
ダックスフンドを飼いたいけれど、「どのくらいの大きさになるの?」と気になっていませんか?
実はダックスフンドには、スタンダード・ミニチュア・カニンヘンという3種類のサイズがあり、体重も胸囲も大きく違います。
この記事では、それぞれのサイズの特徴や成長スピード、体長・体高・胸囲の測り方まで、初心者でもわかりやすく解説します。

ダックスフンドの大きさは3種類!体重・胸囲で比較

ダックスフンドには、「スタンダード」「ミニチュア」「カニンヘン」の3種類のサイズがあります。
見た目はそっくりでも、実際の体重や胸囲には大きな差があります。
ここでは、それぞれの特徴と大きさの目安を紹介します。
| 種類 | 体重の目安 | 胸囲の目安 | 体高(肩までの高さ) |
|---|---|---|---|
| スタンダード | 9〜12kg | 35cm以上 | 約22〜27cm |
| ミニチュア | 4.5〜4.8kg | 30〜35cm | 約17〜22cm |
| カニンヘン | 3.2〜3.5kg | 30cm以下 | 約14〜18cm |
スタンダードダックスフンドの大きさ
3種類の中で最も大きく、体重はおよそ9〜12kg、胸囲35cm以上が目安です。
筋肉質で骨格がしっかりしており、狩猟犬としての面影を残す体型。
体高(肩までの高さ)は約22〜27cmほどあり、見た目にもどっしりとした印象を与えます。
日本では比較的希少ですが、運動量が多く、屋外での活動が好きな性格の子が多いです。
ミニチュアダックスフンドの大きさ
国内で最も多く飼われているのがこのサイズ。
体重は4.5〜4.8kg前後、胸囲30〜35cmが標準とされています。
体高は17〜22cmほどで、抱き上げやすく、室内でも十分に飼いやすい大きさです。
もともとはスタンダードを小型化して作られたため、体格は引き締まりつつも優しい顔立ちをしています。
カニンヘンダックスフンドの大きさ
3種類の中で最も小さく、体重は3.2〜3.5kg、胸囲30cm以下が基準。
体高は14〜18cmほどで、成犬でも片手で抱けるほどのサイズ感です。
海外では独立した犬種としては認められておらず、日本独自の分類になります。
性格は甘えん坊で穏やか、愛玩犬としての魅力が強いタイプです。
子犬から成犬までの成長スピード

ダックスフンドは成長の早い犬種で、およそ1年で成犬の大きさに達します。
ただし、その成長過程には段階があり、時期ごとに体の作られ方が少しずつ変化します。
生後1〜3か月の成長(体の基礎ができる時期)
この時期は骨格と筋肉の基礎が作られる最も重要な段階。
生後1か月で体重はおよそ2倍になり、3か月ではさらに大きくなります。
食欲が旺盛で、睡眠時間も長く、体よりもまず“命を育てる”段階です。
転倒や落下などによるケガが多いので、床にクッション性を持たせると安心です。
生後4〜6か月の成長(胴がぐんと伸びる時期)
ダックスらしい胴長体型が目立ち始めるのがこの頃です。
筋肉も発達し、運動量が増えてきますが、背骨はまだ柔らかい状態。
体重が急に増えすぎると腰に負担がかかるため、おやつの与えすぎや急な階段の上り下りには注意が必要です。
生後7〜12か月の成長(成犬サイズの完成期)
体高・体長ともに安定し、1歳前後でほぼ成犬の大きさになります。
スタンダードでは10kg前後、ミニチュアは4〜5kg、カニンヘンは3kg台で落ち着くことが多いです。
見た目が完成しても、1歳半頃までは筋肉の発達が続きます。
食事量を調整しながら、体重キープを意識しましょう。
体長・体高・胸囲の正しい測り方
ダックスフンドの「大きさ」を正確に把握するには、体重だけでなく体長・体高・胸囲の3つを測るのがおすすめです。
これらを定期的に記録することで、肥満や体型の変化にも早く気づけます。
体長の測り方
体長は、首の付け根(肩甲骨の前)からお尻の付け根までをメジャーで測ります。
胴長体型のダックスフンドでは、この数値が特に重要です。
体高よりも1.7〜1.8倍ほど長いのが理想的なバランスとされます。
立ち姿勢で測ると正確に測れますが、動く子は寝かせた状態でもOKです。
体高の測り方
体高は、地面から肩(背中の一番高い位置)までの高さです。
スタンダードで約25cm前後、ミニチュアで約20cm前後、カニンヘンで15cm前後が平均。
毛量によって見た目の印象が変わるため、毛を押さえて骨の位置で測るようにしましょう。
胸囲の測り方
胸囲は、前足のすぐ後ろにメジャーを回して測ります。
体重よりもこの胸囲の数値がサイズ分類に使われる重要な基準です。
JKC(ジャパンケネルクラブ)では、
- スタンダード:35cm以上
- ミニチュア:30〜35cm
- カニンヘン:30cm以下
と定められています。
毎月1回でも計測しておくと、太りすぎの早期発見にも役立ちます。
体重だけで判断すると、筋肉質な子が「太って見える」ことがあります。
3つの数値をセットで記録しておくと、その子の体格をより正確に把握でき、将来的な腰や関節のトラブル予防にもつながります。
大きく見えるダックスの特徴と体格差の理由とは?

同じ「ミニチュアダックスフンド」でも、見た目の大きさがかなり違うと感じたことはありませんか?
実は、体格差にはいくつかの理由があります。
骨格や筋肉量の違い
骨格が太く、筋肉量が多い子は、同じ体重でも大きく見えます。
特にオスはメスよりも胸板が厚く、肩まわりががっしりしている傾向があります。
一方、メスは骨格が細く、全体的に丸みのある柔らかい印象になりやすいです。
毛質や毛量による印象の違い
ロングヘアードのダックスフンドは、毛がふんわりと広がるため、実際よりもひと回り大きく見えることがあります。
逆にスムースヘアードは毛が短く体のラインがはっきり出るため、同じ体重でも引き締まって見えるのが特徴です。
毛質の違いで「太って見える/痩せて見える」印象が変わるのです。
生活環境や運動量の差
室内中心の生活で運動が少ないと、筋肉が落ちて脂肪が付きやすくなります。
すると胴が太くなり、結果的に“ふっくら大きく見える”ことがあります。
毎日の軽い散歩や、室内でのおもちゃ遊びだけでも筋肉量は保てます。
「筋肉でしっかりした大きさ」なのか、「脂肪で膨らんだ大きさ」なのかを見極めましょう。
体重管理とサイズ維持のコツ

ダックスフンドは胴が長く足が短いため、少しの体重増加でも腰や脚に大きな負担がかかります。
そのため、体重管理は健康維持の基本と考えておきましょう。
理想体重を知っておこう

スタンダードでは9〜12kg、ミニチュアでは4.5〜5kg、カニンヘンでは3〜3.5kgが理想の範囲です。
ただし、個体差があるため「肋骨を軽く触って分かる」「上から見た時にくびれがある」という体型バランスを目安にするのが最も正確です。
見た目がふっくらしていても、筋肉量がしっかりある子は健康的です。
体重の増減を早めにチェック

体重は1〜2週間に1回、できれば同じ時間帯に測るようにしましょう。
100gの増加でも、小型犬にとっては人間の数kgに相当します。
少し太ってきたと感じたら、まずはおやつの量を減らし、
フードは「1日の給餌量×0.9」を目安に調整してみると良いでしょう。
運動と食事でバランスを取る

毎日10〜20分程度の散歩を続けるだけでも、体の引き締まり方が変わります。
食事面では、脂質の少ないフードを選び、タンパク質をしっかり摂ることで筋肉量を維持できます。
シニア期に入ると代謝が落ちるため、同じ量でも太りやすくなる点に注意。
毛質や毛色にも種類がある
ダックスフンドはサイズだけでなく、毛質と毛色のバリエーションが非常に豊富です。
同じ体格でも、被毛のタイプによって見た目の印象が大きく変わります。
毛質は3種類

ダックスフンドの毛質には、「スムース」「ロング」「ワイヤー」の3タイプがあります。
- スムースヘアード:
短毛で光沢があり、最も引き締まって見える。抜け毛が少なくお手入れも簡単。 - ロングヘアード:
柔らかく長い毛が特徴で、ふんわりとした印象。実際よりも少し大きく見える傾向があります。 - ワイヤーヘアード:
硬い毛と太いヒゲが特徴。体を覆う毛量が多く、がっしりした印象に見えます。
毛質の違いでサイズが変わるわけではありませんが、「同じミニチュアでも大きく見える・小さく見える」という印象差はここから生まれます。
毛色のバリエーション

ダックスフンドは毛色の種類も豊富です。
単色(レッド・クリームなど)から、2色(ブラック&タン、チョコタンなど)、さらには混色(ダップル・ブリンドルなど)まで多彩。
とくにダップルやブリンドルは模様の入り方が個体によって異なるため、“同じ柄がひとつとしてない”といわれるほど個性があります。

まとめ
ダックスフンドは、サイズだけでもスタンダード・ミニチュア・カニンヘンの3種類が存在し、体重や胸囲、体高には明確な差があります。
同じ犬種でも、骨格や毛質、運動量によって見た目の印象は大きく変わります。
健康的な体型を維持するには、体重だけでなく体長や胸囲も定期的に測り、「見た目の可愛さ」と「体のバランス」を両立することが大切です。
成長期には腰や足への負担を減らし、成犬期には体重キープを意識することで、ダックスフンドらしい引き締まった体型を長く保てます。
可愛い見た目の裏には、しっかりとした健康管理が欠かせません。
あなたの愛犬が理想の体型で、いつまでも元気に過ごせるようサポートしてあげましょう。