
金魚が餌を食べずに口をパクパクさせていると、「病気かな?」「酸素不足かも?」と心配になりますよね。
実は水温や水質など飼育環境の影響が大きいケースもあります。
本記事では原因ごとの見分け方と、具体的な対策を解説します。
金魚が餌を食べないのに口をパクパクさせているのはどんな時?

餌がまずくて食べたくない、でもお腹が空いている、というわけではありません。
健康そうに見えますが、実は金魚が苦しんでいます。
金魚が餌を食べない原因は以下のようなことが考えられます。
・購入直後や水替え直後など初めて環境、慣れない環境で金魚がストレスを感じているため
・餌があっていない
・病気・寄生虫などで金魚が弱っている
ストレスが原因で餌を食べない場合は、ストレスの原因を取り除いてあげます。
購入直後でしたら、毎日きちんとお世話をしていれば数日後金魚が慣れてちゃんと食べてくれます。
次に稀なケースですが、金魚の餌があっていない場合があります。
市販の金魚の餌ならば基本的になんでも食べてくれる金魚ですが、餌が合わないと口に入れても吐き出して食べません。
毎日餌やりのタイミングできちんと金魚が餌を食べられているのかはちゃんと見てください。
目で見て明らかに食べづらい大きさの餌だとか、人口餌以外の食べ物を与えるなど、目に見えて金魚が嫌がりそう、という餌ならなんとなく食べないだろうなー、というのはわかります。
そんな餌を与えようとする人の方が稀だと思いますが…。
市販の金魚の餌を食べない場合は、何が嫌で餌を食べないのかは不明です。
美味しくない、と金魚が感じるのかもしれませんね。
金魚も個性のある生き物ですから。
目に見えて金魚が弱っている場合は餌を食べません。
そうなってしまうと治療しても死んでしまう可能性が高いので、体調不良の金魚がいたらすぐに塩浴・薬浴などで治療して元気になってもらいましょう。
昨日まで元気に餌を食べていたのが何の兆候もなく餌を食べなくなった、というのは企保的にはありません。
必ず体調不良の兆候が見られますので、日ごろ金魚を観察して体調不良を見逃さないようにしましょう。
病気は早期発見・早期治療が健康のカギです。
金魚が口をパクパクさせている原因

・酸素不足
・アンモニア中毒
・エラ病
・餌不足
金魚に限らず観賞魚が水面で口をパクパクさせている時は酸欠が多いと言われています。
エアレーションが無ければエアレーションを入れてみたり、水槽に対して金魚の数が多いようでしたら数を減らすなどしてみましょう。
これで改善されるようでしたら酸欠です。
次のアンモニア中毒は、金魚の排泄物などが溜まり、水質悪化が原因で金魚が酸素不足になり口をパクパクさせるというもの。
水替えをサボった時に起こりやすく、通常の水替えで改善されます。
アンモニア中毒症状が見られたら一度に1/3程度の水を週2回~3回換えると改善されます。サボった分少し回数を増やして水替えします。
エアレーション、水替えでも改善されなければエラ病かもしれません。
エラ病になってしまうと金魚が呼吸困難になり、酸素を求めて水面で口をパクパクさせます。
そのまま放置すると尾ぐされ病やその他病気を引き起こしますので、塩浴や薬浴で回復させてあげましょう。
病気など全く関係なく口をパクパクさせている場合は単純に餌不足です。
餌をあげてくださいね。
金魚が餌を食べない時に飼育環境を見直すポイント

水温が適切かどうか
金魚は変温動物なので、水温の影響を強く受けます。
水温が低すぎると消化機能が落ち、餌を受け付けなくなりますし、高すぎても酸素不足で口をパクパクさせます。
一般的に18〜26℃が適温とされ、季節に応じてヒーターや冷却ファンを使い、安定した水温を保つことが大切です。
急な温度変化もストレスになるため、水換え時には温度差が出ないよう注意しましょう。
水質の安定度
水槽内のバクテリアが十分に育っていないと、アンモニアや亜硝酸が分解されず、金魚は中毒症状を起こして餌を食べなくなります。
新規立ち上げ水槽では特に起こりやすいため、ろ過フィルターの管理や底砂の掃除を適度に行いましょう。
急激に全換水するとかえってバクテリアがリセットされ、症状が悪化する場合もありますので、部分的な水換えを繰り返す方が安全です。
隠れ家やレイアウト
金魚は常に元気そうに見えても、環境によるストレスで餌を食べないことがあります。
周囲が騒がしい、常に人に見られている、水槽に隠れる場所がない、といった状況は金魚に不安を与えます。
流木や水草、シェルターを配置して視界を遮ることで安心できる空間ができ、落ち着いて餌を食べるようになることもあります。
金魚が餌を食べない口をパクパクさせている理由は?【まとめ】
金魚が餌を食べないで口をパクパクするのは、単なる気まぐれではなく異常のサインです。
水温・水質・酸素量・病気の有無を総合的にチェックし、早めに対応しましょう。
普段からよく観察することで異変に気付きやすくなります。健康な金魚との暮らしを長く楽しむために、日常管理を大切にしてください。