ゴールデンレトリーバーは「世界一優しい犬」と呼ばれることがあります。
人を信じ、空気を読み、どんな時も寄り添ってくれる――そんな性格が多くの人の心を癒してきました。
この記事では、その優しさがどこから生まれるのかをわかりやすく解説します。
ゴールデンレトリーバーはどんな性格の犬?優しさの理由を一言で言うと

ゴールデンレトリーバーは「人と一緒にいることが幸せ」と感じる犬です。
その優しさは生まれつきの気質だけでなく、人の気持ちを読む力と強い共感性から生まれています。
相手の表情や声のトーンを敏感に察して寄り添うため、家族が落ち込んでいるとそっと隣に座り、楽しそうな時は一緒に笑顔になります。
また、他の犬や子どもに対しても攻撃性が低く、誰とでも仲良くなれる柔らかい雰囲気を持っています。
「優しい」「おおらか」「思いやりがある」――そんな言葉がぴったりの犬種。
それでいて遊び好きでお茶目な一面もあり、飼い主にとっては家族であり、良き友人のような存在になるでしょう。
ゴールデンレトリーバーの性格が優しいエピソード3選
人懐っこい性格は映画でも描かれる
犬が主人公の映画では、ゴールデンレトリーバーがよく登場します。
「犬と私の10の約束」や「僕のワンダフル・ライフ」では、無邪気で人懐っこい性格が印象的です。
時に切ない場面もありますが、明るく温かい存在感が物語をやさしく包み込みます。
演出であっても、ゴールデンレトリーバーの持つ“優しくて大きな愛情”が作品全体を温かくしているのがわかります。
周りのみんなを信じているイタズラ好き

筆者が近所でよく会う6歳のオスのゴールデンレトリーバーは、穏やかでフレンドリーな性格の持ち主です。
去勢していないオス犬同士でも吠えず、いつもマイペース。
公園ではボールや空き缶を見つけては宝物のように大事に遊びます。
お尻を向けて寝転ぶほど安心しきっており、周囲の犬たちまで穏やかにさせてしまう不思議な魅力があります。
ただし、帽子や揺れる小物を見るとスイッチが入り、キラキラした目で近づいてパクッと奪うイタズラ好き。
飼い主さんが必死で取り返す姿も微笑ましく、見ている人を笑顔にしてくれます。
キュンとする優しい性格

トリマー専門学校で実習犬として過ごした後、家庭犬になったゴールデンレトリーバーの話です。
10歳を過ぎて足腰が弱り、ハーネスで支えながら散歩する姿が印象的でした。
家族が海外旅行に出た間、体調を崩しながらもお母さんの帰りを待ち続け、帰宅した日に静かに息を引き取りました。
その子は最後まで「お母さんは必ず帰ってくる」と信じていたのです。
ゴールデンレトリーバーの優しさは、人を信じ抜く強さと愛情の深さにあるのだと感じさせられる出来事でした。
ゴールデンレトリーバーの優しさはどこから生まれる?
人と協力して働くDNAが受け継がれている
ゴールデンレトリーバーの優しさは、単なる性格の一面ではなく「人のそばで働く」ために長年かけて培われた本能から生まれています。
もともとこの犬種は、19世紀のスコットランドで狩猟の際に撃ち落とされた鳥を回収する「レトリーバー」として改良されました。
人の指示をよく理解し、獲物を傷つけずに優しくくわえて運ぶ――この行動ができるのは、穏やかな気質と忍耐力があってこそです。
この「人を信じ、共に行動する」という性質が、今でも家庭犬や介助犬、セラピードッグとしての活躍につながっています。
感受性が高く、人の感情に寄り添う
ゴールデンレトリーバーは、人の表情や声のトーンから感情を読み取る能力に優れています。
飼い主が落ち込んでいると静かにそばに座り、元気な時には一緒にテンションを上げてくれるような場面も多いです。
この共感力は、盲導犬や介助犬としての資質にも直結しており、「優しい」というより「思いやりがある」と表現する方が近いかもしれません。
家族の一員として育てると、まるで空気を読んで行動してくれるような温かさを感じるでしょう。
優しいだけじゃない、頼もしさもある
温厚なだけでなく、ゴールデンレトリーバーはとても勇敢な一面を持っています。
家族に危険が迫ると、普段は穏やかでも全力で守ろうとする本能が働きます。
特に子どもや小動物には本能的に優しく接する傾向があり、「守るべき存在」をきちんと理解しているような行動を見せます。
この頼もしさと優しさのバランスこそが、ゴールデンレトリーバーが“世界中で愛される犬種”と言われる理由です。
ゴールデンレトリーバーは優しい子!【まとめ】
ゴールデンレトリーバーの優しさは、偶然ではなく長い歴史の中で磨かれた「人と生きる力」。
感受性と包容力にあふれたこの犬種は、家族に笑顔と安心をもたらします。
これから一緒に暮らす方も、すでに共に過ごしている方も、彼らの優しさをもっと深く感じてみてくださいね。