フェレットが口をくちゃくちゃする理由は?嘔吐やインスリノーマの症状と対策

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フェレットが突然口をくちゃくちゃし始めると「何か食べた?病気?」と心配になりますよね。

実は単なる癖ではなく、嘔吐前の吐き気や誤食、さらにはインスリノーマといった重大な病気のサインであることもあります。

本記事では、フェレットが口をくちゃくちゃする理由と、飼い主ができる観察ポイントや対策について詳しく解説します。

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目次

フェレットが口をくちゃくちゃする理由とは?

言葉だけで想像すると、猫が自分の顔を前足できれいにしている時のような愛らしさを感じるかもしれません。

しかし実際にフェレットが口をくちゃくちゃしながら前足で顔を掻きむしるような仕草は、一目で「何かおかしい」と気づくはずです。

こんな時、どのようなことが起きているのでしょうか。

ゴムの誤飲

おもちゃや電気コード、ボールペンのペン先など、部屋にはゴム製品などがたくさんありますよね。

フェレットはゴムが大好きで見つけると夢中で噛んでしまうことがあります。

フェレットの歯は鋭く、噛む力も強いので、時々噛み切って口に入ってしまったり、ゴムなどが歯に刺さって取れなくなったりすることがあります。

吐き気がなさそうなのにくちゃくちゃし始めたら、口の中を見てみましょう。

ボールペンのサック、携帯ストラップの飾りが入っていませんか?

誤食してお腹に詰まってしまうと、開腹手術が必要になることもあります。

普段からこうしたものを放置しないことも気をつけてくださいね。

嘔吐前の吐き気

これはうちのフェレット達にも起こりました。

初めは口にゴミでも付いて、慌ててそれを取ろうと前足をバタつかせているのかと思ったのですが、やがてお腹が波打ち始め、「オエッオエッ」とえづきだし、嘔吐していました。

吐いてスッキリした顔をして元気にしているのなら、一時的なものなので心配いりませんが、続くようなら誤食や胃腸の病院の可能性もありますので、病院で診てもらってください。

この時、下痢をしていないかも気にしてみてくださいね。

フェレットが吐く理由と対策は以下の記事で詳しく解説しているので是非参考にしてください。

歯肉炎になっている

吐き気と同様に口をくちゃくちゃさせる時の原因に、歯肉炎があります。

フェレットは口の中に痛みがあっても、いつもと変わらずにドライフードをバリバリ食べていたりするので、飼い主さんは気づき辛いかもしれません。

歯肉炎ではありませんが、うちのオスのフェレットが、肉芽腫という歯茎に炎症を起こす病気になったことがあります。

左の頬が腫れていることに主人が気づいて触ってみたら、初めて痛がるようにうめいたという状態でした。

よく見たら、左の奥歯の歯茎が真っ赤に変色し、腫れていました。

恥ずかしながら、毎日お世話をしていた私は一切気づけませんでした。

肉芽腫の場合はありませんでしたが、もし歯肉炎だった場合、口臭が強くなる傾向があります。

時々、お口の状態を確認してあげてくださいね。

インスリノーマに注意!早急に対策を!

口をくちゃくちゃする理由で一番怖いのは、インスリノーマです。

インスリノーマとは、膵臓に存在する細胞が腫瘍化し、インスリンを多量に作ってしまう病気です。

インスリンは身体の血糖値を下げる機能があります。

そのため、インスリンが増えすぎることで血糖値が異常に下がり、低血糖を起こすのです。

フェレットのインスリノーマについては記事の後半で詳しく後述します。

フェレットが口をくちゃくちゃ|観察ポイント

フェレットが口をくちゃくちゃする仕草は、健康のサインか病気のサインかを見分けるのが難しい行動です。

飼い主が日常的に観察を続けることで、いち早く異常に気づくことができます。

ここでは、観察の際に注目すべき点を整理しました。

行動の頻度とタイミングを記録する

くちゃくちゃが一日に何回起こるのか、食後や遊んでいる最中など、どのタイミングで出やすいのかをメモしておきましょう。

たとえば「ご飯を食べて数分後に必ずやる」「寝起きに一度だけする」などのパターンが分かると、誤食やフードの形状が原因なのか、あるいは体調不良が疑われるのかを判断しやすくなります。


伴う仕草や症状を確認する

口をくちゃくちゃする以外に、ヨダレを垂らす、ふらつく、頭を振る、食欲が落ちるなどの症状がないかも観察しましょう。

単独の行動であれば軽度の可能性もありますが、複数の症状が組み合わさると、インスリノーマや歯肉炎といった病気の可能性が高まります。

特に「後ろ足がヨロヨロする」「元気がなく寝てばかりいる」場合は早急に受診すべきサインです。


口の中や周囲をチェックする

安全な範囲で口の中を覗いて、異物や歯茎の腫れ、変色がないか確認してください。

また、口臭の強さや、顔の片側が腫れていないかなども合わせて観察すると、歯肉炎や肉芽腫などの病気を早期に見つけやすくなります。

普段からスキンシップの延長で口周りに触れることに慣れさせておくと、チェックがしやすくなります。

フェレットのインスリノーマの原因と対策

インスリノーマはフェレットに多い腫瘍性疾患で、血糖値の急激な低下を引き起こす恐ろしい病気です。

進行すると命に関わることもあるため、飼い主が初期症状を見逃さず、日常的に体調を観察することが非常に大切です。

インスリノーマの原因は完全には解明されていませんが、膵臓にあるランゲルハンス島のβ細胞が腫瘍化し、過剰にインスリンを分泌することが直接の要因です。

長年の飼育や加齢に伴う細胞変異、遺伝的要因のほか、炭水化物の多いフードを与え続ける食生活もリスク要因として考えられています。

フェレットは本来肉食性が強いため、糖分や穀類中心の食事は病気を招きやすいとされています。

初期~末期症状

インスリノーマは進行度によって症状が変わります。

初期段階では「口をくちゃくちゃする」「後ろ足がふらつく」「遊びの途中で急にペタンと伏せる」といった軽い異常行動が見られます。

中期になると、食欲不振や長時間の睡眠、よだれ、痙攣などが現れることもあります。

末期では、全身の力が抜けて立てなくなったり、昏睡状態に陥る危険性があります。

早期発見・治療がその後の生活の質に大きく関わるため、異常を感じたらすぐに動物病院で検査を受けましょう。

悲鳴をあげることもある

インスリノーマが進行すると、低血糖による苦しさや痙攣の発作により、普段とは違う声をあげることがあります。

小さな鳴き声や「キュッ」といった悲鳴は、普段あまり鳴かないフェレットだからこそ異常のサインとして捉える必要があります。

鳴き声とともに体の硬直やよだれが見られる場合は、すぐに応急処置をして動物病院へ向かうことが重要です。

食事療法

食事は治療と並行して欠かせないケアです。

血糖値が急に下がらないよう、糖分を含まない高タンパク・高脂肪の食事を小分けにして与えるのが基本です。

ウェットフードやふやかしフードを利用し、消化しやすい形で栄養を摂取させましょう。

また、発作時の応急処置として、ブドウ糖シロップを少量舐めさせることもあります。

ただし、糖分を常習的に与えると逆効果になるため、獣医師の指示を受けて与えることが大切です。

インスリノーマの予防方法

インスリノーマを完全に予防することは難しいとされていますが、発症リスクを下げる工夫は可能です。

炭水化物を控えたフェレット専用フードを選び、バランスの良い食事を心がけることが第一歩です。

また、年に一度の健康診断で血糖値を測定し、異常がないか確認しておくと早期発見につながります。

普段から「ふらつき」「異常な眠気」「口をくちゃくちゃする仕草」などを見逃さず、体調の小さな変化に敏感でいることが最大の予防策となるでしょう。


フェレットが口をくちゃくちゃ!【まとめ】

フェレットが口をくちゃくちゃする行動には、軽い異物感から命に関わる病気まで幅広い原因があります。

観察を続けてパターンを掴み、異常を見逃さないことが大切です。特にふらつきや食欲不振がある場合は、早めに動物病院を受診しましょう。

普段の生活の中で異常に気づけるようになれば、愛フェレットの健康を守る大きな力になります。

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