トイプードルのくりくりした目はとても魅力的ですが、毛が伸びるとすぐに目に入りやすくなります。
放っておくと涙やけや角膜の傷などのトラブルにもつながるため、日常的なカットとお手入れが大切です。
この記事では、毛が目に入る原因とその対処法、そして予防のためのケア方法を詳しく紹介します。
トイプードルの毛が目に入るとは？
トイプードルは毛量が多く、顔まわりの被毛もふんわり伸びやすい犬種です。
そのため、目の上や目尻の毛が少し伸びるだけで、自然と眼球に触れることがあります。
特に、前髪や頬のあたりの毛が長いスタイルでは、動くたびに毛先が目に入りやすく、涙や目ヤニの増加、かゆみや違和感といったトラブルにつながることもあります。
一見すると小さなことですが、放置すれば角膜の傷や涙やけなどを引き起こすため、「毛が目に入る」という状態は見た目以上に注意が必要です。
トイプードルの毛が目に入ると涙やけが起きる
トイプードルは毛量が多く、目の周りの毛が伸びやすい犬種です。
そのため、少し伸びただけでも毛先が眼球に触れ、刺激となって涙が増えたり、涙やけを引き起こすことがあります。
涙が増える原因は毛だけでなく、いくつかの要因が関係しています。
角膜の傷
目に毛が入ると、こすれによって角膜を傷つけることがあります。
傷がつくと痛みや充血、涙の増加を招き、放置すると炎症や感染の原因になります。
感染症・アレルギー
花粉やハウスダスト、結膜炎などのアレルギー反応で鼻涙管が詰まり、涙があふれることもあります。
季節的に涙が増える場合は、アレルギーの可能性もあるため早めの受診がおすすめです。
逆さまつ毛
まつ毛が内側に生えていると、常に目を刺激して涙が止まりません。
慢性的な炎症につながることもあり、専門的な処置が必要なケースもあります。
遺伝的要因
毛質や顔立ちの個体差によって、毛が目に入りやすい子もいます。
巻き毛が強い子や、目が大きく突出しているタイプの子は特に注意が必要です。
トイプードルの涙やけ対策3選
トイプードルの毛が目に入ると涙やけを起こしやすくなります。
対策は次の3つです。
- 定期的なトリミング
毛が伸びて目に触れると刺激で涙が増えます。目の周りは短めにカットし、その子に合ったスタイルをトリマーと相談しましょう。 - 目元を清潔に保つ
涙や目ヤニは毎日やさしく拭き取りましょう。乾いたままこすると皮膚を痛めるため、ぬるま湯でふやかしてから除去を。充血がある場合は病院へ。 - ブラッシングで整える
逆さまつ毛や絡まりを防ぐため、コームで目の周りを整えましょう。ピン先が目に触れないよう注意が必要です。
これらを習慣にすれば、涙やけの予防と目の健康維持につながります。
トイプードルの目を守るためのカットスタイルと日常ケア
目周りカットのおすすめスタイル
トイプードルは毛量が多く、目の周りの毛が伸びやすい犬種です。
見た目を重視するあまり目の近くまでふんわり残してしまうと、涙やけや角膜の傷の原因になってしまいます。
特におすすめなのは、目の下から内側にかけてスッキリ短めにカットする「逆三角形スタイル」。
トリマーさんには「目にかからないよう短めで」と伝えると、見た目を損なわず安全な仕上がりになります。
また、顔全体をふんわり残す“ベアカット”の場合も、目の上と目尻だけは浅めに整えるのがポイント。
見た目と健康のバランスを取ることが大切です。
自宅でできる目のケア方法
トリミングの合間は、飼い主がこまめにお手入れをしてあげましょう。
目の周りの毛が少し伸びた段階で、コームを使って毛流れを整えたり、清潔なハサミで少しだけカットするだけでも十分です。
目頭の涙やけ部分は、濡らしたコットンで優しく拭き取りましょう。
乾いた状態でゴシゴシこすると皮膚炎の原因になるので、ぬるま湯でふやかしてから取り除くのが基本です。
目の健康チェックの目安
トイプードルの目の異変は早期発見が重要です。
次のようなサインが見られたら、すぐに動物病院を受診しましょう。
- 片目だけ涙が多い
- 目が赤い、充血している
- 頻繁に目をこすっている
- 光を嫌がるようになった
これらは角膜の傷や結膜炎などの初期症状の可能性があります。
「少し気になるな」と思った段階で相談することで、深刻なトラブルを防ぐことができます。
トイプードルの毛が目に入る【まとめ】
トイプードルの目を守るためには、「毛が伸びる前に整える」「涙をこまめに拭く」「異常があれば早めに受診」の3点が基本です。
清潔で快適な目元を維持することで、愛犬がいつまでも元気で可愛らしい表情を保てます。
