
ダックスフンドの寿命は、平均12〜16歳と小型犬の中でも長寿な部類に入ります。
中には20歳を超える子もおり、ギネス記録では21歳114日という驚きの長寿も。
また、スタンダード・ミニチュア・カニンヘンのサイズ別や毛質タイプによっても、少し寿命平均が異なる点にも注意です。
この記事では、そんなダックスフンドの寿命の平均やギネス記録、そして飼い主ができる「長生きの秘訣」について、実体験を交えて解説します。

ダックスフンドの寿命の平均

犬の寿命は体格によって異なり、一般的に小型犬ほど長生きする傾向があります。
ダックスフンド全体の平均寿命は12〜16歳で、小型犬の中でも比較的長寿な犬種です。
性別では体が小さいメスの方がオスより長生きするといわれています。
これは大型犬やオスに共通する「臓器への負担」「細胞分裂の回数」「がん発生率」の違いが関係しており、体が大きいほど老化が早まる傾向があるためです。
ここでは、サイズごとの寿命の傾向について見ていきましょう。
スタンダードダックスフンドの寿命
スタンダードダックスフンドの平均寿命はおよそ12〜14歳です。
体が大きい分、内臓や関節への負担が大きく、肥満や腰のトラブルに注意が必要です。
十分な運動と体重管理を行うことで、寿命を延ばすことができます。
ミニチュアダックスフンドの寿命
ミニチュアダックスフンドの平均寿命は13〜15歳ほど。
スタンダードよりも体への負担が少なく、比較的長生きする傾向があります。
ただし、活発な性格のため、運動不足になると肥満やヘルニアを招きやすい点には注意しましょう。
カニンヘンダックスフンドの寿命
最も小柄なカニンヘンダックスフンドの平均寿命は14〜16歳前後と、3タイプの中で最も長寿とされています。
小さい体ゆえに臓器への負担が少ない反面、寒さや環境変化に弱いため、ストレスをためない生活環境を整えることが大切です。
ダックスフンドは毛質タイプでも寿命が異なる
スムースヘアード

最も原種に近いタイプで、被毛が短く皮膚トラブルが少ない傾向があります。
皮膚病や毛玉のリスクが少ないぶん、平均寿命は13〜16歳ほどと比較的安定して長生きです。
運動好きで代謝も良いため、体重管理がしやすい点も長寿に影響しています。
ロングヘアード

毛が長いため、耳や皮膚まわりの通気が悪くなりやすく、外耳炎や皮膚炎のリスクがやや高め。
ただし適切にブラッシングやシャンプーをしていれば、寿命はスムースとほぼ変わらず平均12〜15歳前後です。
ストレスを感じやすい個体も多いため、穏やかな環境づくりが長生きのポイントです。
ワイヤーヘアード

ワイヤーヘアードダックスフンドは、もともと狩猟能力を強化するために交配されたタイプで、体力・免疫力ともに強い個体が多いです。
そのため寿命は13〜17歳程度と、やや長生きする傾向があります。
ただし皮膚が敏感な子も多く、定期的なトリミングで清潔を保つことが大切です。

ダックスフンドの寿命のギネス記録

ダックスフンドは小型犬の中でも長寿な犬種ですが、ギネス世界記録ではさらに驚くべき例が報告されています。
記録に残っている最長寿は「21歳と114日」。
平均寿命の12〜16歳と比べると、実に5〜9年も長生きした計算になります。
人間に換算するとおよそ100歳前後にあたる長寿犬です。
健康管理と愛情ある環境があれば、20歳を超えることも夢ではありません。
実際、国内でも18歳以上まで生きたダックスフンドの報告は少なくありません。
ダックスフンドの年齢を人間に換算すると?

犬は人間よりもはるかに早いスピードで年を取ります。
ダックスフンドの年齢を人間に換算する目安は以下の通りです。
- 0〜2歳:1年あたり約12.5歳
- 2歳以降:1年あたり約4.3歳
この計算によると、10歳のダックスフンドは約60歳、16歳なら約80歳の人間に相当します。
我が家の16歳のダックスも、人間でいえば80歳ほど。
耳が遠くなり、目も少し見えにくくなりましたが、今も毎日元気に散歩へ出かけています。
平均寿命を超えてもなお穏やかに過ごしており、家族みんなの癒しの存在です。
ダックスフンドの長寿の秘訣!

愛犬には出来れば長生きしてほしいですよね。
では、愛犬のダックスフンドに長生きしてもらうためにはどうすれば良いのでしょうか?
ダックスフンドが長生きできるように飼い主が出来ることをまとめてみました。
適度な運動と散歩をする

ダックスフンドは元々狩猟犬として活躍していたため、活発で運動が大好きな犬種です。
家の中だけでなく、外での散歩や遊びを習慣にしましょう。
適度な運動は肥満を防ぎ、筋力を維持して椎間板ヘルニアなどの関節トラブルを予防します。
また、外の匂いや風を感じることでストレス解消にもつながります。
体力に合わせて、1日20〜30分程度の散歩を目安に無理なく続けることが、健康寿命を延ばす秘訣です。
年齢にあった栄養バランスの良い食事

長生きの基本は、年齢に合った栄養バランスの食事です。
子犬期は成長のために高たんぱく・高エネルギーが必要ですが、成犬以降は摂り過ぎると肥満の原因になります。
シニア期には消化に優しいフードを選び、水分を加えて柔らかくするのもおすすめです。
歯や歯茎が弱くなっても食べやすく、誤嚥のリスクも減らせます。
愛犬の年齢と体調に合わせてフードを見直すことが、健康寿命を延ばす大切なポイントです。

フィラリア投薬、ワクチン摂取、ノミ・マダニケアをしっかりする

健康維持には、予防医療の徹底が欠かせません。
狂犬病ワクチンは義務ですが、5〜8種の混合ワクチンも地域や生活環境に応じて獣医師と相談し、毎年接種しましょう。
また、フィラリアの予防薬は通年での投与が理想です。
ノミやマダニは皮膚病や感染症の原因になるため、定期的な薬の使用と、散歩後のブラッシングで早期発見を心がけましょう。
特にロングやワイヤータイプは被毛が厚く、寄生に気づきにくいので注意が必要です。
定期的な健康診断と日常的な健康チェック

健康診断は病気の早期発見と予防に欠かせません。
1歳以降は年1回、7〜8歳のシニア期からは年2回、12歳以上は年3回を目安に受診しましょう。
自宅でも毎日の様子を観察し、元気・食欲・体重・排泄・毛ヅヤ・目や耳の状態に変化があれば早めに受診を。
高齢犬では治療だけでなく、痛みを和らげるケアも大切です。
定期検診と日常のチェックを習慣にすることで、愛犬の健康寿命を守ることができます。
飼い主とのスキンシップが寿命を延ばす

ダックスフンドは人との絆をとても大切にする犬種です。
スキンシップや会話を通して愛情を感じることで、ストレスホルモンが減り、免疫力が上がるといわれています。
「今日もかわいいね」「いい子だね」と優しく声をかけてあげるだけでも、愛犬の安心感は大きく変わります。
抱っこやブラッシングを日課にして、日々の触れ合いを通じて体調の変化にも気づきやすくなります。
安心できる生活リズムを守る

シニア犬になると、生活リズムの乱れがストレスにつながりやすくなります。
散歩や食事、睡眠の時間をできるだけ一定に保つことで、安心感が生まれます。
また、環境の変化を嫌う子が多いため、家具の配置替えや引っ越しの際は、慣れるまで一緒に過ごす時間を多めに取ってあげましょう。
老犬期は「無理をさせない優しさ」を

年齢を重ねると、若い頃のように長い散歩や激しい遊びは体に負担をかけてしまいます。
しかし、まったく動かないのも健康を損ねる原因に。
その日の体調に合わせて、短時間でも外の空気を感じさせてあげることが大切です。
ベッドから立ち上がるのが辛そうな日は、庭やベランダで日光浴するだけでも気分転換になります。
愛犬のペースを尊重し、「無理をさせない」ことこそが長生きの秘訣です。

ダックスフンドの寿命の平均は?【まとめ】
ダックスフンドの寿命は飼い主の心がけ次第で大きく変わります。
毎日の食事・運動・健康チェックに加えて、愛情とスキンシップを欠かさないことが長寿への近道です。
シニア期に入っても「まだまだ一緒に過ごしたい」と思える日々をつくっていきましょう。