
「ゴールデンレトリーバーといえば金色!」と思う方が多いでしょう。
実はゴールデンにもいくつかの毛色があり、性格の傾向やお手入れ方法にも違いがあります。
この記事では、人気の毛色の種類とその魅力、さらに年齢とともに変化する毛色の特徴を詳しく解説します。

ゴールデンレトリーバーの毛色のバリエーション

ゴールデンレトリーバーの毛色は、実はアメリカ系とイギリス系で少し傾向が異なります。
アメリカ系はゴールドやイエローなどの暖色系、イギリス系はクリーム〜ホワイトなど淡色系が多いのが特徴です。
ただしどちらの血統でも個体差はあり、最終的には「どんな色の子がいるの?」という見た目の違いで選ばれることがほとんどです。
ここでは、代表的な毛色3種類をわかりやすく紹介します。
ゴールド(王道カラー)

最も多く見られるのが、まさに犬種名の由来となった「ゴールド」。
太陽の光を浴びると金色に輝く、ゴールデンレトリーバーらしい王道の毛色です。
濃いゴールドは健康的で力強い印象を与え、薄めのゴールドはやや上品で優しい雰囲気になります。
中でも少し赤みを帯びたブラウンゴールドが最も人気が高く、日本でよく見かけるのもこのタイプです。
クリーム〜イエロー(明るめカラー)

明るいクリームや淡いイエローも人気のある毛色です。
やわらかな印象で、性別を問わず穏やかで優しげに見えるのが特徴。
パピーのころは濃いめでも、成長とともに毛色が少しずつ明るく変化する子もいます。
特に顔まわりや胸元にかけて色が薄くなると、ぬいぐるみのような可愛らしさが引き立ちます。
ホワイト(イギリス系によく見られるカラー)

全身が白く輝くホワイトゴールデンは、上品で清楚な印象を持つ毛色です。
海外では「イングリッシュクリーム」と呼ばれることもあります。
日本ではまだ珍しい部類ですが、ここ数年で人気が急上昇。
やや短めで密度のある被毛が多く、落ち着いた性格の子が多いといわれています。
雪の中や自然光の下で見ると、その白さがより際立ち、まるで天使のような雰囲気を感じさせてくれます。
ゴールデンレトリーバーの毛色は変化するの?

ゴールデンレトリーバーの毛色は年齢とともに少しずつ変化します。
若い頃は濃いゴールドでも、シニアになるとクリーム寄りに薄くなることがあります。
白髪が混じるように見えることもありますが、適切なケアをしていれば年齢を重ねても被毛は美しく輝きます。
一方、ホワイト系のゴールデンは逆にクリームや淡いブラウンが部分的に出ることもあります。
大きな変化ではありませんが、成長や加齢による自然な色の移り変わりとして受け入れてあげるとよいでしょう。
ブラックのゴールデンレトリーバーもいる?!

「黒いゴールデンレトリーバーがいる」という噂がありますが、実際には別の犬種です。
真っ黒の長毛で体格が似ている犬は、フラットコーテッドレトリーバーというレトリーバーの一種。
私的イヌ化💜はコレ
— 生凡(きつね)@🦊 (@KissuinoBonjin) August 25, 2023
フラットコーテッドレトリーバー
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1枚目 dogplusme
2枚目 WanQol pic.twitter.com/PpeKOlH4Td
性格はゴールデンと同じく賢く友好的ですが、体はややスリムで、毛色は黒か濃いレバー(茶色)のみです。
黒いゴールデンを探している人は、このフラットコーテッドレトリーバーを候補にするとよいでしょう。
ゴールデンレトリーバーの珍しい毛色について
ゴールデンレトリーバーといえば「黄金色」のイメージですが、実際にはゴールドにも濃淡があり、個体差によって珍しい色に見えることもあります。
ここでは、一般的なゴールド系以外で話題になる珍しい毛色について紹介します。
ダークゴールド(濃い金色)

赤みが強く、深みのあるゴールドを「ダークゴールド」と呼びます。
陽の光の下ではブロンズのような輝きを放ち、毛艶の良い子だとより濃く見えるのが特徴です。
アメリカ系のゴールデンに多く見られる色で、「レッドゴールド」と呼ばれることもあります。
チョコレート色

濃いブラウンやチョコレート色のゴールデンを見かけることがありますが、純血種としては存在しません。
この毛色の犬は多くの場合、ラブラドールレトリーバー(チョコレート)やフラットコーテッドレトリーバー(レバー)です。(前述と同様)
ゴールデンレトリーバーは公式的にはゴールド〜ホワイト系統のみが認められています。
緑色のゴールデン?!

海外で「緑色のゴールデンが生まれた」と話題になることがありますが、遺伝ではなく一時的な現象です。
出産時に母犬の羊水に含まれるビリベルジンという胆汁色素が被毛に付着して緑がかって見えることがあります。
成長とともに色素は自然に抜け、数週間で元の毛色に戻ります。
ゴールデンレトリーバーの毛色で性格は違う?
毛色と性格の関係は科学的にはない

「ゴールドの子は明るくて元気」「ホワイトの子は落ち着いている」といった声をよく耳にしますが、ゴールデンレトリバーの毛色によって性格が決まるという科学的根拠はありません。
ただし、毛色ごとに繁殖系統(アメリカ系・イギリス系)が異なるため、育成環境やブリーダーの方針によって“傾向”があるように感じられることはあります。
アメリカ系は活発で外遊びが好き、イギリス系は穏やかでマイペースな性格という印象を持たれやすいのはそのためです。

毛色によって見た目の印象が変わる

性格には関係がなくても、毛色が違うだけで印象は大きく変わります。
ゴールド系の子は太陽の光を浴びると金色に輝き、まさに「王道のゴールデン」。
一方、ホワイト系の子は清潔感があり上品で、毛並みが整っているとまるで天使のように見えます。
ブラウンや赤みのある被毛は、温かみのある優しい印象を与えるため、女性の飼い主さんから人気があります。
毛色によってお手入れ頻度も変わる

毛色は見た目だけでなく、汚れの目立ち方にも影響します。
ホワイト系は泥や埃がつくとすぐに目立つため、シャンプーやブラッシングの頻度が高くなる傾向があります。
一方、濃いゴールドや赤毛の子は多少の汚れが目立ちにくいため、屋外での運動が多い家庭には向いているかもしれません。
ただし、どの毛色でも被毛ケアを怠るとツヤが失われるため、週1〜2回のブラッシングと月1回のシャンプーを習慣にするのが理想です。
ゴールデンレトリーバーの毛色の種類は?【まとめ】
ゴールデンレトリーバーの毛色は、ゴールド・ホワイト・ブラウン(赤毛)の3系統。どの色にもそれぞれの魅力があります。
毛色によって性格が変わるわけではありませんが、印象や手入れのしやすさには違いが出ます。
お気に入りの毛色を見つけたら、丁寧なブラッシングでツヤと美しさを長く保ってあげましょう。