけのことも多いです。
休息をとれば回復するため、この場合は特に心配は不要です。
警戒モードではあえて尻尾を振らない

嬉しい時だけでなく、実は犬は「不安・緊張」の時にも尻尾を振ることがあります。しかし、逆に本気で警戒している場面では尻尾を動かさないことも。
例えば、知らない犬と対面した時、遠くから怪しい音が聞こえた時、一点をじっと見つめて硬直している時などは、尻尾を固めたまま周囲を観察しています。
こうした心理状態を知っておくと、不要なトラブルも避けやすくなります。
犬が尻尾を振らない病気

犬の尻尾はコミニュケーションとして様々なサインを読み取ることができます。
なかには尾の付け根の病気で犬が尻尾を振らないことがあります。
筋力の衰え
老犬となり筋力が衰えてくると、若い頃にはブンブン振っていた尻尾も振り方が弱くなります。
また、尻尾を振る位置が下がります。
加齢によって脊椎の変形や椎間板ヘルニア、脊椎内で発生した腫瘍により起こります。
比較的よくみられる疾患で、犬が尻尾を振らない病気の原因の一つとなります。
病気
馬尾症候群(ばびしょうこうぐん)
外傷、椎間板ヘルニア、腫瘍によって馬尾神経が圧迫されることで神経症状が引き起こされる尾の付け根の病気です。
犬が尻尾を振らない病気となります。
*馬尾症候群は先天性の奇形と後天性の外傷があります。
先天性の奇形の場合、椎骨の奇形により脊髄神経の機能が損なってしまうことがあります。
病気が発生しやすい犬種は、ボーダーコリー、ボクサー、ジャーマンシェパードなどです。
好発年齢は3〜8歳となります。
犬が尻尾を振らない病気の主な症状

犬が尻尾を振らない時には様々な理由がありますが、気をつけたいのが犬が尻尾を振らない病気もあるということです。
気付かないままにしていると椎間板ヘルニアになってしまう馬尾症候群には、どのような症状があるのでしょう。
症状
- 尻尾を振らない。
- お尻、腰を触るのを嫌がる。
- 抱き上げようとすると痛がる。
このような症状は普段ソファやベッドなど段差を上り下りしているのが頻繁であったり、犬が太り気味である場合が挙げられます。
この状態が続くと椎間板ヘルニアとなってしまいます。
症状が出ている状態で放置しないようにしましょう!
外傷や椎間板ヘルニア、腫瘍など馬尾神経が圧迫されることによる神経症状から引き起こされる犬が尻尾を振らない
病気は、ジャーマンシェパード、ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバーなど大型犬が多くみられます。

犬が尻尾を振らない病気の治療と予防

先天性の場合、治療法は自然治癒することがありません。
なので外科手術の適用となります。
症状が軽い場合には安静療法でケージ内で安静にさせておくこと(ケージレスト)や抗炎症剤の投与などを行います。
痛みが激しい場合には外科的処置が必要となる場合もあります。
脊椎固定術や除圧手術です。
尾っぽの付け根の病気から犬が尻尾を振らない病気にいくつかの予防策があります。
腰に負担をかけることが病気の原因となることから適切な食事管理で肥満予防と適度な運動が重要となります。
高齢犬は運動量を調節してあげ負担がかからないようにしましょう。
足のふらつき、痛みがある。
このような症状がみられたら早めに動物病院を受診することをおすすめします!
犬が尻尾を振らない病気ってあるの?【まとめ】
犬が尻尾を振らない理由は多く、病気だけとは限りません。性格・環境・犬種の特徴を理解しつつ、痛みや違和感がある場合は早めの受診が安心です。
普段から尻尾の動きや表情をよく観察しておくことで、愛犬の小さな変化にも気づきやすくなります。
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