
ピンポンパールは体型の特徴から転覆病になりやすい品種です。
「ひっくり返ったけど大丈夫?」と不安になる飼い主も多いでしょう。
本記事では、転覆病の原因や対策に加え、実際に症状が出てしまったときの治療法も紹介します。
飼育経験者の視点で、すぐに役立つ情報をまとめました。
ピンポンパールがひっくり返る?!

見た目の通り、なんですけども。
ピンポンパールがひっくり返るのは、お腹が重いのです。
我が家のピンポンパールは、お腹を上にして泳いでいることもしばしば…。
大丈夫?!病気?!なに?!と、心配になりますよね…。
お気持ちはわかります。
ひっくり返る時間が、数秒程度であれば心配いりません。
何分もひっくり返る?ひっくり返る時間長いような…?
となれば、転覆病を疑います。
転覆病はピンポンパールがなりやすい病気です。
ピンポンパールが傾くこともある?
ピンポンパールがひっくり返るとまでいかなくとも「傾く」状態で泳ぐこともあります。
ちょっとびっくりしますよね。
大きい体で頭が小さいため、泳ぐことが下手です。
泳ぎが下手なので、斜め方向に泳いだり、痙攣した?!大丈夫?!とびっくりしてしまうような泳ぎ方を、とってもよくします。
と、いうか、まぁそれは…日常茶飯事。
と、いいますか、毎日です。
(我が家のピンポンパールだけ?かな?)
傾く泳ぎをしているのは、いつもの事です。
ピンポンパールは転覆病にかかるの?
お腹を上にして浮いている状態であれば、転覆病にかかっているかもしれません。
水替えをしたタイミングで、急激な温度変化があったか?
気温の変化、水温の変化などで、消化不良を起こしているか。
などの理由があげられます。
心当たりがあれば、それが原因かも?です。
ピンポンパールが転覆病にかかる可能性は毎日あります。
原因に挙げられるのは↓
- 水槽内の水温が低い事
- ピンポンパールにエサを与えすぎて、食べ過ぎてしまった。
- ピンポンパールにストレスがかかることがあった。
ですね。
エサの与えすぎにはご注意を!
ピンポンパールの転覆病の経過や予後
軽症の段階
・数秒〜数分だけ仰向けになるが、すぐに体勢を戻せる。
・食欲がまだあり、元気に泳ぐ時間もある。
・消化不良や軽い水温変化による一過性の症状が多い。
中等症の段階
・体勢を戻すのが難しくなり、ひっくり返ったままの時間が増える。
・底に沈んだまま動かない、あるいは浮かんだまま泳げない状態が多くなる。
・餌を食べづらくなり、食欲が落ちる。
・ストレスや体力低下が進み、免疫力も下がる。
重症の段階
・常に逆さまや横倒しで、ほとんど自力で泳げない。
・底に横たわったまま、ヒレの動きも鈍くなる。
・餌が食べられず、栄養不足や衰弱が進む。
・弱ったところに細菌感染などの二次的な病気を併発しやすくなる。
・最終的には衰弱死につながる可能性が高い。
ピンポンパールが転覆病の予防対策

寒い冬は、人でも動きが鈍くなりませんか?
ピンポンパールも同じなんですよね。
寒いと動きが鈍くなり、活発化しなくなります。
ピンポンパールの動きが鈍くなるため、食事を減らしてあげなければなりません。
でもかわいいから、つい…あげちゃった…
ピンポンパールは与えられた分、エサだー♡と、頑張って食べようとします。
すると、食べ過ぎてしまって、転覆病になってしまった…。
てことが、あるんです。
動きを観察しながら、寒くなる時期はエサの与え方には注意しましょう。
*寒い冬はエサの量を考えて与えることが大事です。
*水替えを行う際は、水温を保って行うこと。
転覆病にかかる原因は、飼育者の管理にあります。
ピンポンパールの健康管理をしっかり行うことが大切です。
エサをあげすぎない。
水替えのタイミングなどは、水温の変化を感じやすいので、病気にかかりやすくなります。
十分、ご注意ください。
ピンポンパールの転覆病治療法と回復の可能性
ピンポンパールが転覆病になってしまった場合、完全に治るとは限りません。
しかし、適切な対応を取ることで回復したり、症状を和らげられる可能性があります。
ここでは具体的な治療方法と注意点を解説します。
水温管理による改善

転覆病の原因の一つに水温の低下があります。
水温を一定に保つことが重要で、ヒーターを使って25℃前後を安定させると消化不良を防ぎやすくなります。
急激な温度変化は症状を悪化させるため、水換え時には必ず新しい水の温度を合わせてください。
絶食と餌の見直し
転覆病の多くは「餌の与えすぎ」による消化不良から起こります。
数日間絶食させ、腸内を休ませてあげると改善する場合があります。
その後は消化に良い餌(赤虫や小粒の浮かない餌)を少量ずつ与えるようにしましょう。
乾燥エサだけではなく、冷凍赤虫や柔らかい生餌を取り入れるのも有効です。
塩浴で体力をサポート
0.3〜0.5%程度の塩浴は、金魚の体力を回復させ、細菌感染のリスクを減らす効果が期待できます。
塩浴はあくまで補助的な方法ですが、免疫力を上げるサポートとして利用できます。
ただし長期間続けすぎると逆効果になるため、数日から1週間程度を目安にしてください。

まとめ
ピンポンパールがひっくり返る原因の多くは転覆病であり、水温や餌の管理で予防できます。
もし発症しても、水温安定・絶食・塩浴で改善する可能性があります。
日頃の観察と飼育管理を丁寧に行い、愛らしいピンポンパールとの暮らしを長く楽しんでください。