
金魚の転覆病は突然の浮きやひっくり返りで飼い主を驚かせますが、実は日頃の餌選びや与え方で予防できることがあります。
本記事では、転覆病予防におすすめの餌や工夫、もし発症した場合の治療法について詳しく紹介します。
金魚の転覆病に餌を見直してみましょう

主に丸い体型の金魚がかかりやすいと言われる転覆病。
金魚の消化不良や体内の浮袋の異常、体内にガスがたまるなどして、金魚がひっくり返る、横向きに浮いてしまう、という症状です。
いきなり浮くわけではありません。
最初は金魚がふらふらと泳ぎます。
日頃金魚を観察していればいつもと違う様子に気付けると思います。
人間も金魚も病気は早期発見・早期治療と予防が肝心です。
転覆病の原因は様々です。
- 餌の与え過ぎ
- 水質悪化
- ストレス
などが原因として挙げられます。
日頃のお世話も大事ですが、金魚の食べる餌は消化の良い餌を与えることで金魚の転覆病予防になるといわれています。
ゼラチン状の餌や水に溶けやすい餌、金魚の稚魚の餌なども消化がよくおすすめです。
消化を良くするために餌をすりつぶす、などでも良いですが市販されている乳酸菌が含まれているような餌でも良いでしょう。
餌を少なめにして、クロレラをおやつのように金魚に与えている人もいるようです。
クロレラは消化不良やフン詰まりにも効果があると言われるほかに、金魚の色揚げにも良いそうですよ。
色々消化の良い餌はありますが、粉の餌などは水質悪化しやすいのが難点です。
水質悪化も転覆病につながる可能性がありますので、ズボラな私的にはクロレラか乳酸菌配合の人口餌が良いと思います。
きちんと水質管理ができるのであれば上記のなんでも良いのかな、とも思います。
金魚の転覆病予防に役立つ餌の与え方の工夫

浮き餌より沈下性の餌を選ぶ
転覆病にかかりやすい金魚は、体内に空気を取り込みすぎることでも浮きやすくなります。
水面に浮かぶタイプの餌よりも、底に沈むタイプの餌を選ぶことで自然な姿勢で食べられ、空気の飲み込みを減らすことができます。
特に沈下性の粒状餌はおすすめです。
生餌や野菜を組み合わせる
消化の良い餌を中心にしつつ、ブラインシュリンプや冷凍アカムシといった生餌、あるいは軽く茹でて刻んだホウレン草やグリーンピースを与えると、腸内環境の改善に役立ちます。
野菜は食物繊維を含み、フン詰まり防止や消化促進のサポートにもなります。
餌をふやかしてから与える
乾燥した粒餌をそのまま与えると、金魚の胃の中で膨張し、消化不良や転覆の原因になることがあります。
餌を少量の飼育水に浸して柔らかくしてから与えることで、金魚の負担を減らすことが可能です。
特に小型の金魚や体型が丸い品種では有効な工夫です。
金魚の転覆病の餌のおすすめは?まずは絶食を

金魚の転覆病には絶食させ、体内を空にします。
絶食期間中に塩浴とヒーターを併用するとより回復に近づきます。
絶食期間は1週間を目安にします。
水替えは通常通り行います。
その後回復してきたならば消化の良い餌を少しずつ与えて様子をみます。
金魚は与えられた餌を与えただけ食べてしまいますので、1分で食べきれる量を与えます。
与え過ぎるとまた転覆病になるだけではなく、他の病気や寿命を縮めてしまいますので少なめの方が良いでしょう。
やるときは自己責任で、ネットで見た驚きの転覆病治療
調べた際に驚く転覆病治療を行っている方がいらっしゃいました。
それは転覆病になった金魚に逆に餌を与えたら治ったというもの。
ブリーダーの方の話です。
転覆病は餌の与え過ぎとは逆に飢えによる転覆があるとこの方は言っていて、飢えによる転覆病もあるという話でした。
稚魚の段階でふらふら泳いでいた転覆病疑いの金魚を別の水槽に入れ、死ぬ前に美味しいものを与えてあげようということでブラインシュリンプ、アカムシなどをその水槽に入れたらいつの間にか転覆病が治っていたという話です。
もし餌が食べられていない、飢えによる転覆かな、と思ったら餌をたくさん与えてみるのも良いかもしれませんね。
転覆病には日頃のお世話で予防を
転覆病の原因から、予防には日頃のお世話が大事なことがわかります。
特に水質悪化は金魚の様々な病気の原因になります。
また金魚はかなりフンをしますので、水質悪化しやすい観賞魚といわれています。
金魚の転覆病の餌のおすすめ【まとめ】
金魚の転覆病は予防が第一であり、餌選びや与え方の工夫、水質管理を徹底すればリスクを減らせます。
日頃から小さな変化に気づき、早めに対応することが金魚の健康を守るポイントです。